みなさま、こんにちは!
本来ですとそろそろ三寒四温と、季節の移り変わりを楽しむような時期になのですが、神戸はしばらく暖かい日が続いております。
花粉症の皆様にはたいへんお辛い時期ですね。早くピークが過ぎますように。
さてこの度はポータルで有名な株式会社ライブネス様より、新製品【LIVENESS AccessView】という製品を試用させて頂くことができましたので、レポート致します。
まず製品の概要ですが、
「LIVENESS AccessView」は、Notesアプリケーションの操作ログを文書単位に取得することができる
というものになります。
但し、"Names.nsf"、"Mail.box"、"log.nsf" 等のシステム提供のファイルはサポート対象ではありません。
製品には以下のファイルが含まれております。
①ls_accessview.ntf・・・設定アプリケーションのテンプレート
②setup-AccessView-64bit-release-1.1.2.exe・・・フックドライバなるツールだそうです。
③LIVENESS AccessView_V102_ユーザーズガイド.pdf
早速ですが、インストール手順です。
①LIVENESS AccessView設定アプリケーションの準備
1. "ls_accessview.ntf"をサーバーのDominoのDataディレクトリへコピーします。
(管理者のクライアントでも可)
2. "ls_accessview.ntf"を管理者IDで署名
3. テンプレートから設定アプリケーションを新規作成(ファイル名は任意)
4. アクセス制御リスト(ACL)を以下のように設定
-Default-:なし
Anonymous:なし
管理者ユーザー(グループ):管理者(文書の削除にもチェック)
5. 以下ふたつのエージェントを有効化
13.Logファイル添付(私はスケジュールを1時間間隔としました)
21.アクセス集中アラート(私はスケジュールを28分間隔としました)
※エージェントの実行場所を自社サーバーに変更する必要があります。
※13.Logファイル添付については、アプリケーションにログ添付をしない場合、有効化は不要
以上で設定アプリケーションの作成が完了しました。
続いてフックドライバをノーツサーバーにインストールします。
②setup-AccessView-64bit-release-1.1.2.exeをノーツサーバーにインストールします
※32bit OSの場合は別のモジュールになります。
1. Domino Serverを停止・・・※1
2. インストーラーを実行
3. Dominoのプログラムディレクトリを指定
4. 設定アプリケーションのファイル名を指定
5. インストール ⇒ 数秒でインストールが完了します。・・・※2
6. Domino Serverの起動
とスムーズにいけば何の問題もないのですが、私はふたつひっかかりました。
※1 Domino Serverの停止なのですが、コンソールでQ+Enterで停止してからインストーラーを動かしたのですが、エラーになりました。
タスクマネージャーで確認すると、複数のDomino関連タスクが存在していましたので、こちらですべて停止し、インストールすることで解決しました。
※2 必要なdllがありませんでした。
以下のように、api-ms-win-crt-stdio-l1-1-0.dllがないというエラーが発生しました。
ということで調べたところ、以下サイトでダウンロードできることが判明しました。
http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=48145
こちらをインストールした上で、再実行することで無事インストールが完了しました。
正しくインストールが完了した場合、Dominoサーバーのnotes.iniに以下の2行が追加されることで確認できます。
NSF_HOOKS=avhdrv LIVENESS_AccessView_LogSettingsDbPath=設定ファイル名.nsf |
7. Dominoサーバーのセキュリティ設定
「LIVENESS AccessView」アプリケーションを署名するユーザーが、Dominoサーバー文書の「制限付きLotusScript/Javaエージェントの実行」欄に指定されている必要があります。
③アプリケーションの設定
①で作成しました「LIVENESS AccessView設定アプリケーション」に設定を行います。
1. メニュー > アプリケーションの設定を選択し、[作成]をクリック
2. ログの保存先、ログファイル名、ログファイルの拡張子、ログの最大サイズを指定します。
私は、
ログの保存先:D:\LOG
ログファイル名:AccessViewLog(デフォルト値)
ログファイルの拡張子:csv
ログの最大サイズ:2048 KB
としました。
3. アラートメールの設定
こちらについては送信先として管理者である私を選択しました。
その他の項目については今回省略させて頂きます。
④監視対象アプリケーションの登録
1. メニュー > 監視アプリケーションを選択し、[作成]をクリック
2. 対象とするアプリケーションを選択し、条件式でフォームを指定するとフィールドが選択できるようになります。
3. ログ出力したいフィールドを最大10個まで選択します。
4. 監視イベント[読込][変更][作成][削除]をチェックして[保存・終了]をクリックします。
※削除イベントは必ず削除の前に[読込]のログが出力されます。
※データベースプロパティで、「一時的削除を許可」しておく必要があります。
正しく設定されますと、監視対象アプリケーションに、選択したアクションが生じるごとに指定したフォルダにログが追加されていきます。
また先の"13.Logファイル添付"エージェントを有効にしていると、アプリケーションの
メニュー > 取得済ログの参照 を選択すると、ログファイルが添付ファイルとなっている文書が蓄積されはじめます。
実際に出力されたファイルをエクセルで開くと、以下のようになっています。
小さくで見にくいのですが、
[Server][Database Path][Database Title][Data/Time][Username][Note ID][Universal Note ID][Level][Form][Field_1][Field_2]・・・
という項目が収集されています。
フィールドは指定された内容が記録されるため、編集履歴としても利用できそうです。
以上、今回は LIVENESS AccessView のご紹介とインストールまでを書かせて頂きました。
せっかくですので、収集されたログファイルの活用について、次回記載させて頂こうと予定しています。
なお製品に関するお問い合わせや、デモのご依頼などについては、直接株式会社ライブネス様へお問い合わせください。