ページビューの合計

2022年12月13日火曜日

古い = 悪 なの?

“No one says Excel is old. Notes/Domino is not old, simply released early in the world”.
This phrase made me wonder a bit, so I gave it some thought.


みなさま、こんにちは。

さて先日の #Dominohub での1場面が強く心に残ったので、今回は少し趣向が異なりますが、記事にさせて頂きました。

その内容とは・・・この一文です。

「誰もExcelを古いとは言わない。Notes/Dominoはただ早かっただけだ。」

そういえば、ここ最近のユーザーの意見として、

「まだノーツなんて使ってるの? 古いよ」

といった理由で、他社製品に移られるという事例が結構あると聞きました。

実際にノーツは古いのか?

そこでちょっと調べてみました。

Excelの発売日:Mac版が1985年、ウィンドウズ版は1987年
Noteの発売日:1989年

Excelのほうが古いじゃん。
じゃあ、Excel = "悪" ?

おそらくそんなことを言う方はごく少数派ではないかと推測されます。

ではなぜ、Notesだけが古いように言われるのでしょう?


そこで、「古い = 悪」について、考えてみたいと思います。
ここではデザインはともくかく、機能について考えてみます。

Excelは当初は.xlsというファイル形式がデフォルトであり、現在もその形式での読み書きは可能です。
最新版のファイル形式は.xlsx
例えば.xlsの限界である65536行を超えるデータのブックはその形式では保存できません。
しかし実運用に耐えられる下位互換性は十分備えられていると判断して良いかと思われます。

対してAccessですが、現在のファイル形式は.accdb。2007以前のバージョンでは.mdbとなっており、このふたつは下位互換性という意味では少し難ありです。

それではNotes。
Notesデータベース(現 アプリケーション)は、以前から変更なく.nsfです。
基本的に過去のバージョンで作成されたデータベースも最新版のNotes/Dominoで利用できるのです。
※但し、ODSのバージョンという考慮点がありますが、強く意識する必要はなさそうです。
 →詳しくは中野アンバサダーの「ODS ってなんだ?」をご覧ください。

実際、弊社環境でもR4.6時代に作成したアプリケーションが、何の違和感もなく動いています・・・設計変更含め、なにもせず・・・

これら強固な下位互換を含めても。「古い = 悪」なのでしょうか。

ユーザーの立場しては、「長く使えるもの = 良」と判断していいかと思います。

つまり「長く使えるもの ≒ 古い ≒ 良」が実際には正しい判断のひとつと言っても過言ではないかと思います。


次にNotesは本当に古いのか? について考えたいと思います。

まず何をもって古いと言われているのでしょうか?
単にデザインの事を言っているのでしょうか?

ちなみに弊社は「Coolで使いやすいNotesアプリデザイン講座」のデザインを採用することで、利用者の満足度は飛躍的に向上しました。
・・・しかもタダで

もしそれ以上を求めるなら、デザイナーを雇って、見た目を変更すればいい。
Notesの全機能を違うプラットフォームに移すなんて、ほぼ無理な話。
その上で一部アプリは放棄して、さらにアプリの移植に〇億円使うのなら、プロのデザイナーにテンプレートを作ってもらえば、今までの機能にいっさい手を加えることなく、業務が行える。


他に「古い」理由ってありますか?


逆に新しいを証明することはできます。

例えばNomad Mobileを利用したマルチデバイス対応。
しかもアプリの設計変更なく利用が可能である。
iPhoneに社内アプリを登録する場合、どれほど手間が掛かるかはご存じの方も多いかと思います。

 1.Certificate, Profile などの設定
 2.Xcodeを使ってコードを記述、デバッグ
 3.App Store Connect にアプリをuploadするため登録
 4.XcodeからアプリをArchiveしApp Store Connectにupload
     TestFlightなど実機によるテストを含む
 5.App Store Connect にアプリ提出のための情報を登録
 6.審査へ提出する

Nomadアプリなら、今まで通りにDomino Designerでアプリを作って、公開するだけ!!

次にPWA技術も利用できるNomad Web
自宅PCにノーツクライアントをインストールする必要もなく、ノーツ環境がほぼすべて使える。テレワーク社員の負担を大きく減らすことができるのです。

まだまだあります。
K〇〇〇〇〇E のような操作でアプリがノーコードで作れるDomino Leap。
正しくはKよりできることは多いのでは?

まだまだ書き足りないのですが、これ以上長くなると要点がさらにぼやけてしまいそうなので、一旦ここらでとめさせて頂きます。


いったい、どのような理由でNotesは古いという間違った判断が広まってしまったのでしょう。

----- ここからはあくまで個人的見解 -----

これはきっと競合製品による誤った情報提供によるものが強いのではないのか?


ただNotes側に原因がないとは言えないとも感じています。
それはテンプレートデザインの見た目が、追いついていない・・・。
このあたりを先の他社製品が、揚げ足を取るような製品営業を促してしまったのかもしれません。

例えばGoogleのマテリアルデザインキットのような、時代にマッチした、統一的なデザインを随時採用していれば、単に「古い」だけで敬遠されることはなかったのではないでしょうか。


さて今回はとりとめもない話題になってしまいました。

もちろん他製品を否定するつもりはありません。
ユーザー企業には、その企業の風土や仕事内容、流れにあった製品があるはずです。
しっかりと本質を見つめて頂き、最適解を見出して頂くことがユーザーの社内SEにとって重要な役割です。

もしかしたら経営者層からのトップダウンがあるのかもしれませんが、その場合でもすぐにあきらめずに、物事の本質・課題をしっかり見つめなおす時間を取っていただければと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿