今回はメニューやフレームをと記載しましたが、ちょうど社内で使用しているアプリケーションのカスタマイズ案件が入りましたので、こちらを先に掲載させて頂きます。
今回の案件としては、R9の標準ディスカッションテンプレート「StdR9Discussion/ja」に進捗という項目を追加し、進捗別のビューも加えるというものです。
まず対象となるアプリケーションをデザイナーで開きます。
そのまま要素を開こうとすると、下記のようなダイアログが表示され、設計がテンプレートから継承されていることがわかります。
まずこの継承を外す必要があります。
アプリケーションのプロパティを開き([ファイル]-[アプリケーション]-[プロパティ]もしくはナビゲータ内、[アプリケーション構成]-[アプリケーションのプロパティ])、設計タブを開きます。
「設計のプロパティ」の「継承」にある
「テンプレートから設計を引き継ぐ」のチェックを外しプロパティ画面を変更を保存して終了します。
以上でこのアプリケーションはテンプレートを継承しなくなり、自由に設計を変更することができるようになります。
それではまずはフォームを修正します。
フォーム「メイントピック」を開きます。
今回は「カテゴリ」の下に「進捗」という項目を追加します。
カテゴリ行にカーソルがある状態で、[表]-[行の追加]をクリックします。
続いて左の列にタイトルである「進捗:」と入力し、右の列に「status」というダイアログフィールドを作成します。
続いてフィールドの選択肢ですが、今回は進捗ということで、以下を設定しました。
1. 発案
2. 検討中
3. 実施
4. 完了
9. 却下
またデフォルト値に"1. 発案"を設定します。
一旦以上でフォームを保存して閉じ、現在の文書を編集し、「進捗」を記入しておきます。
つづいて「進捗別|status」という新規ビューを作成します。
今回はカテゴリ別のビューのさらに上位に進捗を追加しますので、「コピー元」に「カテゴリ別」を選択します。
一番左に列を追加し、
フィールド:status
列幅:1
展開できる行に三角アイコンを表示する:チェック
ソート:昇順、カテゴリ別
を設定し、保存します。
次にこのビューを選択できるように表示するための設定を行います。
設計を見ると、IBM Notes クライアントで開いた際には、「MainFrameset」というフレームセットが開くようになっています。
それではMainFramesetを見てみると、この左側のメニュー部分に「進捗別」が追加される必要があります。
フレームのプロパティを確認すると、「Outline Page」というページが表示されています。
ということで、Outline Pageを見ると、「DiscOutline」というアウトラインが埋め込まれていることがわかります。
それではこの「DiscOutline」に「進捗別」を追加してみましょう。
ユーザー名の別名別の下に「新規エントリ」を追加し、
ラベル: 進捗別
種類: 名前付き設計要素/ビュー
値: 進捗別
を設定し、保存して閉じます。
以上で、IBM Notesでアプリケーションを開くと、メニューには「進捗別」が追加され
そちらをクリックすると、「進捗別ビュー」が表示できるようになりました。
本来であれば、WEB用の修正なども行うべきではありますが、当アプリケーションについてはNotesクライアントからのみの利用を想定しておりますので、こちらで完了とさせて頂きます。
内容不十分な点や、玄人の方から見ると、まだまだな点もあるかと思いますが、まずは"超"初歩レベルのカスタマイズということで、ご了承ください。
もし今後も1カテゴリを追加したアプリケーションを作成することがあるようでしたら、こちらを「テンプレート化」しておくと、次回から簡単に新規アプリケーションが立ち上げられます。
「テンプレート化」については、改めて掲載させていただきます。
なお過去の記事でまだ触れていない「フレーム」や「フレームセット」、「アウトライン」という表現がございますが、「名刺管理」では次回以降に要素を追加致しますので、ご了承ください。
先般のオープンセミナーでも少し述べましたが、この作業(約30分)を行うだけで、アプリケーションの利用価値は大きく変化します。
ぜひお試しください。
ということで、今回飛ばしました名刺管理の続きは、次回実施予定です。
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