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2019年5月30日木曜日

#カレンダー から #ics ファイルを添付した新規メールを作成する

This time I tried to create an action button with the following content.
1 Export ics file from Notes schedule
2 Display the new mail creation screen with the ics file attached

みなさま、こんにちは!!
IBM Notes/Domino Day 2019 Springツアー、各地盛り上がったようですね。
某会場では、なぜか申し込み人数より多くの参加者があったとか(笑

国内の注目、活況が証明されたようですね。

さて今回は、以前よりicsファイルのやり取りによるスケジュール追加が便利だと感じておりました。そもそもNotesのカレンダーからicsファイルが生成できるのかすら知りませんでしたのですが、「書き出し」機能のデフォルトに存在していました。


ただしこのicsファイル。基本的に自分のカレンダーには存在しているものであり、メール添付して送付することが主な利用用途になるかと思います。
ということで、自分のスケジュールからicsファイルを作成し、新規メール作成画面を表示させ、あらかじめ添付ファイルとして登録されていれば簡単に送信できるのでは!!?ということで、社内実装してみましたので、その手順をご紹介致します。

やり方は単純で、

①Notesがもっているエクスポート機能を使用して、指定したディレクトリにicsを保存。

②新規メールを作成し、①で保存したicsファイルを添付

となります。

ということで、まずは①のicsファイルのエクスポートです。
今回はメールテンプレートに共有アクションとして追加しました。


式として、以下を記述します(保存先はそれぞれの環境に合わせてください。もちろんファイル名は自由ですが、拡張子は[.ics]にします)
※半角"¥"は本ブログでは "\" になってしまいますので、便宜上全角"¥"を使用してあります。


 @Command([FileExport]; "Calendar File"; "(保存先ディレクトリ)¥¥ical.ics")



エクスポートのテストを行うため、作成した共有アクションを【($Calendar)|Calendar】ビューに追加します。


それではご自身のメールを再設計して、テストしてみます。
※再設計
  手順:メールアプリケーションを右クリックして、[再設計]をクリック
     テンプレートの場所(サーバー)を選択し、[OK]
  注意:メールアプリケーションがテンプレートから設計を引き継ぐにチェック


再設計が完了しましたら、カレンダーを開きます。以下のように[ics export]のボタンが表示されていることを確認します。



早速ですが、登録されたスケジュールのひとつを選択し、[ics export]をクリックします。

以下のように[iCal エクスポート]ダイアログが表示されますので、[選択文書]のまま[OK]します。(すべてをエクスポートする場合は、[すべての文書]を選択してください。)


指定したディレクトリに、ical.icsファイルができていればOKです。



続いての②新規メールを作成し、①で保存したicsファイルを添付の設計です。

新規のエージェント(LotusScript)を作成します。
名前/別名は自由ですが、私は両方に[ics_mail]としました。


こちらに記述する内容は以下となります。
件名や文面は自由に設定ください。


Sub Initialize
Dim session As New NotesSession
Dim db As NotesDatabase
Dim ws As New NotesUIWorkspace
Dim uidoc As NotesUIDocument
Dim doc As NotesDocument
Dim rtitem As NotesRichTextItem
Dim maildb As New NotesDatabase("","")
Dim afile As NotesEmbeddedObject 
Call maildb.OpenMail
Set uidoc=ws.CurrentDocument

Set doc = maildb.CreateDocument
Call doc.ReplaceItemValue("Form","Memo")
Call doc.ReplaceItemValue("Subject","icsファイル送信")

Set rtitem = New NotesRichTextItem(doc,"Body")
Call rtitem.AppendText("スケジュールのicsファイルを添付致します。")
Call rtitem.AddNewline(2)
Set afile = rtitem.EmbedObject( EMBED_ATTACHMENT, "", "(保存先ディレクトリ)¥¥ical.ics")
Call doc.Save( False, False)
Call ws.EditDocument(True,doc)
End Sub


次に、①で作成した共有アクションに、②のエージェントを実行する行を追加します。


 @Command([FileExport]; "Calendar File"; "(保存先ディレクトリ)¥¥ical.ics");
@Command([ToolsRunMacro];"ics_mail")

以上で保存し、再度メールアプリケーションを再設計します。

以下、動きをご覧ください。
※gifファイルを表示していますので、連続再生されています。


宛先を指定し、送信した結果は以下となります。


添付されたicsファイルの中身は、以下のようになっており、問題なくカレンダーに取り込むことが可能です。


以上、今回は少しLotusScriptを使いましたが、思うような動作を得ることができました。
これで社外の方ともスケジュールの共有が少し楽にできそうです。


2019年5月22日水曜日

ほんとに困った #traveler のはなし・・・

This time, I am talking about the setting of the Traveler who really got in trouble with us.

みなさま、こんにちは!!
早速ですが、今回は弊社で発生しました、ほんとうに困ったTravelerの設定に関しての話題になります。

弊社ではiPhoneにプロファイルを取り込んで、Travelerを利用できるよう設定しています。
具体的にはiPhoneのブラウザ・・・基本的にはSafari・・・からTravelerサーバーにアクセスし、認証を介することでiPhone内にプロファイルが取り込まれ、iPhoneのデフォルトメールアプリでDominoサーバーのメールと同期できるようになります。

さてそれでは困った背景です。
ご存知の通り、iOSはさまざまな設定がOSのアップデートに含まれております。
以前にも一部のSSLを一方的に遮断され、大騒ぎしたことがありました。


今回は証明書に関する設定変更になります。
iOS10以降、自己証明書を使ってhttps通信が接続できなくなったことに起因していました。

そのため、SafariでTravelerサーバーのURLを表示させると、以下のような画面が表示されます。



この画面については従来から表示されていたため、何の違和感もなく「詳細を表示」をタップします。すると・・・


こちらの画面が開きます。この画面が以前と違っていました。
以前はこの文面に「詳しくは、証明書を見ることができます。それに伴う危険性を理解している場合には、このWebサイトを閲覧できます。」のようなリンクがあり、こちらをタップすることでTravelerサーバーにアクセスすることができました。
ところが!!
現在はそのリンクがなくなっており、アクセスする手段が絶たれてしまったのです。

さらにこの中の「詳細を表示」をタップしますと、以下証明書が表示されました。


期限は2024年までのため、少なくとも期限切れでないことはわかりますが、さらに「詳細」を見ても、


証明書の内容が表示されるだけで、何のアクションも行うことができませんでした。

その後いろいろと調査しました。
キャリアへはこのままだとAndroidに切り替えるかもというプレッシャーを与えたり、MDMのメーカーともバージョンアップ等の作業。もちろんApple社にも相談し、iPhone構成ユーティリティ・・・現在はApple Configuratorという製品に切り替わっているそうです・・・を試してみたり。

そうこうしているところ、弊社の窓口会社より以下連絡が入りました。

 「Windows 環境で OpenSSL KYRTool を利用して自己署名証明書を作成する」

ただし、この前提として

ただiOS9以降、暗号化通信を行う場合、TLS1.2のサポートとSHA256の証明書は必要となる様です。
DominoTravelerモジュール共、TLSに対応したバージョンが必要です。
 ※TLS1.2のサポートのために必要なDominoバージョン:Domino 9.0.1 FP3 IF2 以降

 ※iOS9対応TravelerTraveler 9.0.1.7 以降

ということでした。

現在、Verse移行も含めたハイブリット化+V10マイグレーションを予定しているため、TLSだけの作業を先行するか、ハイブリット化を早めるかを検討することになりました。

また進展しましたら、改めて報告させて頂きます。

2019年5月20日月曜日

2019年 第一回 #大阪研究会 & #テクてく 大阪

Last week Osaka was a hot week.
Notes / Domino Day, Notes Consortium Osaka Study Group, Tek Tek Osaka.
I can not write everything, but I will report briefly.

みなさま、こんにちは!!
先週の大阪は暑い一週間となりました。

まずは5月14日(火)

グランフロント大阪内 コングレコンベンションセンターにて IBM Notes/Domino Day 2019 Spring が開催されました。

まだ今週開催の地区がありますので、ネタばれしてしまうのもどうかと思いますので、ここで内容は書きませんが、単なる情報公開に留まらず、技術的な手法などもあり、たいへん参考になりました。

とにかく驚いたのがその参加率。
会場は満席どころか、椅子を追加する騒ぎに・・・
後から聞いたのですが、申し込みされた方の参加率がとんでもないことだったそうです。

きっと今後のNotes/Dominoの今後に対する期待の現われであったものと思われます。


さて続いて5月17日(金)

こちらはIBM様大阪事業所にてノーツコンソーシアム 第一回大阪研究会が開催されました。
昨年までは4月に開催していたのですが、今年はテクてく大阪との連携ということで、今月開催となりました。

今年の大阪研究会は新たに3社の加入を頂き、熱い研究会になりました。

内容としては、
●自己紹介+自社のノーツ活用と困りごと(あらかじめ準備するよう指示)
●IBM様からの情報(Notes/Domino Dayで言えなかったことも・・・)
●今後の研究会内容

研究会の資料は基本的に研究会内にのみ共有されるものではありますが、私の資料については差しさわりのない範囲で公開致しておりますので、他愛のない内容ではありますが、よかったらご覧ください。



続いて18時からはテクてくLotus技術者夜会
今回は年1回の大阪主催、いわゆるテクてく大阪でした。

毎年ながらライトトークニング大会ということで、計7名が登壇し、さまざまな情報を発信させて頂く機会となりました。
こちらも可能な資料は事務局側で配信されるものと思いますが、取り急ぎ私の資料を公開致します。



次回、大阪研究会は7月19日の予定です。
アジェンダ等は後日、コンソーシアムより公開頂きますが、今年の大阪研究会は見学者も募集する予定ですので、会員でない方やコンソーシアムで何やってるの?と疑問をお持ちの方にもぜひ見学して頂ければと考えておりますので、ご検討ください。