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2021年4月9日金曜日

#WindowsServer に #HCLDominoVolt をインストールする

 This time, I installed HCL Domino Volt on our production Domino server, and I would like to introduce the procedure.

This article is based on the Japanese version of the HCL Domino Volt Installation Guide by HCL, so there's nothing new here.



みなさま、こんにちは。

弊社でもようやくVolt/HEIの追加契約が得られました。
そこで今回は一般的?なWindows サーバー上で稼働中のDominoサーバーに対して、Voltをインストールする手順を紹介したいと思います。

なお本内容はHCL様より提供されております「インストールガイド」に従って実行したのみとなり、目新しい内容はございませんが、構成が合えばわかりやすい資料になればと思います。

※毎回ながら¥は全角文字を使用しておりますのでご注意ください。


さてまずは冒頭にも記載しましたが、今回インストールするDominoサーバーについてふれておきます。

  • NutanixのHCI上にvSphere環境を構築し、その上の仮想サーバーを使用
  • Windows Server 2016 Standard(64bit)
  • HCL Domino V11.0.1
  • インターネットサイトは使用しない構成


それでは早速インストールに取り掛かります。

①インストールパッケージの準備
 Flexnetからダウンロードしたパッケージ(現在は hcl.domino.volt-1.0.2.9.zip)を展開してサーバーのCドライブ直下に配置します。
 なお展開した中身は以下イメージとなります。


②Dominoサーバーを停止します。

③サーバーのnotes.iniに以下記述を追加します。
 HTTPEnableMethods=GET,POST,PUT,DELETE,HEAD


④サーバー文書の設定
 Domino Administratorで [設定] - [サーバー] - [すべてのサーバー]を選択し、対象のサーバー文書を開き、編集モードにします。
 [インターネットプロトコル]タブ内の[Domino Web Service]タブにある[セッション認証] で「単一サーバー」を選択し保存して閉じます。

⑤Domino Voltのインストール
 管理者モードでコマンドプロンプトを起動し、以下コマンドを実行します。

 cd c:¥Voltwindows
 install.bat

スクリプトの指示に従い、プログラムディレクトリとDataディレクトリを確認し、"Y"で進めます。
筆者の環境では、デフォルトのままで進めることができました。
※画面詳細は冒頭に紹介しましたHCL様インストールガイドをご覧ください。

⑥java.policyの変更
 Dominoのプログラムディレクトリ内のjvm¥lib\security¥java.policyに以下記述を追加します。

 //HCL Domino Volt - for Groovy templates
 grant codeBase "file:/groovy/shell"{
 permission java.security AllPermission;
 };


⑦Dominoサーバーを起動します。

⑧インストールの確認
 コンソールで以下コマンドを実行し、[ACTIVE dleap_1.0.2.9]が表示されることを確認します。(※dleap以降はバージョンですので、インストールモジュールによっては異なります)
 tell http osgi ss dleap


⑨VoltVuilder.nsfの確認
 NotesクライアントからVolt Builder DB(volt/VoltBuilder.nsf)を開きます。
 ACLを確認(以下推奨設定)
  -Default- :読者
  Anonymous :なし
  Voltの作成者は「編集者」以上(専用にグループを作って管理すると便利)
  任意: [VoltAppsManager]ロールに最低1名以上の管理者を指定

⑩VoltConfig.nsfの確認
 NotesクライアントからVolt Configuration Settings DB(volt/VoltConfig.nsf)を開きます。
 serverURIが有効になっていることを確認し、
 AllSettingビューでserverURI文書を開き、VoltサーバーのRUIと一致するように設定します。(例 https://volt.example.com/volt-apps)
 文書を保存して閉じ、ACLを確認します。
  -Default- :なし
  Anonymous :なし

⑪Voltへログイン
 httpタスクを再起動し、ブラウザからアクセスします。
 先の例の場合のURLは、以下となります。
  https://volt.example.com/volt-apps/secure/org/ide/manager.html

 Volt Builder DBに編集者権限以上のIDでログインし、以下画面が表示されれば完了です。
すぐにでもVoltアプリの作成に取り掛かれます!!


ちなみに既存Dominoの本番サーバーにVoltを追加しましたが、サーバーリソースは現時点では全く影響はございません。
今後、実稼働するアプリが増えてくるとどうかとは思いますが、Dominoのプラットフォーム上で動いているものですので、一般的なアプリの増加とさほど変化ないのではと推測しています。

さて今回はHCL様が日本語で公開されているインストールガイドに従って、HCL Voltのデプロイ手順を紹介しただけにはなりますが、これにはひとつだけ意図があります。

インストールガイドは7枚とかなり少ないものではありますが、この中にはインターネットサイト文書を利用する場合と、しない場合の手順が混在してあります。

たまたま弊社では利用しておりませんでしたので、その部分を抜粋し、掲載させて頂いています。
できればこのような手順書は2種類作成頂き、それぞれの環境に合わせたものを利用できればもう少しユーザーフレンドリーなのではと感じた次第です。

とはいえ、本作業をベンダー様に依頼しますと結構な金額が必要でした。
ベンダー様の立場からすれば、手取り足取り丁寧なガイドはもしかしたら邪魔になるのかもしれません。
ただ、なかなか費用が捻出できないユーザーにとっては、自社で構築できることは大きなメリットでもあります。

このあたりは関連する皆様で、うまくやりくりできる環境が整えばさらにいいのではと感じた次第です。

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