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2017年12月25日月曜日

親文書全体を引き継いだセクションについて

みなさま、こんにちは!
いよいよ年の瀬ですね。なんとか本業のピークは明日で越えられそうですが、自宅の掃除等まったく手付かずですので、まだまだこれからです。

さて今回はつい先日、私が遭遇した問題について記載致します。

現在、社内の日報を改築しているのですが、コメントフォームに親文書を引き継ぐリッチテキストフィールドをセクション(省略可)にセットしました。


Notesクライアントでコメントをテストしてみたのですが、セクションが開いた状態になり、なおかつフォーカスが最後尾に移動してしまったため、コメント入力のため、いちいち先頭までスクロールしなければならなくなってしまいました。
もちろん親文書を見なければコメントできないことのほうが少ないため、開いた画面を親文書が占有することは良い作りとは言えません。

そこでデフォルトでセクションを閉じてしまえばと考えたのですが、普通に作成したセクションと違い、プロパティを変更する場所がないのです!
以下が先の引用するフィールドである[quote]のプロパティなのですが、


フィールドはセクションに囲まれておりませんので、セクションそのもののプロパティを直接触ることはできません。
もちろんリッチテキストフィールド単体になりますので、セクションに関するプロパティが追加される訳でもありません。

実際に開いた画面は、下記のように[quote]フィールド内にセクションに囲まれた親文書が表示されております。


何か方法がないかとヘルプ文書で@Commandを探っていたところ・・・見つけました!

@Command( [SectionCollapse] )

文字通り、セクションを折り畳むというコマンドです。

これを親文書フォームにある[コメント]アクションに埋め込めば・・・

@Command([Compose];"comment");
@Command( [SectionCollapseAll] )

試してみると・・・


・・・怒られてしまいました(泣

よくよくヘルプを読むと、以下の記述がありました。


そう、対象となるセクションが指定されていないため、実行できないのです。

さてどうするかと今一度ヘルプを見ると、すぐ下にあるではないですか!!


早速先のコマンドを以下のように修正したところ、

@Command([Compose];"comment");
@Command( [SectionCollapseAll] )


完璧です!

イメージした通りの仕上がりになりました。

なんてことない@コマンドひとつなのですが、ユーザーの使い勝手に直接影響を与える重要な要素になるかと思います。

また日々の業務の気付きがありましたら、都度記載させて頂きます。

さて今年も皆様にはたいへんお世話になりました。
お世話になってばかりで、何もできずでほんとうに申し訳ありません。

来年はDomino10発売という大イベントが控えております。Domino Jam2025も含め、さらに積極的にNotes/Dominoに関わることができればと考えております。
ぜひ引き続き、よろしくお願い致します。

1年間、ありがとうございました!!

2017年12月18日月曜日

[Form]がない!!

みなさま、こんにちは。
この寒さで鼻水が止まらず、集中力を欠いております(汗
今年も残すところ2週間。まだまだやり残していることは多いのですが、そろそろキリのいいものは切り捨てはじめてしまっております。

さて今回は私が遭遇しましたトラブルについて報告致します。
とは言っても、本当に単純なミスが原因だったのですが、解決までのスピードが非常に早かったという点をお知らせしたく、記載させて頂きます。

発端は現在の日報を来年度に向けて設計変更を実施している最中に発生しました。

変更内容は、従来日報のコメントは日報本体のフォーム内に記載する方式としており、都度未読文書が生じてしまうため、返答文書に移行するという作業になります。

フォームの修正と追加が完了し、テスト用の文書も作成したのですが、過去に作成した文書は問題ないのですが、本日作成した文書と修正した文書がビューからどんどん消えていくのです(大汗

ビューには[使用フォームにより検索]にて必要なフォームのみを対象としておりましたので、一度こちらを解除し、[Select @All]としてみたところ、もちろん全文書が表示されました。

ちなみに以下がビューの選択式でフォームを絞ったもの。


以下が[Select @All]のビュー


日付降順に並んでいるのですが、明らかに12/5の文書が表示されていないことはわかるかと思います。

最初に疑ったのは、ビューの選択式やビューの項目。
かなりいろいろと見て廻り、いろいろと試してみたのですが、原因らしき点に至ることができませんでした。
2~3時間ほど悩んだ挙句、実際の文書のプロパティを比較してみようと気付き、確認したところ、すぐに判明しました。

表示される文書には、以下のように[Form]プロパティがあり、値がセットされているのですが、


消える文書には[Form]プロパティがないのです!


つまりビューの選択式の評価の対象である[Form]プロパティがないため、ビューから消えるということが判明致しました。


では!?
なぜ[Form]がないのか。
また[Form]がないのに、文書や返答文書が予定した通りのフォームで開くのか。

全く経験のない私は、ツイッターでつぶやいてみました。

するとすぐにIBMチャンピオンであるM様よりコメントがあり、QAサイトの利用を教えて頂きました。
QAサイトは以下になります。

http://qa.xpages.jp/QA/qa.nsf/

私は勘違いしており、XPagesに関することのQAだと勝手に判断しておりました。
結論としては、Notes/Dominoに関する質問はOKなサイトになります。

実際こちらは何度か利用し、助けて頂いた経験がありました。

ということで早速書き込んだところ・・・。
30分もしないうちにふたつも回答が!!

まさに書かれている通りでした。

消える文書には[$Title]というプロパティが存在し、こちらにフォームの設定が格納されておりました。


つまりこの値により、予定したフォームで文書が開くということになります。

ではなぜ[Form]でなく[$Title]に移動してしまったのか。

これが完全に私のミスだったのです。
フォームのプロパティの[フォームに文書を格納]という項目にチェックが入ってしまっておりました。


恐らく何かの作業時に誤ってチェックが入ってしまったのでしょう。
この設定は大昔にR4.6の教育を受けた際、文書のサイズが大きくなるため、基本的に設定しないプロパティと教えて頂いたため、今まで使ったことがありませんでした。

まさかこんな影響が出るとは・・・。


ということでチェックを外し、文書を修正保存することで解決致しました。
もちろん新規文書も問題ありません。


なお[フォームに文書を格納]した場合でも、式でビューの選択式に書くことは可能ですので、勘違いなきようお願い致します。


以上、長々と私の汚点をさらけ出すだけの投稿となりましたが、今まで使用していなかった機能のプロパティを学ぶことができたのは大きな収穫でした。

さらに先のQAサイトの有効性を改めて教えて頂く機会にもなりました。
引き続きこちらのサイトはどんどん?使用させて頂くつもりですので、よろしくお願い致します。
ぜひ皆様もちょっとした疑問などもお気楽に書き込んでください。
・・・もちろん私ができる回答があれば、対応も致しますので。

2017年12月11日月曜日

みんなだいすき!? Apple Watch

みなさま、こんにちは!!
いよいよ今年もあと僅か。仕事でも自宅でも、少しずつ片付けなければと思いながら、何もできずに・・・やはり切羽詰らないとやらないですね。
今週末はテクてく Lotus 技術者夜会があり、大阪でもPVが開催されるのですが。
ちょうど会社の全社忘年会と重なっており、恐らくリモートも難しい状況です。
Notes/Domino Jamも動きが始まるようですので、期待大です。
ぜひ皆様もJamへ登録・参加しましょう!!

さて今回は現在私が使用しておりますAppleWatchについて、Notes/Dominoやその他アプリについて、ご案内させて頂きます。

まずは弊社導入の経緯ですが、さまざまなシステム監視を実施しておりますが、導入後3年を経過し、少しこれらの頻度が増えてきました。
例えばサーバー障害であったり、ストレージの電源障害など、かなり緊急を要するものから、UPSからの発報など、多岐にわたります。

これらの一部は休日であろうが、夜間であろうが、リアルタイムで処理する必要があるものもあります。
弊社ではTravelerサーバーを構築しておりますので、もちろんプッシュにてNotesに届いたメールはリアルタイムにiPhoneにも同期されますが、24-365でiPhoneを持ち歩くことはできません。(水泳時や、ちょっとした運動時など)

また外部セミナー時など、iPhoneを使わずとも届いたメールの要件が確認できるため、すぐに対応すべきものかの判断材料としては十分な機能になります。

ということで会社に申請し、承認が得られたというものです。
ちなみにLTEが欲しかったのですが、弊社が契約しているキャリアでは、法人レンタル契約のiPhoneにはつけることができないということで、回線なしのモデルになります。


前置きが長くなりましたが、まずはメールです。
先にも記載しましたが、Traveler経由でiPhoneにメールが届くと同時にAppleWatchにも通知が行われます。
まずは受信した画面です。


メール本文は小さいながらも十分読み取ることができます。

続いて添付ファイルの状態です。


このように表示されますが、このPDFをタップしても開くことはできません。
もしかしたらビューワーをインストールすると見ることができるのかもしれませんが、現時点では確認できておりません。
ちなみにバイト数の記載がありますが、実際にAppleWatchにはダウンロードされていないのではないかと推測されます。

続いてNotesならではの文書リンクです。


リンクアイコンは表示が消えてしまっているようです。
URLも表示するよう設定しておりますので、「Link」の文字列は確認できますが、こちらも開くことはできません。
先と同様、ブラウザをインストールすれば開くことができるのかもしれませんが、こちらについてはセキュリティの関係がどう影響するのか検証は必要と思われます。

それでは届いたメールにAppleWatchで返信しようとした場合の画面もご覧ください。
数画面にわたりますので、上から順番に貼り付けておきます。


まず先頭に[Siri]のコマンドボタンとスタンプボタンがあります。
スタンプだけや、Siriを使用した音声入力で返答が可能になります。
またそれ以下には使われるであろう文言が、タップ操作のみで返信できるように列記されております。

結構使えるのではないかと感じております。

なお私は社内フローの承認等を含め、毎日200本~300本程度のメールが届きます。
そのメールすべてが転送されますとさすがに処理しきれませんし、誤って見逃してしまう原因にもなります。
それを防ぐため、メールルールをかなり細かく設定し、自動でフォルダ振り分けを行っております。
Travelerの通知は「受信ボックス」に届いたもののみが届きますので、急ぎのものとその他メールのみが通知対象になるようにチューニングしております。
もろちん受信ボックス以外も、Travelerは手動で同期してくれますので、必要な際に必要なメールは閲覧可能です。

以上、メールについて記載しましたが、実際に使用しているとWatchアプリはないものの、通知が届くものはいくつかあります。

私が使用している業務アプリでは、IBM Verse、Watson Workspaceは非常に便利でした。

まずはVerseでメールを受信した通知です。


さすがにTravelerはiPhoneのネイティブメーラーに届いているため、本文まで読むことができたのですが、Verseはこのように通知のみになります。
もちろん返信や転送はできません。

ちなみに以下は、たまたま記事を書いている最中に、他の方にフォローされた際の通知になります。


次にWatsonWorkspaceです。
ちょうどメール通知と重なってしまったので、合わせて参考になさってください。
短い文面ですと、すべて表示してくれそうです。


さて今回は私の職務に関わるAppleWatchの紹介をさせて頂きましたが、正直なところまだまだかなという感じは否めません。

例えばVerseアプリが対応し、タスクやカレンダーなどと連携してくれると結構な効果は現れるような気がします。
(スケジュールに合わせて「ブルッ」と通知してくれたり・・・)

特に無償ブラウザがないという点が個人的には足かせになっているようにも感じます。
Chromeなどが対応してくれれば、XPagesで作ったサイトの表示や、さらなる利用方法なども検討できればと考えております。


以上、さいごまでありがとうございました。

2017年12月4日月曜日

私でもできた!! Node-REDとNotesの連携

みなさま、こんにちは!
昨日はこどもの行事で餅つきがありました。
50kgのもち米を蒸して、つくというノルマを与えられ、数人でかわるがわるなんとかクリアできました。おかげで筋肉痛が・・・。
ひとつ気付いたのですが、最近のこどもたちはあまり臼や杵に興味がないみたいです。
以前ですと、我先にと順番に並んで、杵を振り回していたのですが・・・。
ちなみに配布には長蛇の列でした。ちょっと残念。

さて本題です。
以前よりやってみたかったNode-REDとNotesの連携について、ついに私でも作り上げることができましたので、報告させて頂きます。

本来ですとBluemix上のNode-REDを使いたかったのですが、社内Dominoサーバーとのやり取りとなるとセキュリティの観点から現時点ではハードルが高く進めることができませんでした。

そんな中、準備した環境は以前購入したRaspberry Piを使用するというものです。
もともとVDIのシンクライアントにならないかと試験的に購入したものですが、やはり時期尚早だったようで、社内で眠っていたものを起こして利用しています。

Raspberry Piの構築については今回は触れませんが、弊社で導入したOS「Raspbian」にはデフォルトでNode-REDがインストールされておりました。

社内のサーバーとして使用するため、IPアドレスのみ固定して、サービスを起動させております。

今回はもともと社内で取得したかったTwitterの情報をDominoに取り込むというものを作成しますが、手順そのものはIBMチャンピオンである吉田様のブログ「Domino REST API と Node-RED を使って、Twitter のデータを登録する」を参考にさせて頂きました。

それではまず手順通りに、データを受信するためのNotesアプリケーションを新規作成し、フォームとビューを作成します。

フォーム(メイン|main)にはフィールドはふたつ。

●日付
 名前: date
 種類: 日付/時刻
 式: @Now

●Tweet
 名前: body
 種類: テキスト



ビュー(一覧|all)には列として日付(降順)とTweetを設定します。
※Tweet列は「詳細」タブの「利用可能なウィンドウ幅まで拡張して使用する」にチェックしておきます。



なおDominoサーバー及び、アプリケーションでREST APIを使うにあたり、設定が必要となります。こちらについては、吉田様の記事にも記載ありますが、同じくIBMチャンピオンの御代様のブログ「Notes/Domino でREST APIを使ってみよう-前半-」が非常にわかりやすいので、ご参考になさってください。

さてNode-REDが社内ネットワーク内で利用可能となり、Dominoサーバー及びアプリケーションの準備ができましたので、いよいよノードを作成して参ります。

まずはSocial内のTwiiterを配置します。



配置したTwitterノードをダブルクリックし、設定を行います。
今回は全tweetから「#notesdomino」がセットされたのもを対象としています。


Twitterにログインした状態ですと、IDの右側のエンピツマークをクリックすると簡単にID連携が可能です。

続いてfunctionノードを配置し、先のTwitterノードと接続します。



配置されたfunctionノードをダブルクリックし、以下の式を設定します。

msg.payload={
    "body":msg.payload
}
return msg;



意味合いとしては、吉田様のブログに記載の通りです。

続いてNotesアプリケーションにデータを渡すため、functionより「http request」を配置し、先のfunctionノードと繋ぎます。


配置したノードをダブルクリックし、以下のような設定を行います。


こちらの詳細も吉田様ブログに記載されていますが、URLには先に作成したアプリケーションのフォームを設定し、dateフィールドを計算させるための設定(赤字部分)も追加されております。

http:// [Domino サーバー名] / [パス&DBファイル名] /api/data/documents?form=[フォーム名(別名)]&computewithform=true


以上で設定は完了しましたので、右上の「Deploy」をクリックしてNodeを稼動させます。

さて、テストでつぶやいてもいいのですが、お楽しみは後で・・・ということで、しばらくおいてからワークスペースをF9で更新してみると・・・


しめしめ・・・23通も届いているではないですか!!

ワクワクしながらアプリを開くと・・・


いい感じに集まってきております。

それではひとつ、文書を開いてみましょう。

先日のオープンセミナーの1コマですね。

いい感じです。

まずは私のような文系人間でも、このようなことができるという証明として今回は終了させて頂きます。

ただここまでできると欲が出てくるもので、例えばこのツィートのリンクを利用したいとか、NotesアプリケーションのデータをBIへRESTで接続したいとか・・・。

まだまだ精進が必要なようです。


末筆となりますが、引用させて頂きました吉田様、御代様、ありがとうございます。

2017年11月27日月曜日

@MailSendについて

みなさま、こんにちは!!
先週はノーツコンソーシアムの拡大理事会が開催され、昨年に続き参加させて頂いて参りました。
参加者がいくつかのグループに分かれ、かなり濃い内容の議論が交わされることができました。
基本的に多くの方のNotes/Dominoに対する意見が一致しており、今後に期待を膨らませている状況であることが明確に理解できるいい機会となりました。

今回を踏まえ、来年の研究会の発表が待ち遠しい限りです。

さて今回は先般のLookupに続き、私がNotesに魅せられた@関数のひとつ、【@MailSend】について記述致します。
Lookup同様、既にご存知の方にとっては当たり前のことかと思いますが、個人的にはユーザー企業がアプリケーションを構築する上で重要な機能のひとつと感じておりますので、改めて取り上げさせて頂きます。

前回同様、ヘルプ文書を見てみます。
今回は「検索」で【MailSend】としてみましょう。
バージョンにより多少異なるかと思いますが、以下のような結果が表示されます。


注意すべきは単に【MailSend】と言っても、大きく二種類ある点に注意していただく必要があります。

ひとつは【@MailSend(式言語)】。もうひとつは【MailSend @コマンド(式言語)】です。
後者は以下の通り、「文書が読み込みモードか編集モードで開いているか、ビューで選択されていなければなりません。文書には文書の受信者を指定する [宛先] フィールドが含まれていなければなりません。」とあります。
つまりフォームが開かれるあるいは、ビューで選択されており、[宛先]となるフィールドが存在していなければ思うように動かないということになります。


ということで、【@MailSend(式言語)】についてもう少し詳しくみてみましょう。

ヘルプ文書にもありますが、【@MailSend(式言語)】については2通りの使い方があります


最初の使い方ですが、該当文書内に[sendTo]というフィールドがあれば、パラメーターを必要とせず、[sendTo]で指定されたユーザー宛にメール送信されることになります。

パラメーターを使用した場合の構文は下記となります。

@MailSend(  sendTo  ;  copyTo  ;  blindCopyTo  ;  subject  ;  remark  ;  bodyFields  ; [  flags  ] ) 

sendTo 、copyTo、blindCopyToの3項目については、いわゆるメールの宛先、cc、bccを指定するパラメーターになります。
それぞれ文字列または文字列リストが設定可能であり、[sendTo]のみ必須となります。

subjectはメールの件名となります。ブランク("")でも可能ですが、可能なかぎりわかり易い件名となるようにすべきです。文字列はもちろん、フォーム内のフィールドやフィールドを含む文字列も設定可能です。

続いてremarkです。こちらも任意項目ですが、メール本文の先頭に置く文字列になります。

次にbodyFieldsですが、こちらがメール本文の内容となります。
分を改行したい場合は、【+@NewLine+】で接続します。

最後にflagsです。
詳細はヘルプ文書を見て頂きたいのですが、ひとつ重要なflagとして、[INCLUDEDOCLINK]が挙げられるかと思います。

これは選択された文書への文書リンクをメール本文に追加してくれます。
つまりワークフローのようなメールを送信させるためには必須のflagsになります。

さて、それでは実際に弊社で使用している勤怠関連ワークフローで使用している例をみてみましょう。

フォームの[申請]ボタンに設定したアクションにて、以下の式を実行させております。


@Command([FileSave]);
@MailSend(sendTo;"";"";Name +"からの届出";"";Name +"からの届出通知が届きました。"+@NewLine+"こちらをご確認の上、承認の場合は「承認」ボタンのクリックをお願い致します。 ⇒ ";[INCLUDEDOCLINK] );
@Command([FileCloseWindow])

フォーム内に[sendTo]、[Name]というフィールドがあり、それぞれ[承認者]と[申請者]が設定されております。
上の式では、まず文書を保存し、[sendTo]を宛先とし、件名には「[Name]からの届出」と表示されます。
本文には

[Name]からの届出通知が届きました。
こちらをご確認の上、承認の場合は「承認」ボタンのクリックをお願い致します。 ⇒

と改行を含んだ文字列がセットされ、最後の「⇒」の後ろに、文書リンクが追加される形となります。

実際に承認者に届いたメールは下記のようになります。


もちろん文書リンクをクリックすることで、申請文書が開き、承認等を実施することが可能となります。

以上、基本的な@関数ではありますが、それほど手間ひまかからずに簡単なワークフローができるという優れた関数です。

まだまだ私の知らない関数や使ってことのない関数が大量に存在するNotesの素晴らしさ、高機能さを感じつつ、今回の投稿とさせて頂きます。


2017年11月20日月曜日

Lookup式について

みなさま、こんにちは!!
先週はノーツコンソーシアムノーツ・しこく・フェスタとイベント盛りだくさんな一週間でした。
ここでは詳細には触れませんが、改めて私・・・もちろん弊社・・・が、皆様に支えていただいているんだと実感した次第です。
このような思いをぜひ、他のNotesユーザー様に味わって頂く機会を作ることができればと感じております。

さて今回は私がNotesを使い始めて、最初に使いたいと思ったLookup関数について記載致します。

さてLookupといえば、Excelを思い浮かべる方も多いかと思いますので、まずはExcelのヘルプ文書になります。


よく使うのは、マスターシートをVLOOKUPで参照するようなものではないでしょうか。

もろちんNotesでも同じような機能が簡単に利用できます。
それではNotesのヘルプを見てみましょう。


Notesでは@関数である @DbLookup が該当します。

詳細はヘルプ文書を見ていただくとして、具体的な例としてヘルプにもある以下コードをみてみましょう。

@DbLookup("":"NoCache";"Sales":"Customers.nsf";"ContactList";contactName;"Comments")

まず "":"NoCache" の部分ですが、コロンの前がclassになります。
Notesデータベースを指定する場合、"Notes"もしくは""と記載します。
続いて"NoCache"ですが、詳しくはヘルプに記載されていますが、ビューの最新情報を取得したい場合などに指定する引数となります。
私は基本的に"NoCache"を指定します。

続いて "Sales":"Customers.nsf" です。
前半がサーバー名、後半がアプリケーション名になります。
アプリケーションがサーバーのData内サブフォルダにある場合は、フォルダ名¥アプリケーション名となります。例えばメールファイルですと、"mail¥Customers.nsf" となります。

次の "ContactList" です。
こちら検索する対象のビュー名となります。
この例ですと、Custmers.nsf内のContactListというビューからデータを検索することになります。

次の contactName です。
こちらは呼び出そうとしているフォーム内に存在するkeyとなるフィールド名になります。
先の検索対象ビューの最初の列を検索し、一致した行を検索対象のレコードとして選択することになります。

最後の "Comments" です。
こちらは先のkeyにより特定されたレコードの取得する値の入った列のフィールド名を指定します。
例えば以下のようなビューですと、戻り値はComments列の「テスト」や「参考」、「コメント」になります。


なおフィールド名以外に、列番号でも同じ結果が得られます。
先の例ですと、"Comments"のかわりに"4"と指定することが可能です。
個人的には列番号を使っています。

なお例の式には[keywords]が省略されていますが、こちらもヘルプをご覧ください。

以上となります。
フォーム内[lookupComments]に先の式を設定し、keyである contactName にセットされる値によって得られるデータは、下記のようになります。


以上でDbLookupについての説明は終りますが、もうひとつNotesには近い関数があります。
@DbColumn という関数になります。


こちらは@DbLookupと違い、[key]がありません。そのため戻り値としては対象の列の値となります。

私がよく利用する例としては、フォーム内に設置したダイアログリストの選択するリストとして、同一アプリケーション内のビューから一覧を取得するというものがあります。

下記例ですと、同一アプリケーション内のカテゴライズされたビュー[byCategory1]の1列目をリストとして表示させることが可能です。

@DbColumn("":"NoCache";"";"byCategory1";1)

これにより、利用ユーザーがカテゴリを選択で選べます。また文字の揺らぎ(大文字小文字の違いや、全半角の違い)による別項目となることを減らすことも可能です。また新しい値を可としておくと、こちらが保存されたタイミングで"NoCache"の効果により、次にダイアログリストを開くと、新規の項目もリストに追加された状態で利用可能となります。



以上、ご存知の方には全く必要のない記事ではありますが、個人的にこのNotesにはまり込む最初の要素になりますので、取り上げさせて頂きました。

2017年11月16日木曜日

お礼!! ノーツコンソーシアムオープンセミナー

みなさま、こんにちは!!

早速ですが、昨日、ノーツコンソーシアム オープンセミナーに参加せて頂きました。
月曜にも書きましたが、大阪研究会への報告も兼ねて、ブログ記事を書かせて頂きます。

今回のテーマは、

『ノーツでモバイルファースト』
 =モバイルなくして働き方改革はない!!=

ということで、各セッションでそのテーマに沿った発表がございました。
もちろんアプリケーションそのもののWEB化だけでなく、IoTやAIの要素もあり、いずれも興味深い内容ばかりでした。

私が参加させて頂いたセッションは、


  1. XPages開発でここまで出来る!モダンアプリの開発事例一挙見せ
  2. 必ず活用頂けます!LIVENESSソリューションのご紹介
  3. IBM Notes/Domino Roadmapとアプリケーションの活用
  4. 「XPages DAY」XPagesのさらなる効果的な活用方法について
  5. ノーツコンソーシアム-ザ・ノーツ研究会、新インフラ研究会 活動報告
  6. IBM Watsonによるコラボレーションの進化と既存Notesデータの活用
  7. 懇親会
それぞれ印象深かったのは、

1. ケートリック様の技術要素をここまで紹介していいのか!!?
2. ポータル、ポートレットのみでWEB化してしまおう!
3. 来年以降のロードマップ及びクラウド製品のリリースについて
4. アイデアソン形式で、XPagesに関して議論に参加でき、たくさんの皆様の意見、アイデアに触れることができた。⇒Jamへ提出?
5. ザ・ノーツ研はリモート参加しておりますので、ある程度理解していたのですが、新インフラ研は今後のクラウド展開も含め、知っておくべき内容が山積み! ただ・・・リモートからだと厳しいか
6. panagenda Application Insightの具体的な画面に触れることができたのは収穫

資料が公開されるかはわかりませんが、参加しなければ得られなかったものが多数あり、あらためて神戸から出てきた甲斐があったと実感した次第です。

もちろん懇親会でも、皆様の熱いNotes愛を感じ、弊社が継続してNotesを使い続けていくこと、さらにNotesを軸にあらゆる仕組みを組み合わせていくことは間違いなかったと安心することができました。

この「ブログ見てます」と言って頂ける方とも数名お会いすることができ、さらに精進しなければとも感じました。


二次会の場でとある方に気付かされたのですが、このNotesに関わるコミュニティが他のシステム関連コミュニティと大きく違う点があります!!

私もいくつかのユーザー会等に参加していますが、

1製品を中心に、メーカー・パートナー・ユーザーが一同に介す

るものは、他にないのではとの事です。


引き続き、このコミュニティを大切に育てていくことに少しでも関わることができればと考えております。


さて本日夕方には高松です。
Notesな皆様との接点をさらに太くして、帰りたいと思います。


本当に昨日はお世話になり、ありがとうございました!!

2017年11月13日月曜日

告知!!

みなさま、こんにちは!!
週末に子供の野球チームに付き合っていたのですが、さすがに土曜半日、日曜終日動き回ると結構な筋肉痛です。
何年かぶりに親指にマメもできてました。
それよりも、練習中に右目にゴミかムシかが入ったようで、汚れた手で触ってしまい、昨日はお岩さん状態に(泣
少しマシにはなったのですが、普段でも開いてるか開いてないか分からない目が、さらに開いてないように見えてしまいます(汗
水曜までに治るといいのですが・・・。


さて関西の皆様、先週のIBM Notes/Domino Day 2017(大阪)に参加されましたでしょうか。

もちろん私は参加させて頂きました。
まだ名古屋・福岡が控えておりますので、内容については控えさせて頂きますが、率直なところ期待以上の発表であったと感じております。
もちろん個人的な価値観ですが、過大評価をしている訳ではなく、そのように感じたというのが本音です。

ぜひ名古屋・福岡近辺の方で、まだ申し込まれていないようでしたら、まだ間に合うかと思いますので、ぜひご都合を調整ください。
決して後悔するような内容ではないはずです。


さて!
今週15日はノーツコンソーシアムオープンセミナー 2017も控えております。
恐らく?
こちらもまだ参加は間に合うかと思いますので、ぜひご都合調整ください。

もちろん私も参加です。
昨年は1コマ頂き、弊社の取るに足らない事例を発表させて頂きましたが、今年は参加者として楽しませていただくつもりです。

参加セッションも同一時間に複数参加したいと思うほどであったのですが、なんとかそれぞれひとつに絞り、申し込みを完了しております。
ただ・・・
10時にスタートして、各45分のセッションなのですが、16:45まで7個のセッションに申し込んでしまいました。
そう、お昼を食べにいく時間がない(汗

ただその時間も惜しいと感じましたので、カ○リーメイト類を持ち込んで、休憩時間に済ませるつもりです。


懇親会も楽しみなのですが、今回はなんと!!
宿泊なんです。
翌日に本業の打ち合わせを行うことになっており、最後までゆっくりさせて頂くことができます!


さらに!!

16日午後の飛行機で高松へ。

そう、ノーツ・しこく・フェスタです。

去年は私費で往復フェリー泊という0泊3日の弾丸ツアー(一説には梅ツアーとも・・・)だったのですが、非常に内容が濃いものでしたので、今回はオープンセミナーの延長ということで許可を頂きました。

但し帰りは土曜 1:00のフェリーなんですが(汗

こちらもまだまだ募集中のようですので、四国のNotesなみなさまだけでなく、近隣、もちろん遠方からもご参加ください!!


それではまずは15日、皆様にお会いできることを楽しみに致しております!!

2017年11月6日月曜日

余談!・・・データベースアイコンについて

みなさま、こんにちは。
IBM Notes/Domino Day 2017は申し込まれましたか?
もちろん私は今週の大阪会場に参加致します。
 11月9日(木曜日) 大阪
 11月16日(木曜日) 名古屋
 11月29日(水曜日) 福岡

Notes/Dominoの最新情報が気になりますよね。
ぜひご都合できるようでしたら、お近くの会場にご参加ください!!


さて今回は少し方向性が違うのですが、データベースアイコンについて記載してみたいと思います。
個人的には皆様がどのようなアイコンを使っているのか、とても興味があるもので
して。

さて早速ですが、現在のアイコン変更の画面です。
以下はメールテンプレートのものになります。


上半分が現在使用されているアイコンになります。
下半分は、Notes 8.5.2より前のバージョンで使用されるものとなります。
つまり8.5.2のバージョンアップにより、アイコンとして使用できる幅が広がったと言えるでしょう。

それでは現在使用できるイメージファイルについて確認しましょう。

先の画面の「置換」ボタンをクリックした画面です。
以下のように、GIF・JPEG・ビットマップ・PNGが選択可能です。
基本的に弊社ではインターネット上や、Officeのオンライン画像など、著作権フリーのものをサイズ変更したり、トリミングしたりして使ってます。


次にサイズです。
サイズは32x32ピクセル以内でなければなりません。
それ以上に大きい画像を取り込もうとすると、以下のようなアラートが表示されてしまいます。


それでは逆に小さかったらどうでしょう。

以下のような分かりやすい画像のサイズを16x16ピクセルにしてみます。


置換すると、下記のような表示になりました。


少し分かりにくいかと思いますが、画像が粗くなったのがお分かり頂けるかと思います。
つまり32x32ピクセル以下の画像は、拡大して32x32ピクセルのアイコンとして使用されるのです。


それではせっかくですので、8.5.2より前のバージョンの画面を見てみましょう。

「アイコンエディタを開く」をクリックします。


知る人には懐かしい画面ですよね。
32x32ピクセル上に16色+無色でデザインしていくというものです。

かなり表現として限定されるのですが、それでも皆様素晴らしいアイコンを開発されていたと記憶しております。

ちなみに絵心のない私は、ペイントで32x32ピクセル内に画像ファイルを貼り、それをコピーしてこの画面に「貼り付け」て使用していました。


さて以上でアイコンの作り方(設定の方法)は完了ですが、皆様はどのようなアイコンをご使用ですか?

弊社では時代の変化を含め、下記のようなアイコンがあります。

まずは8.5.2以前の古いものから・・・



続いて8.5.3時代には・・・



直近ですと・・・



実に多種多様なパターンがあります。
裏返すと統一感がない・・・。

ぜひ皆様のご自慢!? のデータベースアイコンを教えてください!!


今回は息抜きのような話題になってしまいましたが、アイコンひとつにしてもユーザーにとってはかなり重要な要素です。
手を抜かずに設定すべきと強く感じますし、また現状の不十分さに反省しております。