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2021年3月26日金曜日

視覚的でコラボレーティブなタスク管理ツール #Huddo Boards

 This time, I would like to introduce you to Huddo Boards, a visual and collaborative task management tool.

I'd like to show you the wonderful UI.

みなさま、こんにちは。

緊急事態宣言も解除され、いよいよ来週からは新年度!
ノーツコンソーシアム 各研究会もスタートします。

大阪研究会も早速ですが、4月20日(火)に大阪市 総合生涯学習センターをお借りして、現地開催+リモート配信を予定しております。
まだまだ研究会の参加申し込みは絶賛受付中ですので、こちらよりお申込みください。
もちろん会員外の方の見学も大歓迎です!
今年の大阪研究会は昨年立ち上げたサーバーを利用しながらとなりますので、一味違った研究会になります。ぜひご期待ください!!


今回は先日のConnections紹介の際に少し触れました。Huddo Boardsについて紹介したいと思います。

以前はKudos Boardsという名称でしたが、先般変更されています。

ちなみに日本人が読むと、「フドー ボード」と読んでしまいそうな綴りですが、ネイティブの方の発音は、「ハダ ボード」と聞こえましたので、私はこちらで呼ぼうと思います。

まずは製品の機能やコンセプトですが、こちらは国内代理店のケートリック様サイトに詳しく書かれておりますので、ぜひこちらをご覧ください。


さてそれでは早速ですが、各画面を紹介して参ります。

今回はConnectionsの追加機能として利用開始しておりますので、Connectionsの画面からスタートさせてください。
※Microsoft Office 365とも連携が可能なようです。

まずはConnectionsにログインした画面です。
設定にもよりますが、私は初期画面を「更新」にしてありますので、以下画面となります。


それではまずは直接Huddo Boardsを開いてみます。
Huddo BoardsはConnectionsではActivity Plusという機能として統合されています。

上部の「アプリケーション」のサブメニューに、「Activities Plus」がありますので、こちらをクリックします。


以下が現在の私の画面になります。


ひとつ注目頂きたいのがURLになります。

以下がConnectionsのURL

こちらがHuddo BoardsのURLです。


つまりふたつのクラウドサービスがシングルサインオンで接続され、連携していることがお判り頂けるかと思います。

初期画面ではボードと呼ばれる各タスクセットが一覧で表示されている状態になります。

それではまずは私が個人でタスク管理に利用していボードを開いてみます。


こちらが初期画面「ボード」になります。
いわゆるカンバン方式でタスクが並んでいることが分かると思います。

列の項目は自由に書き換えることができます。
このボードでは左から

to-do(まだ未対応のもの)
実行中
処理待ち(相手先のアクション待ち)
繰り返し(定期的な作業)
完了

と、タスクのステータスごとに設定してあります。

当たり前ですが、タスクはドラッグ&ドロップで移動が可能です。

右側のペインの下半分には、メンバーと色が表示され、それぞれタスクに関連づけることが可能です。もちろん関連付けもドラッグ&ドロップが可能です。

今回私個人のボードですので、メンバーはひとりですが、タスクに関わるメンバーをアサインすることが可能です。

色は初期画面ではテキストがブランクで、自由にこちらも設定することができます。
ちなみにこのボードの色設定画面は以下になります。


この色をタスクに設定することで、カテゴライズや、色を指定してフィルターすることができます。
以下は「システム案件」を選択した画面となります。


次にひとつずつのタスクの中身について紹介します。


各日付の設定や、添付ファイルやリンク、タグ、さらにはカスタムフィールドなども追加できます。

この画面でもメンバーや色の設定も可能です。

右側にはコメントや過去の更新履歴。

さらには「カードを追加」して、子タスクも管理できます。

これらの中身により、カンバン(ボード)にアイコンが表示されるようになっています。


続いて用意されている様々なビューをご紹介します。

まずは「アクティビティ」ビューです。


初期画面はすべて省略表示されているのですが、わかりやすいように「実行中」を展開した画面になります。
もちろんこの画面でもボード画面同様の操作が可能です。

次に「アクティビティ」下の「仕事」ビューです。


こちらは割り当てられたメンバー別にカテゴライズされたビューとなります。

続いて「アクティビティ」下の「日付別のToDo」ビューです。


このように日付の範囲がカテゴライズされ、件数が表示されています。

次は「タイムライン」です。


縦にはボードの列が配置され、横がタイムラインになっています。
これを見れば、今日期日のタスクも一目瞭然ですね。

最後は「マインドマップ」です。


かなり画面が小さいですね。
右下を見ると、「レイアウト」と「種類」が選択できるようになっており、デザインが変わります。
子タスクなどがあると、わかりやすいレイアウトかと思います。
もっとも弊社では1ユーザー+ゲストでしか利用していませんので、もっといい使い方があるようにも感じる機能です。

と、画面の紹介は以上になりますが、ごくごく簡単にボードの作成からタスクの操作を動画にしてみましたので、ご参考まで・・・。


以上、少し長くなりましたが、まずはHuddo Boardsの紹介とさせて頂きます。

次に、Connectionsとの関係になります。
 以下はデモ用に作成したコミュニティになります。


初期画面ではHuddo Boardsは表示されていませんので、「コミュニティアクション」から「アプリケーションの追加」を行います。
以下の「Activities Plus」を追加してみます。


分かりやすいように一番上に配置したのが下記となります。


「すべてのボードのリスト」を選択し、保存すると以下の画面になります。


ここから「作成」することで、このコミュニティに関連するボードが作成できます。
それではひとつ作成してみます。


このようにConnectionsのアプリケーションとて、Huddo Boardsが利用可能になります。
もちろんこの画面で、タスクの追加やメンバー、色の割り当てなど、すべての操作が可能です。

一度画面を再読込してみます。


先程作成したボードがリストされますので、こちらからアクセスすることが可能になりました。
もしコミュニティにひとつだけのボード、あるいは主たるボードを開いた状態で表示させたい場合は、右上の歯車マークをクリックし、以下画面から「特定のボード」を選択することで設定することができます。


再度画面を再読込したものが以下となります。


このようにコミュニティごとにHuddo Boards(Activities Plus)が管理される関係はお判りいただけましたでしょうか。

この状態で「アプリケーション」から「Activities Plus」を開くと、


今追加したボードもリストされています。

少し最初は慣れが必要かとは思いますが、理屈を理解すれば相互の行き来や、複数タブでの作業など、快適に使いこなすことができるかと思います。


さて長くなりましたが、今回はConnectionsのオプション機能であるActivities Plus 【Huddo Boards】について紹介させて頂きました。

2021年3月11日木曜日

復活! #Connections Cloud

 This time, I would like to deviate a little from Notes/Domino, but I would like to mention Connections, which is also an HCL product.

I have subscribed to ISW's Connections Cloud and have been using it very conveniently.

I won't mention it this time, but I would like to write about the optional Huddo Board next time, so please look forward to it!

みなさま、こんにちは。

さて今日は東日本大震災からちょうど10年。
遠く離れた神戸ポートアイランドにある弊社でも、かなり長時間の揺れを感じたのを今でも鮮明に思い出します。
思わず「ポートアイランドが出港した」かのような、まるで船に揺られているような感覚でした。

阪神大震災も経験しましたが、この記憶は次世代に引き継がねばと強く思う一日となりました。



さて弊社では以前、IBM Cloud時代に Connections Cloud を1ライセンス契約し、社外の方とのプロジェクト用に利用していました。

IBM CloudからConnectionsが外れ、しばらくは社外の方とのコミュニケーションツールを利用せずに職務に当たっていたのですが、やはりメールのみでのやり取りには限界を感じてしまいました。

たとえば・・・
過去の履歴や経緯、やり取りを残すにしても、いちいちメールでは複数のやり取りを整理することが困難であったり、ファイルのやり取りも添付ファイルの往復ではバージョン管理や変更履歴が煩雑であるなど。

ということで、この度1ライセンスだけですが、ISW社の Connections Cloudを契約し、利用を再開することとなりました。

HCL Connections の機能については、HCL様サイトをご覧ください。

ちなみにConnectionsの機能のうち、ProfilesとFilesについては、HCL Notes Domino Complete Collaborationのライセンスに含まれています。


もっともサーバーを構築する必要はあります。

ちなみにHCL Verseの画面でよくみられる顔写真ですが、現時点ではオンプレVerseの環境で、社員の顔を表示させるにはこのConnectionsのProfileの登録が必要だそうです。

こちらは今後、改善されるとは聞いております。


それではまずは申し込み・契約から利用開始までの流れです。

国内ではケートリック様が窓口をされています。
ホームページからのお問い合わせで、対応頂けるかと思います。

すぐに見積を送付頂き、会社稟議通過。

価格については、こちらでは触れませんが、かなり安価でした。
加えて長期契約割引もあり、たいへんお得な契約と感じます。

注文書を取り交わすと、すぐにサーバーの準備に着手頂けました。

この時点で弊社で準備する必要があるものは、組織略称のみになります。

この組織略称がサブドメインとなり、URLが発行されます。

契約から利用可能までは1週間程度必要でした。


なお今回の弊社の目的は、私が対応している各種のシステム案件を管理するものです。
また社外の方にも参加頂き、案件に関する情報を集約することとなります。

つまり社外の方をゲストとして追加する必要があります。

以前のIBM Cloud時はゲストに関して、あまり細かな条件がなかったのですが、ISW社では以下のような指針が設けられておりますので、少し注意が必要です。

Connections の契約は、契約数の1/2のゲストユーザーを登録できます。

弊社の場合は1ライセンスですので、この契約内で登録できるゲストユーザー数は、

1 x 0.5 = 0.5 ≒ 1

つまり1名のみ登録できることとなります。

これ以上必要な場合は、別途ゲストユーザー用のサブスクリプションの契約が必要になりますが、かなり安価でした。

もちろん弊社の利用では不足するため、追加で契約を行わせて頂いております。

詳しくは書きませんが、ユーザー登録の画面がIBM時代とは大きく変わっておりましたので、こちらも注意が必要です。


さてせっかくなので、Connectionsの画面と機能を簡単に紹介します。

まずはログインした画面。
使い始めですので、まだまだ表示内容が少ないですが・・・


このように「自分がフォロー」したコミュニティーについての通知が表示されます。
タブでは「最新の状況」や「すべて」に切り替え可能となっています。

まだ使い方は理解できていませんが、右下にはSametimeのステータスが表示され、こちらからチャットもできそうです。


それでは早速新規のコミュニティーを作ってみます。

以下のような簡単な内容を登録するだけで、コミュニティーが出来上がります。


赤で囲んだ部分がアクセス権に関する設定で、「組織外のユーザーがこのコミュニティのメンバーになるのを許可」をチェックすることで、ゲストユーザーを招待できるようになります。

数秒でできあがったコミュニティーの初期画面が以下になります。


各四角い枠で囲まれているのが、コミュニケーションに追加されているアプリケーションです。
初期時は、「リッチ・コンテンツ」「ファイル」「タグ」「Wiki」「コミュニティーの説明」「メンバー」が登録済になります。

まずはレイアウトを変更してみます。

右上の「コミュニティー・アクション」から「レイアウトの変更」をクリックすると、以下5種類から選択できます。


今回はこのまま「3列(トップメニューとバナー付き」のままで進めます。

続いてアプリの種類です。

おなじく「コミュニティー・アクション」から「アプリケーションの追加」をクリックすることで、追加できるアプリの一覧が表示されます。


画面は途中で切れていますが、以下アプリケーションが追加できます。

「ブログ」「アイデア・ブログ」「Activeties Plus」「リッチ・コンテンツ」「フォーラム」「サブコミュニティー」「ブックマーク」「重要ブックマーク」「フィード」「ギャラリー」「イベント」「関連コミュニティー」「ハイライト」

せっかくなので、初期に表示されていないアプリをすべて追加してみます。

追加すると、各機能の説明が書かれているものがありますので、画像でご紹介します。













ちょっと理解できないものもありますが、それぞれに機能があります。

これらのアプリケーションを利用して、コミュニティー(プロジェクト)を推進していくというものです。

例えば「ファイル」では同一名称のファイルは版管理が行われたり、「ファイル」に保存されたファイルを以下のように「フォーラム」に読み込んだりするなど有効利用が可能となります。

打合せ予定などを「イベント」で管理・共有したり、ちょっとした思い付きを「アイデア・ブログ」に書き留めておくなど、さまざまな用途が考えられます。

ちなみに上記作業を行ったのちの初期画面は以下のようになっております。


的確に表示されていますね。

さておおまかに機能について触れましたが、ひとつ大事な機能について書いていません。

Activity Plus

という機能になりますが、要はタスク管理です。
今回、弊社ではConnections Cloudのオプションとして、Huddo Boardを採用しました。
こちらについては、次回にでも触れたいと思います。

2021年2月17日水曜日

なかなかウレシイ、受信済メールのルール適用

 This is an article about a new feature added to Noes/Domino that allows new (or modified) mail rules to be applied to previously received mail.

みなさま、こんにちは。

緊急事態宣言の効果からか、少しずつ収まりつつあるコロナですが、まだまだ油断すると第4波を生じることになりますので、引き続き日々注意してすごしましょう!!

ワクチンも医療従事者から先行接種され始めますので、あらゆる事態が好転して、以前のような生活に戻り、自由にイベントができる日を心待ちにしている今日このごろです。

さて本題ですが、ノーツクライアントの新機能として、【受信済のメールにルールを適用】することが可能となっています。

あまり意識してなかったのですが、結構な恩恵を受けることができましたので、レポートさせて頂きます。


まずメールルールについてですが、ヘルプの「ルールを使用してメールをフィルタリングする」に詳しく説明されていますが、以下のように記述されています。



ここであらためてメールルールの説明は行いませんが、本ヘルプはV11のものになります。

文面では「新規受信メッセージ」との記述となっていますが、実際には既に受信済のものにも適用できるようになっています。

それではまずはV9のメールルールの設定画面です。



使っている方には見慣れた画面ですね。

早速ですが、V11の同じ画面です。



このように下に「受信ボックスで今すぐ実行」ボタンと「すべての文書で今すぐ実行」ボタンが追加されています。

適用先として2種類準備されているのも、ユーザーフレンドリーですね。

それでは実際に想定通りに反映されるか、確認してみます。

画像は弊社で実運用しております部署のメールボックスをコピーしたものです。

このメールボックスでは、様々な取引先から届くメールをルールに従いフォルダに仕分けています。

サンプリング時のサイズは以下の通りとなります。


それではテスト用として、受信ボックスに40文書以下のような状態としました。


こちらで、2019/09/18が含まれる文書を「20190918」というフォルダに仕訳けるルールを作ってみたいと思います。ちなみに対象文書は13あります。

設定はこんな感じですね。


この状態で、「受信ボックスで今すぐ実行」をクリックします。

と、ここで気づきました!

テスト用のデータベースをローカルに作成してしまっていました。

そう、こちらの機能はクライアント側の処理ではないため、ローカルでは動かないのです(汗

ということで、サーバーに移動させて再度トライ!!


サクっと処理してくれたことが分かるかと思います。

ちなみに実行するとメールボックスの所有者に以下のような通知メールが届きます。

できればここに、「〇件中〇件移動しました」なんて出ると、さらに優しいのではなんて感じたりしました。

すべての文書を対象にして実行も可能ではありますが、大量データを対象とするとうまくいかないことがあるようでした。

それでも今までは過去メールは手動で移動させる必要があったものを、自動で振り分けて頂ける機能は非常に助かります。

また何より、複雑な条件を適用する際に、正しく振り分けられるかのテストがその場で完了する点は大きいと感じました。


以上、地味?な新機能かもしれませんが、あまり触れられていませんでしたので、記事とさせて頂きました。



2021年1月27日水曜日

ITreview【脱ハンコ特集】先輩ユーザーに生インタビューで「電子契約」「ワークフロー」「デジタル帳票」ツールの活用事例配信DAYS

I was fortunate enough to be interviewed by an IT review site.
I would like to talk a little bit about our Notes/Domino case study, so please watch it if you like.

みなさま、こんにちは。

今回はご縁あって、ITreview "【脱ハンコ特集】先輩ユーザーに生インタビューで「電子契約」「ワークフロー」「デジタル帳票」ツールの活用事例" にレビューイー(?)として参加させて頂くことになりましたので、そのご案内です。

ITreviewとは、各IT製品の評価を収集されているサイトで、掲載されたツールは4000弱!!
レビュー数は4万を超えたサービスになります。

今回はこちらの主催でコロナの関係もあり、昨今話題の「脱ハンコ」をキーワードとした製品、さらには「脱ハンコ」に類するワークフロー製品の特集ということで、我がNotes/Dominoも参画されたようです。

公開期間は2021年2月16日~23日のオンライン・オンデマンドになります。

お申込みは以下URLから可能ですが、定員数が500に設定されていますので、早めにお申込みください。

https://peatix.com/event/1788787

なお内容については、こちらでは触れませんので、お許しください。

ちなみに他の製品としては、サイボウズやRakumo、X-pointが紹介されます。

なかなかこのような機会はないかと思いますので、この機会に各ツールのいいところもぜひご理解ください。

私も他ツールの特に良い点は学ばせて頂き、今後のNotes/Dominoの開発のヒントにしたいと思います。

おそらく他ツールでできて、Notes/Dominoでできないことなんてないのではと思われますので・・・。



2021年1月19日火曜日

#日報 ( #SFA )の推進について

 Today, I would like to share with you the evolution of our SFA.

I hope you can understand why Notes/Domino was finally selected and how you can benefit from it.

みなさま、こんにちは。
今回は少し普段と趣向が異なりますが、日報(営業日報)についての話題になります。

皆様の会社では日報って浸透していますか?
なかなか習慣化されず、難しいとおっしゃられる会社様もまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社でも長年の課題でしたが、ようやくここにきて根付いたと言える状況になったと感じております。

そこで少し振り返り、なぜ根付くまでに至ったのかを私なりに考察してみたいと思います。


まずは弊社での日報遍歴をご紹介致します。

①入社当初(1990年前半)
  当時は手書きで営業週報の提出となっておりました。

②1999年
  Lotus Notes R4.6を採用・導入。ひとり1台のパソコン環境を構築
  同時にNotesデータベースであるN社日報を導入

③2004年
  IBM Notes/Domino 6.5にマイグレーション
  同時に従来の日報をベースに、社内構築したデータベースを作成し運用開始

④2009年
  IBM Notes/Domino 8.5にマイグレーション
  同時に日報がNotesを外れ、N社日報(WEB)を採用し運用開始

⑤2014年
  IBM Notes/Domino 9.0にマイグレーション
  日報については変更なし(④を継続利用)

⑥2016年
  訳あって、N社との交渉決裂。保守更新中止

⑦2017年
  同時に全く新規でNotesアプリケーションを社内構築し、運用開始

⑧2020年
  HCL Notes/Domino V11にマイグレーション

・・・現在に至る

※画面ショットがあればよかったのですが、N社のものは残っておりません。
社内のものはDVDへアーカイブしたものもあるはずなのですが・・・


あらためて振り返ってみますと、いろいろ試行錯誤してきた履歴が伺えます。

それではそれぞれの内容や経緯に触れてみたいと思います。

N社日報(ノーツデータベース)
  >所感
  あまり複雑なものでなく、非常によくできていたと感じております。
  設計が公開されていたため、たいへん勉強になりました。
  もちろん社内向けにカスタマイズも可能でありました。
  >使わなくなった理由
  パソコンに不慣れな者も多く、また電子化によるメリットに対しても担当からはまだまだ評価されず、提出率が低迷。
  入力箇所が多かったのも理由。

自社構築(ノーツデータベース)
  >所感
  ②をベースに、社内で必要な項目のみに簡略化したデータベースで運用開始。
  入力フィールドが減り、且つ社員のパソコンに慣れてきたため、多少提出率は向上
  >使わなくなった理由
  ④で採用した製品に経営層が傾いた。

N社日報システム(WEB)
    >所感
  ノーツを離れ、別のデータベースサーバー(SQL)を構築し、WEBにて利用。
  目新しい画面もあり、入力件数は増加。
  入力フィールドは再度増えるも、分析系の画面が多く展開されており、効果が出始める。
  >使わなくなった理由
  ライセンス追加時の年間保守費用について、交渉決裂。
  入力件数は頭打ちになっていた(提出する社員が限定されていた)。

自社構築(ノーツアプリケーション)    
  >所感
  項目を一から見直し、最小フィールドで再構築。
  マスタを他アプリから連携することで自動化(これによりタイトルをデータベースからアプリケーションに変化させました)。
  入力必須項目を廃止し、どんな形でも保存できるようにした。
  林様のデザイン講座を適用し、画面をモダナイズ。
  >社員の反応
  ノーツアプリとして利用も、パッケージを購入したと思われていた。
  マスタ連携によるメンテナンス作業が不要。
  フィールドを最低限としたため、入力のハードルが下がった。
  >現状
  ②の経験により、ノーツアプリの有効性が社内認識され、
  ③を経験したことにより、日報の価値を理解しはじめた(過去履歴が有効に作用しはじめた)。

  意図的に初期ビューを最新の一覧表示としたため、他部署の日報の閲覧、コメントが始まった。


それでは現在弊社で使用している日報についてご紹介します。

まずはフォーム。


初版から随時修正や機能追加を行ってきましたものです。

先頭の重要度ですが、意図的に「重要」とした日報はビューで色を変化させ目立たせています。

顧客や仕入先が2箇所ずつあるのは、既存と新規を分けるために存在させています。
それぞれ別のノーツアプリであるマスタを参照しております。
そのため新規についてはマスタがないことから、意図的にフィールドを分けているものです。

日付と氏名は作成時の計算結果。
所属部署は前回保存した際の部署をクライアントのnotes.iniに記録し、こちらを呼び出しています。

商談内容としては、
[分類][案件][内容][添付]の4項目のみ。
[内容]はテキストですが、[添付]はリッチテキストにしてあります。

後で触れますが、過去の日報の経過報告する場合に、引用作成という機能があり、そちらを利用した場合、[前回日報引用]フィールドには引用した日報の文書リンクが貼りつきます。

次回予定がある場合は、日付を入力して下書きを作成できます。

ちなみに末尾にぼかした文字列がありますが、こちらは文書IDです。
現時点ではまだ利用していませんが、今後は見積もりシステムとの相互に行き来するために利用する予定で設置してあります。

以上がフォームの概要ですが、入力項目が少ないことがご理解いただけたかと思います。

また必須項目はありませんので、途中であっても、不備であっても保存することができます。
但しこれによる悪影響としては、新規の顧客や仕入先に関わる部分が多く、大したものではないと判断しています。

つづいてビューです。
以下が初期表示されるビューになります。


先にも触れましたが、初期表示では作成日降順のみでソートしてあるため、必然的に他部署の日報も目につきます。
画面ショット時に全文書既読であったため表示されていませんが、見ていない日報には「未読マーク」が先頭に表示されますので、一目瞭然です。

▲マークのついたものがコメントのある文書です。
ぱっと見た感じ少ないと感じられるかと思いますが、弊社ではコメントを残すことよりも、しっかりとコミュニケーションをとることを優先しているため、コメントとしては残らないものの、それぞれ口頭での確認・やり取りが行われております。

ちなみに顧客と仕入先については、フォームにはふたつずつありましたが、それを合わせて1列に表示させています。

左メニューにビューの一覧がありますが、部署別や顧客別など一般的なビューを準備してあります。

提出率については、実際には率でなく記事数を年月/部署/担当別に集計してあります。

機能としては、未読のみを見たいという要求から、ビューのアクションボタンに[未読のみ表示][すべて表示]の切り替えを設置してあります。


右のオプションボタンには、以下のような機能が隠れています。


[引用作成]が先に説明したものになりますが、作成時には顧客や仕入先など、引用元の日報情報をあらかじめ新規フォームにセットしているため、入力補助的な機能としても利用可能です。


以上でおおまかな概要はご理解頂けましたでしょうか。
もしご質問や何かご要望がございましたら、ご連絡ください。

これらを踏まえ、弊社でここまで日報(SFA)がなんとか習慣づけられたかについて、考えられる要因を列記します。

●記載にあたり入力項目が非常に少なく、また必須項目もないこと
●画面が見やすいこと
●内容がわかりやすいこと
●入力に手間のかからないこと
●マスタのメンテナンスが不要であること

-----ここまで見ると、入力担当者がいかに"楽"かが大切かと感じました-----
まだあるかもしれませんが、ざっと見たところ、やはり入力担当者がどうすれば作業してもらえるのかを考慮するところにヒントがあるのかもしれません。

それらを踏まえてなぜノーツだったのかを考えてみます。

●日報としての費用負担0円
  もし日報としてのみNotes/Dominoを採用したとしても、その月額費用は他サービスよりも安価でした。
  裏返すと、日報だけのライセンス料でメールやスケジュール、その他無制限のアプリ作成基盤が付与されることになります。
●画面が扱い易い
  もともと利用していたこともありますが、ユーザーにはワークスペースにアイコンがひとつ増えるだけ程度に感じられるようです。
●一切の設計変更なくモバイル利用可能(HCL Nomadを利用)
  先に書きました林様デザインを適用することで、既存アプリに一切手を加えることなくモバイルでの利用が可能となりました。
●他アプリとの連携によるメンテナンス工数削減
  こちらも先に書きましたが、販売管理システムのマスタをノーツにバッチ更新することで、マスタのメンテナンス工数0を実現。
●設計編集、機能追加が簡単、早い
  ユーザーが希望した設計変更や、機能追加が随時適用できる。ユーザーの声を最大限反映できる。
●最新ODSによるデータベースサイズの恩恵
  最近では写真添付などが増えてきましたが、最新ODS適用によりかなりの長期間1アプリで運用が可能です。1アプリで運用することで、過去履歴が活きてきます。

これらは弊社が過去に利用した他社製品と比較しても比べ物にならないほど、ノーツのメリットが感じられる内容になっています。


さて長くなってしまいましたが、弊社もまだまだ過渡期・成長期であることに違いはありません。

従って、本記事は決して「成功事例」ではなく、ひとつの参考とご判断頂けましたら幸いです。

弊社日報もまだまだ進化していかなくてはなりません。
現在はいわゆる「風呂敷を広げた状態」ですが、どこかで絞ることになるかもしれませんが、その時点では抵抗なくユーザーに受け入れて頂けるように成長できていることも期待されます。