みなさま、こんにちは!!
curl にはまった筆者です。
今回は先日の「ログオン管理」を応用して、サーバーのサービス死活監視を開始致しましたので、その方法を紹介致します。
実は弊社で使用しているとあるサーバーなのですが、かなり負荷が大きいようで、時折サービスが落ちてしまうというものがあるのです。
仮想サーバーですので、リソースが潤沢にあればそちらを割り当ててやればいいのですが、導入から4年半を経過したオンプレのサーバーですので、そうもいかず・・・
ということで、根本解決には至らないのですが、サービスの死活監視を行うというものを作ってみたというのが背景になります。
取り急ぎ監視するサーバーのCドライブにcurlをインストールします。
手順はお手数ですが、先の「ログオン管理」をご確認ください。
次に監視するバッチファイルです。
対象サーバーに以下の記述を行ったバッチファイルを作成します。
その前に対象となるサービスの名前を確認しなければなりません。
対象サーバーのコマンドプロンプトで以下を実行し、名前を確認します。
sc getkeyname **名前** |
例えば"DHCP Client"ならば、
sc getkeyname "DHCP Client" |
と実行します。
すると以下のような画面が表示され、名前が"Dhcp"であることがわかります。
その名前を利用し、以下内容のバッチファイルを作成します。
申し訳ありません、コマンド内容についてはここでは触れませんので、ご了承ください。
@ECHO OFF set dt="" FOR /F "USEBACKQ" %%i IN (`sc query ^| findstr /i "名前"`) DO @SET DT=%%i IF %DT%=="" GOTO error GOTO end :error cd c:\curl\bin curl -i -H "Content-type: application/json" -X POST -d "{\"creator\":\"名前\",\"stamp\":\"サーバー名\",\"time\":\"%date% %time%\"}" -u "ノーツユーザー名":ノーツパスワード http://サーバー名/ノーツファイル名.nsf/api/data/documents?form=log :end |
curl部分は、前回作成したバッチファイルをそのまま転用しています。
ノーツアプリケーションもコピーして少し修正して済まそうという魂胆です。
タスクスケジューラーに「名前」のタスクが実行してなければ、error処理が発生し、curl以降が実行されるというものです。
ちなみにノーツアプリケーションのフィールドには、以下内容がセットされることになります。
creator : サービスの名前
stamp : サーバーの名前
time : 日時
あとはタスクスケジューラーに毎日実行するタスクとしてこのバッチファイルを登録しておきます。
続いてノーツアプリケーションです。
先の通り、「ログオン管理」をコピーして使用します。
とは言っても、先のバッチファイル側で制御していますので、コピーするだけで既にerror処理が発生すれば、文書が追加されてきますので、テストしてみてください。
あとはビューやフォームを少しさわるだけで完成しました!!
まずはビューから
すいません、サーバー名とサービス名をぼかしたので、わかりにくいですね(汗
続いてフォームです。
結構、いい感じに仕上がっているかと思います。
それでは文書が新規作成された際に、メールを飛ばすエージェントを追加します。
新規エージェント作成にて、シンプルアクションを使用します。
シンプルアクションでは、「メールメッセージの送信」を選択し、宛先・件名・文面を記述します。
また「メッセージに文書リンクを含む」にチェックしておきます。
最後にトリガーですが、シンプルアクションではイベントでの検知ができない(?)・・・詳しい方、フォローお願いします。
また今回は1日1回9時にバッチファイルを実行するイベントとして設定したため、「一日一回以上」のスケジュールとして、登録しました。
エージェントの実行間隔を23時間とし、有効時間帯を9:30~9:50としましたので、おそらくは、
9:00 タスク実行・・・サービスが起動していない場合、ノーツデータベースに文書が追加される
9:30 エージェント実行・・・文書が追加されていた場合、文書リンクのついたメールが送信される⇒次回起動予定は翌8:30ですが、有効時間帯の9:30を待ってエージェントが実行される
というイメージになります。
今回届いたメールは以下のような感じになります。
以上で組み込みは完了となります。
テストは9時前に意図的にタスクを落としてノーツに文書が追加され、メールが発信されるかどうかを2日続けて実施する必要があります。
なお実際の運用では、サービスダウンを検知した際に、該当のサービスを起動する記述をバッチファイルに組み込めば、検知後にサーバーにログインしてサービスを起動するという必要もなくなります。
ただ自動で再起動してしまうと、落ちていたことを知る機会がログを見なければなりませんので、このようなノーツアプリケーションへの連携は効果があると考えます。
また今回は1日1回としましたが、さらに細かく監視したいという場合もあるかと思います。
その場合はタスクスケジューラーに必要間隔で登録し、エージェントの間隔も考慮すれば、ある程度は細かく対応できるようになります。
以上、あまりにも簡単なのですが、まだまだ使い方は増えそうですよね。
また何か思いついたら紹介させて頂きます。