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2016年10月18日火曜日

【第6回】ノーツアプリ作成~ビューの調整~

皆様、こんにちは!
10月に入り、一気に涼しくなったと思いきや、今日は夏日・・・。
残暑というには遅いような気がするのですが・・・。

本題に入る前にひとつ宣伝させてください!!


弊社も参加させて頂いておりますノーツコンソーシアムですが、11月9日(水)にオープンセミナーが開催されます。
どなたでも参加できるイベントで、たくさんのセッションやハンズオン等が企画されており、見所満載です!!

はずかしながら私も1セッション頂いているのですが・・・。

お時間ございましたら、ぜひ参加お申込ください!!
特に人気セッションはお早めに!


さて、前回は「カナ順」ビューが表示されるところまで完成しました。
もちろんこの状態でも問題なく使用できるのですが、実際に利用者から見てみると、「カナ」や「会社カナ」は補助的な項目でしかなく、「氏名」や「会社名」に目がいくかと思います。

そこで、このビューをもう少しユーザー目線で修正してみましょう。

まず「カナ」です。
もちろん「カナ順」のビューですので、「カナ」そのものは必須なのですが、すべての文字列が表示されている必要はありません。
そこで、今回は50音順「ア・カ・サ・タ・ナ・・・」に分類することにしてみます。


それではデザイナーで「カナ順」ビューを開いてください。


今回は「カナ」の50音を集約しますので、「カナ」の列タイトルが選択されていることを確認し、「ビューに列を挿入」ボタンもしくは[作成]メニューから[列の挿入]をクリックします。
この列をクリックし、「式」を選択し、下記式を記入もしくはコピペしてください。


KANAA:=@Left(kana;1);
@If(@Contains("アイウエオ";KANAA);"ア";
@Contains("カキクケコガギグゲゴ";KANAA);"カ";
@Contains("サシスセソザジズゼゾ";KANAA);"サ";
@Contains("タチツテトダヂヅデド";KANAA);"タ";
@Contains("ナニヌネノ";KANAA);"ナ";
@Contains("ハヒフヘホバビブベボパピプペポ";KANAA);"ハ";
@Contains("マミムメモ";KANAA);"マ";
@Contains("ヤユヨ";KANAA);"ヤ";
@Contains("ラリルレロ";KANAA);"ラ";
@Contains("ワヲ";KANAA);"ワ";
"他")



式の意味ですが、
1行目で"KANAA"という変数にフィールド"kana"の1文字目を当てはめています。
2行目から11行目で"KANAA"を判断し、「アイウエオ」のいずれかなら「ア」を、
「カキクケコガギグゲゴ」のいずれかなら「カ」を・・・表示するように定義しています。


これだけですと、ビューの1列目に先頭文字が何行なのかが表示されただけですので、同じ行をまとめて見やすくします。

列のプロパティダイアログの1番目の「列情報」タブで、「幅」を"1"に、「展開できる行に三角アイコンを表示する」にチェックします。


続いて、2番目の「ソート」タブで、「昇順」「カテゴリ別」を選択します。
※単に「カテゴリ別」を選択すると、勝手に「昇順」がデフォルトで選択されます。


続いて「カナ」列をクリックし、プロパティダイアログ右端のタブ「詳細」をクリックします。
その中で「列を非表示」を選択します。


同じように「会社カナ」も「列を非表示」にしてください。

その状態で、[設計]-[IBM Notesでプレビュー]してみると、


いかがですか?
かなりすっきりした感じになりましたよね。

もちろんこのままでもかまいませんが、データが増えてくると各行が折りたたまれていると見やすいかもしれませんので、開いたときに折りたたまれた状態になるよう設定してみます。

プロパティボックス上部の▼をクリックし、「ビュー」に切り替えます。


2番目の「オプション」タブにて、
「データベースを最初に開くときすべてを省略する」をチェックし、【開くとき】を「最初の行へ」に変更します。


先にプレビューを開いているようでしたら、一度閉じて、再度[設計]-[IBM Notesでプレビュー]を行うと、


すべて畳まれた状態でビューが開きました。


今回は以上です。

次回は【メインフォーム】の見栄えを少し触ってみます。

2016年10月11日火曜日

【第5回】ノーツアプリ作成~ビューの項目追加~

皆様、こんにちは!

できれば週1で投稿したかったのですが、兼任業務に追い回されてしまい、先週サボってしまいました・・・。


気を取り直して、今回は前回1列のみで作成したビューについて、さらに項目を増やしてみたいと思います。

まずどのような項目を利用者が一覧として見たいのかを、フォームに配置した一覧からピックアップします。
【第3回】で記載しましたが、【リッチテキストフィールド】はビューに表示することができません。

従って、表示できる項目としては、
氏名、カナ、会社名、会社カナ、カテゴリ、部署、役職、FAX番号、郵便番号、性別
となります。

全てをビューに表示させても構いませんが、できればモニター幅に収まる程度が好ましいため、今回は
氏名、カナ、会社名、会社カナ
と、個人を識別できる基本項目のみと致します。
※ビューに表示していない内容は、文書を開くことですべて表示されるため、ビューでの必要性が低い項目は、追加しないほうが見やすくなる場合があります。

それでは早速ですが、ビューに列を追加しましょう。

ビューに列を追加するには、列タイトルの右側(下記、赤い部分)をダブルクリックするか、


ツールバーの「ビューに列を挿入」もしくは「ビューに列を追加」のいずれかのボタンをクリックします。
※挿入した場合、選択された列の左側に新規列が挿入されます。追加の場合は、一番右端に追加されます。


今回は「ビューに列を追加」ボタンをクリックしてみます。
既に「カナ」列は作成済みのため、3回クリックし、新規の列をみっつ追加してください。

次に各列の設定を行います。

まず2列目[空白]の列タイトルをクリックし、プロパティボックスで【タイトル】に「氏名」と入力します。
続いて画面下半分の【列の値】にて、【表示】で「フィールド」を選択し、「name」をクリックします。


「カナ」の左に、「ビューの更新」ボタンが表示されますので、クリックしてみましょう。


2列目に氏名が表示されました。(3,4列目は未設定ですので、「ビューの#」が表示されます)

同じように3列目に「会社カナ(company_kana)」、4列目に「会社名(company_name)」を設定してください。


このように表示ができるようになりました。
但しこのままですと、「会社カナ」や「会社名」の列幅が狭く、見にくい状態です。
そこでこの2列について、列幅を修正してみましょう。

列幅の設定方法はふたつ。
●列タイトルの境界線をドラッグする
●プロパティ画面の【幅】で値を設定する

いずれを使って頂いてもいいですが、いずれも画面に表示されるよう設定してみてください。
下記は「会社カナ」を【15】、「会社名」を【20】としています。

以上で一度ビューを保存してください。

せっかくなので、もう数件テストデータを作成してください。
(同じ会社のテストデータも作成しておいてください。)
もし列幅を超えたデータが発生した場合は、再度列幅の設定を変更してください。
※このように臨機応変に見た目を安易に修正できる部分などはノーツの強みになります。

私のほうで作成したデータは下記のようになりました。


カナに「昇順」設定を行っておりますので、そのように並んで表示されます。


今回はここまでとさせて頂きます。

次回は引き続きこの「カナ順」ビューをさらに見やすくしたり、ちょっとした機能追加を行ってみたいと思います。

2016年9月26日月曜日

【第4回】ノーツアプリ作成~ビューの作成~

皆様、こんにちは!
3月決算の会社様は半期決算前のお忙しい時期かと思います。
弊社も同じく、バタバタしておりますが、なんとか記事が間に合いました。



前回はフォームに作成した表の中に、フィールドを作成する手順を記載しました。
今回はテストデータを1件入力し、ビューを作成してみましょう。

テストデータを先に作成する必要はないのですが、ビューでの表示を確認しながら作ることができますので、今回は先に作成します。


まずはデザイナー画面で、前回作成中の「メインフォーム」を開きます。
前回最後にプリビューした手順、メニューから[設計]-[IBM Notes でプリビュー]をクリックし、ノーツクライアントでフォームを開きます。


こちらにテストデータを入力します。
内容は適当で構いませんが、できれば文字数などは実データに近いほうが後の手直しが少なくて済みます。
名刺画像については、先般説明させて頂きましたが、ビューで表示することができませんので、今回は不要です。


今回はテストデータですので、カナ項目については、全半角も意識せずに入力頂いて構いません。
名刺画像を除く、すべてのデータ入力が完了しましたら、【ESC】を押してください。
※ノーツで【ESC】キーは現在使用している画面(タブ)を閉じる際に便利なキーですので、ぜひ慣れるようにしてください。


文書の保存確認ダイアログが表示されますので、【はい】をクリックします。

以上でテストデータが登録されました。
テストデータは数件作成頂いても構いませんが、今回は1件で進めさせて頂きます。


デザイナー画面左の【ビュー】をダブルクリックしてください。


フォームと違い、デフォルトでひとつ【無題】というビューが存在しています。
今回は新規のビューをひとつ作成します。

上部の【新規ビュー】ボタンをクリックすると、新規ビューの作成ダイアログが表示されます。


今回は氏名のカナ順に表示するビューを作成します。

ビュー名に「氏名カナ順|bykana」と入力し、種類はデフォルトの「共有」のままとします。
※"|"以下の部分は、前回のフォームと同様、別名となります。
※ビューの種類についは、機会あれば後日説明致します。

上記のようになるかと思いますので、【OK】をクリックすると、ビューが作成されます。


作成された「氏名カナ順」ビューをダブルクリックで開いてください。

上記赤丸部分に更新マークが表示されていますので、こちらをクリックすると、先に登録したテストデータがプリビューされます。


1列目の"#"列は「ビューの#」となっておりますので、こちらを変更します。

赤く囲まれた【フィールド】を選択してください。
下に現在までに作成されたフィールド一覧が表示されますので、ここから【kana】をクリックします。

先と同様、更新マークが表示されますので、こちらをクリックすると、1列目にテストデータに入力した氏名カナが表示されます。


続いて、この列の細かな設定を加えます。

【#】と表示されている列タイトルをダブルクリックし、列のプロパティを開きます。

タイトルに「カナ」と入力し、左から2番目のタブでソートを「昇順」とします。


テストデータが1行ですので、細かな確認はできませんが、以上で1列目にカナが昇順で並び替えられて表示することが可能となります。


今回は以上でビューを作成するという流れまでを説明させて頂きました。

次回はさらにこのビューに項目を追加し、見やすいものと致します。

2016年9月20日火曜日

【第3回】ノーツアプリ作成~フィールドの作成~

皆様、こんにちは!!
神戸は間もなく台風16号が再接近するようで、時折たたきつけるような雨が降っております。

と、まさに今、神戸市内の土砂災害警戒区域に「非難準備情報」が発令されました!!


さて前回は作成したアプリケーションにフォームを作成し、フォームに表を作るまでを行いました。
今回はその表の中に、ラベルとフィールドを作成します。

ラベルとは、フィールドにどのような内容が入力されているのか、わかるようにするためのもの。
フィールドは実際のデータを入力するための器になります。

内容は【第0回】で掲載しました下記画像を元に作成していきます。


まずはラベルを作成していきましょう。
とはいってもラベルというものは設計要素ではありませんので、直接フォームに文字入力します。

上記画像の通り、1行1列目に「氏名」、2行目に「カナ」というように、すべての項目を入力してください。


上記のようになりました。

続いて各ラベルに対応するフィールドを作成していきます。
1行2列目のセルを選択し、メニューから【作成】-【フィールド】をクリックするか、ツールバーの【フィールドの作成】ボタンをクリックします。

[無題]というフィールドが作成され、フィールドのプロパティが開きます。


このプロパティを使用し、項目に設定を加えます。

このフィールドは氏名を表示しますので、名前に[name]と入力します。
種類は氏名は文字入力項目ですので、[テキスト]のままで構いません。
フィールドの名前も、データベースの物理名称と同様に2バイト文字も利用できますが、式から呼び出すことも想定し、半角英数をお勧めします。
※先頭文字を大文字にされる方もいらっしゃいますが、こちらはお好みで構わないかと思います。


同じように文字入力項目を先に作成してみましょう。


[項目] [フィールド名前]
カナ kana
会社名 company_name
会社カナ company_kana
カテゴリ category
部署 post
役職 position
FAX番号 fax
郵便番号 zip
住所2 address2



続いて同じテキストでも、リッチテキストフィールドというものを作ってみましょう。

メールアドレス ラベルの右列に先と同様にフィールドを作成し、名前を[mail]とします。
種類には[リッチテキスト]を選択します。


リッチテキストには文字だけでなく、文字に属性(色やサイズ)を与えたり、リンクにしたり、ファイルや画像を添付することが可能となります。

となると先のテキストもリッチテキストにしたほうが簡単で便利なのではと思われるかもしれませんが、これには大切な理由があります。
リッチテキストフィールドは後に作成します【ビュー】の項目にすることができません。
従って、ビュー(一覧)に表示したい項目は、リッチテキストにすることはできないのです。

それではこちらも同じようにリッチテキストフィールドを作成してみましょう。

[項目] [フィールド名前]
電話番号 tel
携帯電話 mobile
住所1 address1
ホームページ homepage
名刺画像 pict


続いて性別フィールドです。
性別の選択肢は男女のふたつですので、入力しやすいようにラジオボタンで設定してみます。

性別 ラベルの右列にフィールドを作成し、名前を[sex]とします。
種類には[ラジオボタン]を選択してください。


続いてラジオボタンの設定を行います。
フィールドのプロパティボックスで左から2番目のタブをクリックします。


こちらで選択肢や並びを設定します。

列の数を[2]に変更します。
選択肢には
男|1
女|2

と入力します。


"|数字"の部分は省略しても構いませんが、"|"以降が「別名」として扱われます。
別名ですので、実際の入力時には表示されませんが、後に式でフィールドを呼び出すような場合に便利ですので、必要に応じて設定してください。

ここまでできたら、一度ノーツでプリビューしてみましょう。
メニューから[設計]-[IBM Notes でプリビュー]をクリックします。

するとノーツクライアントが起動し、フォームが編集モードが開きます。


以上で今回のフィールド一式が作成できました。

フィールドにはその他にもいろいろな種類がありますが、今回はここまでとします。


なお今回は初回ということで、表やラベルをすべて手入力で作成しましたが、【第0回】の依頼項目がデータとして手元にある場合、そのデータをコピーし、直接【フォーム】に貼り付けることも可能であり、かなり簡素化が可能です。

次回は数件のテストデータを登録し、ひとつビューを作成してみます。

2016年9月12日月曜日

【第2回】ノーツアプリ作成~フォームの作成~

皆様、こんにちは!!
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
土曜に芦屋浜に出かけましたが、しっかり日焼けしてしまいました(汗


さて前回はアプリケーションそのものの作成までを行いましたが、今回は主要な設計要素のひとつである【フォーム】を作成します。

デザイナー画面の左メニューで【フォーム】をダブルクリックしてください。
下記のような画面が表示されます。


上部の【新規作成】ボタンをクリックすると、新規フォームのダイアログが表示されます。


アプリケーションには【名刺管理:meisi.nsf】と表示されておりますので、そのままにしておきます。

名前・別名・コメントは特に自由なのですが、今回は

名前に「メインフォーム」
別名に「mainForm」

と入力し、【OK】します。

別名は必須項目ではありませんが、後から式で指定する場合や、先々にフォーム差し替えたい場合(※)などで利用できますので、できれば指定することをお勧めします。
またフォーム名を例えば「名刺フォーム」というような個別を識別できるような分かりやすい名称にせず、一般的な名称にしたのにも理由があります。
今回は一つ目のアプリケーションとして作成していますが、例えば次に作成するアプリのフォームも同じ名称にします。
すると、今後作成する新規作成ボタンが同じ設計で動くようになります。
実際にはデザイナー内でコピー&ペーストすることで利用可能になります。
このようにひとつのアプリで作成した設計要素は他のアプリで簡単に再利用できるのもノーツの特徴になります。
ちょっとしたコツですが、今後たくさんのアプリを作成していくことになった場合に便利なTipsですので、ぜひ覚えておいてください。

さて本題ですが、【メインフォーム-フォーム】という新しいタブが開き、フォーム作成画面が表示されました。


まずはフォームの中身を分かりやすくするように、「名刺管理」と入力します。
前後に改行を入れておりますが、こちらは見栄えだけになりますので、特に設計に影響はありません。

また名刺管理の文字を選択し、上部のツールバーや【文字】メニューで色やサイズ、デザインもご自由に選んでください。
今回は青の18ptとしています。


次に表を作成します。
ノーツのフォームでは、表を用いてレイアウトを調整することが多くなります。
今回は、1列目に項目名を、2列目にデータを配置しますので、表を使うことで、2列目の位置を一定にし、見やすくすることができます。

上部【作成】メニューから【表】をクリックすると、下記のような表の作成ダイアログが表示されます。
【第0回】の表をフォームにしますので、2列17行の表を挿入します。


表の幅もいずれを選択していただいても見た目の違いのみになりますが、今回は【マージンにあわせる】を選択しました。
表の種類についてもいくつかありますが、デフォルトで選択されている「基本的な表」のままで【OK】します。

下記のようにフォーム内に指定した行列数の表が作成されました。


それでは一度、ノーツクライアントでフォームをプリビューしてみます。
【設計】メニューから【IBM Notes でプリビュー】をクリックしてください。


フォームの保存ダイアログが表示されますので、【はい】をクリックすると、ノーツクライアントでプリビュー表示されます。


以上、今回はフォームの作成と文字入力や表の挿入について記載致しました。

次回は今回の表にフィールドを作成して参ります。

※フォームの差し替えとは
今回作成したフォームを全く別のフォームにしたいような場合、フォームそのものを差し替えると今後設定するさまざまな要素すべてを検証し、書き換える必要があります。
しかし、別名を指定することで、新たに作成したフォームの別名を今回の「mainForm」とし、現在のフォームの別名を「oldForm」等に変更することで、その他の設計要素の変更を行うことなく、フォームの差し替えを行うことができます。

2016年9月5日月曜日

【第1回】ノーツアプリ作成~アプリケーションの作成~

皆様、こんにちは!!

前回はノーツアプリの作成について、ユーザー目線での準備について書かせて頂きました。

今回はいよいよアプリを作ってみましょう。

実はアプリを作成するのはDomino Designer(以降、デザイナーと書かせて頂きます)がなくても可能なんです。
Notesクライアントにて[ファイル]-[アプリケーション]-[作成]をクリックすれば、新規作成ダイアログが表示されます。

今回はデザイナーから新規作成しますが、デザイナーの場合は、[ファイル]-[アプリケーション]-[新規]をクリックします。


まずは新規作成ダイアログについて簡単に説明致します。

サーバーはアプリケーションの作成場所を選択し、デフォルトで[Local]が表示されます。
既にDominoサーバーが構築され、接続されていることがほとんどかと思いますので、プルダウンを選択すると、対象のDominoサーバーも選択できます。

テキスト等では、まずLocalに作成し、完成してからサーバーにコピーすると記載されていることが多いかと思います。
理由としては、遠い記憶ですが、作成するまでに他のユーザーからアクセスされることを回避するためだそうです。
※サーバー上にアプリケーションが存在しなければ、テストできない事項もありますので、臨機応変に対応すればいいかと思います。

弊社では、依頼ユーザーと内容確認を行いながら開発することが多いため、ほとんどの場合サーバーに直接作成しています。

今回はテキスト通り、Localに作成することと致します。


次にタイトルです。
こちらはアプリケーションの名称となりますので、自由に付けることが可能です。
今回は「名刺管理」としました。

ファイル名はアプリケーションの物理的なファイル名を指定します。
2バイト文字も利用できるようですが、先々他のアプリケーションから参照するようなことも想定し、基本は英数半角をお勧めします。拡張子は.nsfとなります。
今回は「meisi.nsf」としました。
拡張子[nsf]はノーツアプリケーションをあらわします。ちなみにアプリケーションテンプレートは[ntf]になります。

テンプレートの指定項目では、既存テンプレートの設計を利用したアプリケーションを作成する場合に選択します。
今回は全く新規のアプリケーションを作成しますので、デフォルトの「-未入力-」のままで構いません。

以上確認し、[OK]をクリックすると、アプリケーションが作成されます。


以上でまっさらのアプリケーションが作成された状態となります。
こちらにさまざまな設計要素を作成し、アプリケーションを形作ることとなります。


次回は以前にも記載しましたが、まずは【フォーム】を作成致します。

2016年8月29日月曜日

【第0回】ノーツアプリ作成~準備編~

皆様、こんにちは!!

前回はノーツコンソーシアムを紹介させて頂きましたが、今回よりいよいよ設計に関する内容を記載させて頂きます。
と書きつつも、【第0回】とさせて頂いたのは、設計に入る前の準備について少し書かせて頂こうと考えております。

弊社ではノーツの設計は私以外行っていません。
もちろん主業務とは異なるというのが理由なのですが、その分ユーザーからのアプリケーション作成依頼というものが届きます。


ノーツの場合、まずこの作成依頼の内容から大きく異なるのです。


一般的なデータベース(アクセス等)の場合、依頼するユーザーからはテーブル構成(フィールド内容含む)や、入力画面、出力画面、一覧表示などの確認が必要となります。
実際に作成する側としてはそれほど違和感のある内容ではありませんが、一般ユーザーにしてみると、非常に厄介な作業になります。
あまりに厄介すぎて、依頼すら行わないということもあるかもしれません。


それに対してノーツではどうでしょうか。

弊社ではワードやエクセル、さらには手書きメモで、必要な項目や画面イメージを提出させています。
今回は簡単な「名刺管理」を作成してみようと考えていますが、ユーザーからの依頼は下記のような画面1枚のみです。



各項目の属性や詳細も初期時には必要ありません。
ある程度は内容から推測して作成してしまいます。

これならデータベースや、さらにはパソコンに詳しくない方でも依頼できます!!


私の方ではこの画面を元に、まず【フォーム】を作成し、客観的に「キーワード」と思われる内容を軸に【ビュー】を作成します。


本当に単純なアプリケーションですと、上記作業は30分もかかりません。


ということで、次回はノーツアプリケーションの作成手順を説明させて頂く予定です。

2016年8月22日月曜日

【ノーツコンソーシアム】とは?

皆様、こんにちは!!

本日は以前より少し触れておりました【ノーツコンソーシアム】について書かせて頂きます。

先日できました新ロゴがこちらです。


サイトを見ていただくと、「私たちは IBM ICS/ESS 製品における日本最大のユーザーコミュニティです」と書かれておりますが、このユーザーにはパートナー様も含まれております。

このあたりが、その続きに書かれております「ノーツコンソーシアムは昨年20周年を迎えました。私たちは IBM Notes/Domino の変革に伴い、利用するエンドユーザー企業や販売/開発をサポートする IBM ビジネスパートナーが企業の垣根を越えて、ともに協業し成長をし続けています。
2016 年、更なるコミュニティの飛躍に向けて始動しました。」に込められているようです。

活動としては、ノーツに関するさまざまな研究会をはじめ、各種イベントでの啓蒙活動などが行われております。

弊社は関西の企業ですので、主に「大阪研究会」を中心に参加させて頂いておりますが、それ以外にもユーザー情報交換会や、コンソーシアムとは異なりますが、【テクてく Lotus 技術者夜会】なる勉強会もございます。


実は弊社が正式に加入したのは本年度からです。
ちょうど1年ほど前、【テクてく Lotus 技術者夜会】見学のお誘いを頂き、昨年いっぱいはすべて見学として参加させて頂きました。

年会費は年間10万円と決して安くはありませんが、うまく活用すれば大きなメリットを受けることができます。

例えば自社のこまりごとに対して、各ユーザー様の解決例や、パートナー様からのアドバイスが無料で受けられるんです。

また時折(毎回?)開催されます"反省会"はさらに内容が濃くなる傾向があります。
私自身の浅い経験ですが、反省会では当日のテーマはもちろんですが、テーマとは外れたことでも遠慮なく相談することができるんです!!

普通ソフトウェアの開発案件については、メンテナンス契約には含まれておりません。
またそれなりの高額な契約を結ばなければサポートを受けることができません。
しかし、コンソーシアムに入会すると、聞けなかったことが聞けるんです!!


ユーザー情報交換会についても非常に参考にさせて頂いております。
普通では聞くことができない、大企業様の使い方や工夫を共有していただくことができるんです!!
我々中小企業にとっては、この上ない機会であり、財産でもあります。


ぜひコンソーシアムをフル活用してください。きっと「よかった」と思えるはずです。
もちろんいきなり入会することが困難な会社様もいらっしゃらるかと思いますので、ぜひ見学してみてください。
コンソーシアム事務局様へお問い合わせいただければ、必ず最善の方向へ導いて頂けます。
(連絡先はコンソーシアムサイトの最上部にリンクがございます。)

なおサイトに明記されております会員特典ですが、
・研究会やユーザー会への参加
・会員限定のいち早い情報の収集など
・移行支援ツールの提供

が紹介されております。

これ以外にも定期開催ではありませんが、今年ですと
・ノーツ新任担当者向けワークショップ 開発者編
・XPagesワークショップ@大阪、@東京

などに無料で参加できます。

i-ラーニング様でNotes/Domino 講座が開催されておりますが、まずは基礎知識としてコンソーシアムのワークショップを活用するのもいいかと思います。
私自身、「XPagesワークショップ@大阪」に参加させて頂いたのですが、思った以上に内容が詰っており、非常に参考になりました。
加えてこちらも普段聞けないような内容を講師の方々に質問することができました。
特に講師の方々とノーツとの関係や、取り組みなど参考になりました。


さて長くなりましたが、入会1年目の企業がえらそうな書き方で申し訳ありませんが、一番言いたかったこと。

・・・一度、見学してみてください・・・



次回はいよいよノーツの設計について、記載したいと思います。

2016年8月16日火曜日

なぜノーツアプリは簡単に作成できるのか!?

皆様、こんにちは!
暑い日が続きますね。
弊社は昨日までお盆休みを頂いており、本日より通常営業に戻りました。
まだまだ体がついてきていませんので、ルーチン業務のリハビリに励んでいます。


さて前回までで「ノーツとは?」について、少しはご理解頂けたかと思います。

さて今回はいよいよ当ブログの本題!
なぜノーツは私のような文系人間でも初歩アプリは簡単に作成できるのかについて記載致します。


まずはアプリケーション新規作成時の画面を比較してみましょう。

アクセスの画面は見たことがある方が多いのではないでしょうか。


ノーツの場合は、設計専用のアプリケーションである【Domino Designer】を使用します。
もちろん初めて見た方にとっては「なんのこっちゃ」というところでしょうか。
見た目はこんな感じです。



それではそれぞれのメニューにフォーカスしてみます。

アクセスの主な設計要素は【テーブル】【クエリ】【フォーム】【レポート】が表示されております。



一方ノーツは、【フォーム】【ビュー】・・・とたくさん表示されていることが分かりますが、ひとつ大きな違いに気付かれませんでしょうか。



そう、ノーツには【テーブル】がないんです!!

メニューに「データ」とありますが、単純なアプリケーションの場合、こちらは利用せずに作成できます。

アクセスで何かを作る場合、最初に何を定義されますか?
ほとんどの方が【テーブル】から手がけることになるかと思います。


では【ノーツ】は?

実はノーツは【フォーム】から作成することがほとんどなんです。


他の要素として、【クエリ】に近いものが【ビュー】です。
実は【レポート】に近いものはないんです。(正しくは【フォーム】や【ページ】で代用は不可能ではありませんが、そもそも紙でなく、データとしての有効活用を目的としているため、少し印刷に関しては弱みがあるのは否めません)


ノーツとアクセスのアプリケーション作成の取っ掛かりの違いは理解頂けたかと思います。

それではなぜノーツが初心者に作りやすいのか。

答えは単純です。
【フォーム】と【ビュー】のふたつを理解すれば、ある程度使えるものが出来上がるからです。

加えて後からでも項目(ノーツでは【フィールド】と言います)の追加も非常に簡単です。
アクセスですと、【テーブル】に定義して、【クエリ】を修正し、ようやく【フォーム】に配置という手順が必要になります。


さて今回はアプリケーションの作成手順について、アクセスと比較して説明させて頂きました。

実際にどれほどノーツの設計が簡単なのか(もちろん初歩ですよ)については、今後少しずつできるだけ丁寧にご紹介したいと考えております。


次回は少し技術的な部分からは外れますが、初回に触れましたノーツコンソーシアムについて、紹介させて頂く予定です。

2016年8月3日水曜日

ノーツで使用するサーバーについて

皆様、こんにちは。

前回はノーツのライセンス、特に【IBM Mail Dual Entitlement Plus Application】についてご紹介させて頂きました。
このライセンスにサーバーライセンスが含まれるということで、少しサーバーについて記載させて頂きます。

オンプレミスに設置した場合、もちろんサーバー本体が必要です。(弊社ではV社による仮想化したサーバーを使用しております)
使用状況にもよりますが、個人的にはメモリは多めを推奨します。


クラウドに設置した場合、もちろんクラウド提供業者様は多数ございますので、そちらの選定は必要になりますが、IBM様でもSoftlayerなるサービスが展開されております。

詳しくは下記URLをご覧ください。

http://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/softlayer.html


最小構成で$25/月でサーバーを利用できるのです!
(CPU 1コア、RAM 1GB、ストレージ 25GB)

もっともある程度ノーツアプリケーションを利用されている企業様ですと、このスペックではかなり厳しいものがあるかとは思いますが、クラウドのメリットは必要となった際に必要なだけスペックを上げることができるという点です。
加えて夜間はサーバーを停止するなどによるコストダウンも可能です。

こちらもDominoサーバーの構築費用は含んでおりませんので、ご注意ください。

もちろんサーバーのスペックが足りなくなれば、クラウドを増強するだけ。


なお詳しくは割愛させて頂きますが、Saasメールをご利用の場合は、Dominoサーバーを連携させる【ハイブリット化】はぜひご検討ください。
ノーツの持つ強固なセキュリティ(アクセス制御)を利用したワークフローアプリケーションが構築できるなど、さらにノーツの魅力に惹きこまれることになるでしょう。
※ハイブリット化するにあたり、パススルーサーバーが必要となるかと思います。このときにも役立つのが、【IBM Mail Dual Entitlement Plus Application】に含まれるサーバーライセンスなんです!

ノーツが高いのではなく、しっかり利用すれば、必ず他のアプリよりも安く運用できるはずです。


弊社では現時点でDominoサーバーはオンプレミスでの構築になっており、Saasは利用していません。(社内SNSの検討として、【IBM Connections Cloud S1】を1ライセンス契約してテスト中です。)
予定として、2019年末頃にライセンスを【IBM Mail Dual Entitlement Plus Application】で契約し、【ハイブリット化】を実装予定です。
Dominoサーバーについては、現状のオンプレを継続利用するかは決まっておりません。
従って上記Softlayerやハイブリットについては内容として不十分であることが考えられますので、ご検討の際は必ずパートナー様へ詳細を確認してください。


次回はノーツと他社データベースの大きな違いについて記載予定です。
この違いを知ることで、私のような文系人間でもアプリケーションが作れる理由を明かします!

2016年7月29日金曜日

IBM Notes(ノーツ)とは?

皆様、こんにちは!

前回は当ブログの意図と概略のみ記載しましたが・・・早速ですが、IBM Notes(ノーツ)ってご存知ですか?

少し前まではグループウェアのひとつとして、情報共有ツールとして知られていた商品です。
現在ではコラボレーションの機能を強化したソーシャルエディションという製品と進化しております。

ツールとしては非常によくできており、他の業務との連携や、ツールの使い勝手、過去資産の継承といった理由から、大企業様でも多く継続利用されていらっしゃいます。

せっかくですので、ノーツの画面をご覧ください。
ワークスペースという表示方法のひとつですが、四角い箱のひとつひとつがアプリケーションになります。
それらを束ねた1画面が複数のタブで分類されており、まとめて【ワークスペース】と呼ばれます。



従来は社内にサーバーを設置・構築して使用しなければならず、ライセンス費用だけでも、ユーザーライセンス+サーバーライセンスが必要など、なかなか中小の会社では初期費用が高いということで敬遠された会社様もあるかと思います。

また昨今のクラウド化。
どのようにお取り組みでしょうか。
このような点も中小企業にとっては情報不足等の理由により、対応が難しいのが実情です。
もっともメールだけはクラウドサービスを使っている企業様も多いとは思いますが。


さてそんな中、特に中小企業様にとっての朗報です!!

IBM様より提供されておりますオンプレミスのNotesとクラウド版のNotes(Saas)が同時に利用できるライセンスがあるのです。
しかも・・・
1ユーザーあたり 929円/月~


ちなみにオンプレミスのライセンスですと、ソフトウェアサブスクリプション込みの場合、14,000円/年/人かかりますので、両方使えてさらに価格も20% OFF なんです。

ライセンス名は【IBM Mail Dual Entitlement Plus Application】
覚えてください!
こちらでクラウド(Saas型)メール 50GBが利用できます。しかも最新のインターフェイスであるIBM Verseも!

さらに!!
このライセンス、なんと! サーバーライセンスも含まれるのです!!

詳しくは下記URLをご覧ください。

http://www-01.ibm.com/software/jp/cmp/notesdual/

ということで今回はノーツのライセンスについて書かせて頂きました。
次回は少しだけ、サーバーについて触れさせて頂く予定です。

【注意】記載しております価格については、参考価格です。実際にはお取引のパートナー様より見積を取ってください。
また記載以外にもネットワーク等、別途費用が必要なものもございますので、ご了承ください。

2016年7月27日水曜日

ご挨拶

みなさま、はじめまして。

私は某100名弱の企業で、兼任にて情報システムを管理している1ユーザーになります。

そもそもIBM Notes(ノーツ)って何?
って思われる方も多数いらっしゃるかと思いますが、それは次回に触れるとして、なぜこのようなブログを書こうと思ったのか。

・IBM Notes の素晴らしさを知ってほしい。
・IBM Notes を使ってみてほしい。

特に中小企業で、メールと表計算、ワープロソフトだけを利用しているような会社様には一読頂きたいと考えております。

先にも書きましたが弊社は100名弱の商社になります。
この人数では社内にシステム専門の従業員を抱えることは簡単ではありません。

そんな中であっても、Notes を利用することで、さまざまな情報を集約したり、提供したりと有効活用することが可能になります。

弊社経営者層の意見としても、今後はあらゆるものを Notes に集約するという方針が決まり、それを受けてノーツコンソーシアムへの入会が認められました。

ノーツコンソーシアムについても、詳しくは次々回以降で紹介させて頂きます。

今後は本当に初歩のアプリケーションの作り方などもできるだけ簡単に紹介できればと考えております。
※私のような文系出身で、会社に入るまでパソコンすら使ったことのない者でも、2日勉強すればアプリケーションを作ることができます!!

ぜひご愛読、よろしくお願い致します。


先輩の皆様へ


日ごろはたいへんお世話になっております。
今年からコンソに正式参加させて頂き、何かできないかと日々考えておりましたが、やはり弊社でしかできないことと考えると、Notes の裾野を広げることではないかと考えました。

専門家でも、プログラマーでもありませんので、誤った記述をしてしまうかもしれませんが、その際はぜひ"やさしく"ご指導頂けますと幸いです。