みなさま、こんにちは!!
先週金曜は、ノーツコンソーシアム 大阪研究会に参加させて頂きました。
今回のテーマは、Y様によるWEB化に関するセッションと、各自アプリを持ち寄っての討議が中心でした。
WEB化については、実際にブラウザで使う機能を中心に作ることや、成功への道筋について教わりました。
各自のアプリも日常のヒントとなるものが多く、興味深いものでした。
今週金曜は、テクてくLotus技術者夜会があります。
なんとかしてリモートでも参加したかったのですが、どうしても本業の会議があり、今回は参加できません。
今回も大阪にてパブリックビューが開催されますので、ぜひ関西でノーツに関わりのアル方は、日程調整ください。
前置きが長くなりましたが、今回はフレームセットと合わせてメニュー部分のナビゲータをテンプレートに組み込んでみます。
従来弊社では、ナビゲータではなくアウトラインをページに埋め込んでメニューとしていましたが、見た目や使いやすさ、さらにメニューの分割なども考慮し、ナビゲータを使うように変更しております。
ということで、まずはナビゲータから作成します。
デザインについては好みや企業カラー等で分かれるところですので、今回の内容からは除外させて頂きます。
[新規ナビゲータ]を作成し、左上にアプリケーションの名称を入れるテキストボックスを作成し、今回は「タイトル」と記載しておきます。
続いてその下に四角形を追加していき、標題に[ビュー名]を設定していきます。
テンプレート内にはビューがひとつしかありませんので、先頭の四角形についてシンプルアクションを設定しておきます。
[ビュー/フォルダを開く] - [一覧]
ハイライトの設定も行っておきましょう。
以上でナビゲータができました。
続いてフレームセットを作成します。
[新規フレームセット]を作成します。
今回は下記のような設定で作成しました。
続いて各フレームの設定です。
左列
名前: menu
種類: 名前付き設計要素 ナビゲータ
値: メニュー
フレーム内のリンクのデフォルト対象: body
右列
名前: body
種類: 名前付き設計要素 ビュー
値: 一覧
以上で以下のように表示されました。
以上で保存して閉じます。
最後に起動時の設定を行いますので、[アプリケーション構成] - [アプリケーションのプロパティ]を開きます。
[起動]タブにて
起動: 指定したフレームセットを開く
フレームセット: メイン
を選択し、保存して閉じます。
以上でノーツクライアント用としてのテンプレートは現時点では完成です。
もちろん今後も新たな機能は随時追加し、どんどん良くしていく予定ですが、まずはこちらをテンプレートとして保存し、今後の新規作成時に使用して参ります。
テンプレート化については、【第8回】タイムレコーダーアプリ作成~テンプレート化~をご覧ください。
さて、次回は・・・どうしたことか。
ページビューの合計
2017年6月12日月曜日
2017年6月5日月曜日
ユニバーサルテンプレート~アクション①~
みなさま、こんにちは!!
先月のテクてくLotus技術者夜会 ザ・大阪編、いかがでしたでしょうか。
私の発表はともかく、他の皆様の発表は本当に興味深いものが多かったはずです。
まだ資料はアップされておりませんが、近日には公開されるかと思いますので、参加できなかった皆様もぜひご一読ください。
また先週書きましたが、今週金曜は「大阪地区研究会第 2 回」です。お時間ございましたら、ぜひご参加ください!!
さてのびのびになっておりましたが、今回こそユニバーサルテンプレートのアクションを追加して参ります。
実際に作成する前に、システムアクションとして準備されているものをおさらいしておきましょう。
・分類
・文書の編集
・文書の送信
・転送
・フォルダへ移動
・フォルダから削除
・既読
・未読
・新規ウィンドウで開く
・印刷
・削除
・文書のプロパティ
・切り取り
・コピー
・文書リンクとしてコピー
・表としてコピー
・貼り付け
主要なアクションはこちらに揃っているのですが、それでも不足するものや、複雑な機能のアクションを[コード] - [共有アクション]に作成します。
まずは[戻る]です。フォームに設置し、何もせずにビューに戻るというものです。
式: @Command([FileCloseWindow])
単純に現在開いているウィンドウを閉じるだけのものです。
同じ式でビュー用に[終了]も作っておきましょう。
次に[保存]です。こちらもフォームに設置し、データを保存して閉じる機能を設定します。
式:
@Command([FileSave]);
@Command([FileCloseWindow])
なお保存するという行為は文書がプリビュー時には必要ないアクションですので、[プリビュー(読み込み)]と[読み込みモード]時に非表示にしておきます。
次に[新規作成]ボタンです。ビューに設置し、新しいフォーム文書を作成するためのボタンです。
式: @Command([Compose];"library")
この例では、別名「library」というフォームを新規作成モードで開くものになります。
以上でよく使用するアクションが作成できました。
それぞれ文中の要素(フォーム/ビュー)のアクションに追加しておきます。
共有アクションの追加は、アクションペインを右クリックし、[共有アクションの挿入]から行います。一度に複数のアクションを追加することも可能です。
なお私はシステムアクションと同機能のボタンを作成しているものがあります。
意図としては、システムアクションではデフォルトでアイコンが設定されておらず、いちいち設定することが手間なことによります。
[印刷]・・・ 式: @Command([FilePrint])
[削除]・・・ シンプルアクション: 文書の削除
[転送]・・・ 式: @Command([MailForward])
[編集]・・・ 式: @Command([EditDocument])
※編集ボタンのみ[プリビュー(編集モード)]と[編集モード]時及び新規文書として作成時に非表示としています。([式によりアクションを非表示にする]・・・ 式: @IsNewDoc)
最後に、個人的によく使うアクションをいくつか紹介致します。
[通知保存]・・・フォーム内に[sendto]という名前フィールドを作成し、ボタンクリック時にその方へ文書リンクを含むメールを送信するというものです。
式:
@Command([FileSave]);
@MailSend(sendto;"";"";createdby+"からのメール通知";"";createdby+"からのメール通知が届きました。"+@NewLine+"こちらをご確認ください ⇒ ";[IncludeDoclink] );
@Command([FileCloseWindow])
保存せずに閉じてしまうと、文書リンクが途切れますので、保存⇒メール送信⇒閉じるという順にしております。
@NewLineでメール本文に改行を入れることが可能です。
こちらも保存ボタン同様、[プリビュー(読み込み)]と[読み込みモード]時に非表示にしておきます。
次にワークフローなどで使用する[承認]ボタンです。
フォーム中に t_syoninという名前フィールドを作成し、ボタンクリック時にクリックした人の名前を保存するというものです。
式:
@If(@IsDocBeingEdited; @True;@Command( [EditDocument] ; 1 ));
@SetDocField(@DocumentUniqueID;"t_syonin";@Name([CN];@UserName));
@Command([FileSave]);
@Command([FileCloseWindow])
最後にビューに設置し、全文書を再計算させるアクションです。
弊社ではAS400のマスタをノーツDBとしてリンクしていますが、そのDBをLookupしている文書は都度更新しなければ、最新状態になりませんので、その対応用のアクションになります。
式: @Command([ToolsRefreshAllDocs])
なお上記以外についても、ノーツアイコン以外のアイコンをボタンで使用する場合などについても登録しています。
その場合はイメージリソースに画像ファイルを読み込んでおき
※私は内容が分かりやすいように、別名をコメント代わりに使用しています。
アクションのアイコンで選択すると簡単です。
以上、少し長くなりましたが、現時点で弊社で使用している共有アクションについて記載させて頂きました。
もしこんなのあれば便利というものがあれば、ご紹介ください。
次回はナビゲーターを予定しております。
先月のテクてくLotus技術者夜会 ザ・大阪編、いかがでしたでしょうか。
私の発表はともかく、他の皆様の発表は本当に興味深いものが多かったはずです。
まだ資料はアップされておりませんが、近日には公開されるかと思いますので、参加できなかった皆様もぜひご一読ください。
また先週書きましたが、今週金曜は「大阪地区研究会第 2 回」です。お時間ございましたら、ぜひご参加ください!!
さてのびのびになっておりましたが、今回こそユニバーサルテンプレートのアクションを追加して参ります。
実際に作成する前に、システムアクションとして準備されているものをおさらいしておきましょう。
・分類
・文書の編集
・文書の送信
・転送
・フォルダへ移動
・フォルダから削除
・既読
・未読
・新規ウィンドウで開く
・印刷
・削除
・文書のプロパティ
・切り取り
・コピー
・文書リンクとしてコピー
・表としてコピー
・貼り付け
主要なアクションはこちらに揃っているのですが、それでも不足するものや、複雑な機能のアクションを[コード] - [共有アクション]に作成します。
まずは[戻る]です。フォームに設置し、何もせずにビューに戻るというものです。
式: @Command([FileCloseWindow])
単純に現在開いているウィンドウを閉じるだけのものです。
同じ式でビュー用に[終了]も作っておきましょう。
次に[保存]です。こちらもフォームに設置し、データを保存して閉じる機能を設定します。
式:
@Command([FileSave]);
@Command([FileCloseWindow])
なお保存するという行為は文書がプリビュー時には必要ないアクションですので、[プリビュー(読み込み)]と[読み込みモード]時に非表示にしておきます。
次に[新規作成]ボタンです。ビューに設置し、新しいフォーム文書を作成するためのボタンです。
式: @Command([Compose];"library")
この例では、別名「library」というフォームを新規作成モードで開くものになります。
以上でよく使用するアクションが作成できました。
それぞれ文中の要素(フォーム/ビュー)のアクションに追加しておきます。
共有アクションの追加は、アクションペインを右クリックし、[共有アクションの挿入]から行います。一度に複数のアクションを追加することも可能です。
なお私はシステムアクションと同機能のボタンを作成しているものがあります。
意図としては、システムアクションではデフォルトでアイコンが設定されておらず、いちいち設定することが手間なことによります。
[印刷]・・・ 式: @Command([FilePrint])
[削除]・・・ シンプルアクション: 文書の削除
[転送]・・・ 式: @Command([MailForward])
[編集]・・・ 式: @Command([EditDocument])
※編集ボタンのみ[プリビュー(編集モード)]と[編集モード]時及び新規文書として作成時に非表示としています。([式によりアクションを非表示にする]・・・ 式: @IsNewDoc)
最後に、個人的によく使うアクションをいくつか紹介致します。
[通知保存]・・・フォーム内に[sendto]という名前フィールドを作成し、ボタンクリック時にその方へ文書リンクを含むメールを送信するというものです。
式:
@Command([FileSave]);
@MailSend(sendto;"";"";createdby+"からのメール通知";"";createdby+"からのメール通知が届きました。"+@NewLine+"こちらをご確認ください ⇒ ";[IncludeDoclink] );
@Command([FileCloseWindow])
保存せずに閉じてしまうと、文書リンクが途切れますので、保存⇒メール送信⇒閉じるという順にしております。
@NewLineでメール本文に改行を入れることが可能です。
こちらも保存ボタン同様、[プリビュー(読み込み)]と[読み込みモード]時に非表示にしておきます。
次にワークフローなどで使用する[承認]ボタンです。
フォーム中に t_syoninという名前フィールドを作成し、ボタンクリック時にクリックした人の名前を保存するというものです。
式:
@If(@IsDocBeingEdited; @True;@Command( [EditDocument] ; 1 ));
@SetDocField(@DocumentUniqueID;"t_syonin";@Name([CN];@UserName));
@Command([FileSave]);
@Command([FileCloseWindow])
最後にビューに設置し、全文書を再計算させるアクションです。
弊社ではAS400のマスタをノーツDBとしてリンクしていますが、そのDBをLookupしている文書は都度更新しなければ、最新状態になりませんので、その対応用のアクションになります。
式: @Command([ToolsRefreshAllDocs])
なお上記以外についても、ノーツアイコン以外のアイコンをボタンで使用する場合などについても登録しています。
その場合はイメージリソースに画像ファイルを読み込んでおき
※私は内容が分かりやすいように、別名をコメント代わりに使用しています。
アクションのアイコンで選択すると簡単です。
以上、少し長くなりましたが、現時点で弊社で使用している共有アクションについて記載させて頂きました。
もしこんなのあれば便利というものがあれば、ご紹介ください。
次回はナビゲーターを予定しております。
2017年5月31日水曜日
【告知】大阪地区研究会第 2 回
みなさま、こんにちは!
5月も終わりとはいえ、暑い日が続きますね。
ただ来週には関西も梅雨入りするかもとの事ですので、この晴天をうまく使いたいところです。
さて本来ですとユニバーサルテンプレートについて記載する予定でしたが、本業が詰っており、記事が完成しておりません。
が!!
タイトルの通り、「ノーツコンソーシアム 大阪地区研究会第 2 回」が来週に迫りましたので、今回は告知のみ掲載させて頂きます。
以下、ノーツコンソーシアムサイトより抜粋
今回の内容ですが、
となっております。
今年の大阪研究会のテーマは、
ですので、まさにピッタリの内容ではないかと考えております。
「自慢のアプリ」や「変態アプリ」などの情報が発表される予定ですので、会員の皆様はぜひご都合を合わせて、参加をお願いします。
またまだ会員になっていない方でも、ご興味ございましたらぜひ見学にいらしてください。
今回も新規で見学にきていただける方もいらっしゃると伺っております。
ぜひ関西ならではのノーツコンソーシアムの雰囲気を味わってみてください。
見学のお申し込みは、コンソーシアムサイト上部の「お申し込み・ご質問」からメールにてご連絡ください。
それでは当日、皆様にお会いできることを楽しみに致しております!!
・・・今回も終了後の反省会が楽しみです~
5月も終わりとはいえ、暑い日が続きますね。
ただ来週には関西も梅雨入りするかもとの事ですので、この晴天をうまく使いたいところです。
さて本来ですとユニバーサルテンプレートについて記載する予定でしたが、本業が詰っており、記事が完成しておりません。
が!!
タイトルの通り、「ノーツコンソーシアム 大阪地区研究会第 2 回」が来週に迫りましたので、今回は告知のみ掲載させて頂きます。
以下、ノーツコンソーシアムサイトより抜粋
【会員向】大阪地区研究会第 2 回
日時 : 6/ 9(金) 13:00~
受付時間 : 12:50までに1F受付へ集合ください。
会議室 : 2F
場所 : IBM大阪事業所
受付時間 : 12:50までに1F受付へ集合ください。
会議室 : 2F
場所 : IBM大阪事業所
今回の内容ですが、
「Notes DBの活用事例」について発表およびディスカッション
となっております。
今年の大阪研究会のテーマは、
「Notesをどう使い続けていくのか」
ですので、まさにピッタリの内容ではないかと考えております。
「自慢のアプリ」や「変態アプリ」などの情報が発表される予定ですので、会員の皆様はぜひご都合を合わせて、参加をお願いします。
またまだ会員になっていない方でも、ご興味ございましたらぜひ見学にいらしてください。
今回も新規で見学にきていただける方もいらっしゃると伺っております。
ぜひ関西ならではのノーツコンソーシアムの雰囲気を味わってみてください。
見学のお申し込みは、コンソーシアムサイト上部の「お申し込み・ご質問」からメールにてご連絡ください。
それでは当日、皆様にお会いできることを楽しみに致しております!!
・・・今回も終了後の反省会が楽しみです~
2017年5月22日月曜日
ExcelのデータをNotes文書にするVBA
皆様、こんにちは!!
先週末のテクてくLotus技術者夜会 ザ・大阪編、いかがでしたでしょうか。
私の発表はともかく、他の皆様の内容は非常に興味深いものばかりでした。
近々資料もアップロードされるかと思いますので、参加できなかった皆様もぜひご一読いただければと考えております。
さて今回は前回記載しましたユニバーサルテンプレート アクション編を次回にまわさせて頂き、テクてくにてI様が触れられていたExcel VBAを利用したNotesの運用にヒントを頂き、早速社内業務に適用してみましたので、そちらについて記載させて頂きます。
I様の事例では、ExcelシートにNotesアプリケーションのデータを呼び込むというものでした。
弊社では基幹システムからデータをExcelに呼び出し、CSV化してNotesにインポートするという業務が複数あり、都度colファイルを切り替えながらという手間がありました。
今回はExcelに呼び出したデータをVBAを利用し、Notesの新規文書として保存する手順を記載させて頂きます。
※データ項目数はかなり多いものですが、今回は割愛して紹介させて頂きますので、ご了承ください。
まず従来呼び出していたExcelファイルです。
A列から、部課コード・担当者コード・取引先コード・取引先支店コードの4項目がセットされています。
早速ですが、VBAのコードです。
-----------------------------------------------------------------------------------------
Public Sub import_notesdb()
Dim Session As Object
Dim db As Object
Dim doc As Object
Set Session = CreateObject("Notes.Notessession")
Set db = Session.GetDatabase("サーバー名", "DB名.nsf")
Set doc = db.createdocument(db)
doc.form = "フォーム名(別名)"
doc.フィールド名1 = Range("A1").Value
doc.フィールド名2= Range("B1").Value
doc.フィールド名3 = Range("C1").Value
doc.フィールド名4 = Range("D1").Value
Call doc.Save(True, True)
End Sub
-----------------------------------------------------------------------------------------
赤字の部分は貴社環境に合わせて変更してください。
特に難しいコードはひとつもありませんね。
Excelブックを保存し、「import_notesdb」を実行します。
Notesアプリケーションを開くと、インポートされていることがわかります。
文書を開くと、
先週末のテクてくLotus技術者夜会 ザ・大阪編、いかがでしたでしょうか。
私の発表はともかく、他の皆様の内容は非常に興味深いものばかりでした。
近々資料もアップロードされるかと思いますので、参加できなかった皆様もぜひご一読いただければと考えております。
さて今回は前回記載しましたユニバーサルテンプレート アクション編を次回にまわさせて頂き、テクてくにてI様が触れられていたExcel VBAを利用したNotesの運用にヒントを頂き、早速社内業務に適用してみましたので、そちらについて記載させて頂きます。
I様の事例では、ExcelシートにNotesアプリケーションのデータを呼び込むというものでした。
弊社では基幹システムからデータをExcelに呼び出し、CSV化してNotesにインポートするという業務が複数あり、都度colファイルを切り替えながらという手間がありました。
今回はExcelに呼び出したデータをVBAを利用し、Notesの新規文書として保存する手順を記載させて頂きます。
※データ項目数はかなり多いものですが、今回は割愛して紹介させて頂きますので、ご了承ください。
まず従来呼び出していたExcelファイルです。
A列から、部課コード・担当者コード・取引先コード・取引先支店コードの4項目がセットされています。
早速ですが、VBAのコードです。
-----------------------------------------------------------------------------------------
Public Sub import_notesdb()
Dim Session As Object
Dim db As Object
Dim doc As Object
Set Session = CreateObject("Notes.Notessession")
Set db = Session.GetDatabase("サーバー名", "DB名.nsf")
Set doc = db.createdocument(db)
doc.form = "フォーム名(別名)"
doc.フィールド名1 = Range("A1").Value
doc.フィールド名2= Range("B1").Value
doc.フィールド名3 = Range("C1").Value
doc.フィールド名4 = Range("D1").Value
Call doc.Save(True, True)
End Sub
-----------------------------------------------------------------------------------------
赤字の部分は貴社環境に合わせて変更してください。
特に難しいコードはひとつもありませんね。
Excelブックを保存し、「import_notesdb」を実行します。
Notesアプリケーションを開くと、インポートされていることがわかります。
文書を開くと、
指定したフィールドに値がセットされています。
とっても簡単ですね!!
今まで苦労していましたので、かなり便利になりました。
また副産物としてCSVデータをNotesに呼び出した場合、先頭の"0"が消えるという現象がありましたが、このVBAではこちらも回避できるようになりました。
あとは複数行のデータを繰り返すように組み替えれば完成です。
従来Notesのインポート操作を一般ユーザーに教えるのは少し難しいところがあったのですが、Excel VBAですと誤った操作をしてしまうことも回避できるため、こちらも大きな進歩になりました。
I様、重要なヒントありがとうございました!!
次回はユニバーサルテンプレートに戻る予定です。
2017年5月15日月曜日
ユニバーサルテンプレート~ビュー①~
みなさま、こんにちは!!
いよいよ今週ですね、
テクてく Lotus 技術者夜会 ザ・大阪編(テクてく大阪)。
関西では年1回のイベントです。
今年はライトニングトークということで、私含めたくさんの方が話題を持ち寄って参加致します。
近隣の方は、ぜひご都合つけて現地へ。
また東京でもパプリックビューがございますので、首都圏の方はそちらにご参加ください!!
皆様とお会いできることを楽しみにしております。
さて今回は先日のフォームに続きまして、ユニバーサルテンプレートのビューについて記載致します。
ビューの場合、デザイン部分を除けば、フォームほどの設定項目がありません。
既存の(無題)ビューをクリックし、[F2]キーで名前と別名を変更します。
私の環境では
名前: 一覧
別名: all
としました。
続いてビューの選択式を設定します。
特にテンプレートですので設定の必要もありませんが、実際に作るアプリケーションで複数のフォームを利用することも考えられますので、参考ということで設定致します。
ビューの選択
[使用フォームにより検索] - [ライブラリ]
続いてビューのプロパティを開き、[スタイル]タブにてデザイン要素を設定します。
加えて未読行の表示色も設定します。
行
未読: 赤
また[詳細]タブでも
未読マーク: 標準
にしておきます。
列の内容については、デザイン要素の設定を行います。
また弊社ではビューの行の色を制御して目立つようにしたアプリケーションが結構ありますので、こちらの機能を追加します。
ビューの1列目を選択し、
タイトル: [ブランク]
色で値を表示にチェック
詳細タブで「列を非表示」にもチェック
続いてフィールドの式に以下を設定します。
red := 255:0:0;
blue := 0:0:255;
yellow := 255:255:0;
pink := 255:193:253;
white := 255:255:255;
black := 1:1:1;
apricot := 255:155:133;
plain:= 0:0:0;
@If (フィールド名!= "***";0:0:0;black:yellow)
この例ですと、「フィールド名」が「***」である場合、
背景:黒
文字:黄色
で表示するというものです。
余談ですが、この配色は弊社では「タイガースカラー」として一番目立たせる際の配色パターンになります。
結果の一例では、下記のように表示することができます。
主な色を一時変数に与えておりますので、自由に組み合わせて使用することが可能になります。
残りはアクションバーのプロパティにてデザイン要素を変更します。
以上で非常に簡単ですが、ビューのテンプレートについては完成とさせて頂きます。
もちろん一般的に使う列を先に組み込んでおくことも可能ですが、今回は設定していません。
次回はアクションについて記載する予定です。
いよいよ今週ですね、
テクてく Lotus 技術者夜会 ザ・大阪編(テクてく大阪)。
関西では年1回のイベントです。
今年はライトニングトークということで、私含めたくさんの方が話題を持ち寄って参加致します。
近隣の方は、ぜひご都合つけて現地へ。
また東京でもパプリックビューがございますので、首都圏の方はそちらにご参加ください!!
皆様とお会いできることを楽しみにしております。
さて今回は先日のフォームに続きまして、ユニバーサルテンプレートのビューについて記載致します。
ビューの場合、デザイン部分を除けば、フォームほどの設定項目がありません。
既存の(無題)ビューをクリックし、[F2]キーで名前と別名を変更します。
私の環境では
名前: 一覧
別名: all
としました。
続いてビューの選択式を設定します。
特にテンプレートですので設定の必要もありませんが、実際に作るアプリケーションで複数のフォームを利用することも考えられますので、参考ということで設定致します。
ビューの選択
[使用フォームにより検索] - [ライブラリ]
続いてビューのプロパティを開き、[スタイル]タブにてデザイン要素を設定します。
加えて未読行の表示色も設定します。
行
未読: 赤
また[詳細]タブでも
未読マーク: 標準
にしておきます。
列の内容については、デザイン要素の設定を行います。
また弊社ではビューの行の色を制御して目立つようにしたアプリケーションが結構ありますので、こちらの機能を追加します。
ビューの1列目を選択し、
タイトル: [ブランク]
色で値を表示にチェック
詳細タブで「列を非表示」にもチェック
続いてフィールドの式に以下を設定します。
red := 255:0:0;
blue := 0:0:255;
yellow := 255:255:0;
pink := 255:193:253;
white := 255:255:255;
black := 1:1:1;
apricot := 255:155:133;
plain:= 0:0:0;
@If (フィールド名!= "***";0:0:0;black:yellow)
この例ですと、「フィールド名」が「***」である場合、
背景:黒
文字:黄色
で表示するというものです。
余談ですが、この配色は弊社では「タイガースカラー」として一番目立たせる際の配色パターンになります。
結果の一例では、下記のように表示することができます。
主な色を一時変数に与えておりますので、自由に組み合わせて使用することが可能になります。
残りはアクションバーのプロパティにてデザイン要素を変更します。
以上で非常に簡単ですが、ビューのテンプレートについては完成とさせて頂きます。
もちろん一般的に使う列を先に組み込んでおくことも可能ですが、今回は設定していません。
次回はアクションについて記載する予定です。
2017年5月8日月曜日
ユニバーサルテンプレート~フォーム①~
みなさま、こんにちは!!
ゴールデンウィークも終ってしまいましたね。
弊社ではこの期間を利用し、本社事務所内の床の貼り替えと什器の入れ替えを行いました。
綺麗な事務所で、心機一転といきたいところですが、個人的にはすべて出勤でしたので、ちょっと疲れが・・・。
さて少しネタに困って参りましたので、ユニバーサルテンプレートの整備について、小出しにさせていただこうかと考えております。
そもそも弊社ではアクションボタンや、フォームのフィールド式を保存した「ライブラリ」というノーツデータベースがあり、設計要素をコピーして利用しておりました。
そんな中、昨年のノーツコンソーシアム 大阪研究会にてH様・・・先日公開しましたアプリケーション管理アプリをご紹介頂きました・・・よりまたしても、重要なヒントを頂いたものです。
H様がアプリケーションを新規作成する場合、必ずひとつのテンプレートから作成されるそうです。
そのテンプレートにはさまざまな設計要素が準備されており、コアな部分をそのまま流用するというものでした。
もちろんテンプレートの設計引継ぎは解除して作成することになります。
もっともテンプレートとして用意するか、設計要素をコピーするかの違いではありますが、先般の林様の「Cool で使いやすい Notes アプリデザイン講座」の要素も含めると、テンプレート化した方が使いやすいのではと感じた次第です。
ということで、ブログを書きつつも、実は実際にテンプレートを作りながらというところが現実の姿になります。
ですから、後々に修正や追加は当たり前のように生じることになるはずですので、ご了承ください。
それでは今回はフォームについてご紹介させて頂きます。
新規でアプリケーションを作成し、新規のフォームを作成します。(各名称は自由)
フォームのウィンドウタイトルに
@If(@IsNewDoc;"新規●● 作成中";タイトルフィールド名)
と入力します。
赤字部分を実際に構築するアプリケーションに合わせて変更することで、ウィンドウのタイトルを制御します。
新規作成時・・・「新規●●作成中」
既存文書時・・・「タイトルフィールド名」
とノーツクライアントのタブとウィンドウのタイトルに表示されます。
続いて一般ユーザーへの非表示の表を作成します。
こちらに設計内容等を記載しておくことで、後々の参考にすることができます。
ノーツコンソーシアムの研究会でも、なかなかアプリケーションのドキュメントが残せないという意見が多くありました。
フォーム上に残しておくことで、改めてドキュメントを作成する必要を回避するものになります。・・・こちらもH様より頂いた情報になります。
フォームの上部に表をひとつ作成し、色は表・文字ともにグレーにしています。
ロールで[DBMgr]に割り当たっている方のみ表示できるように設定しますので、プロパティの段落非表示タブにて、
[式により段落を非表示] にチェックし、式には
!(@UserRoles="[DBMgr]")
と記述します。
もちろんACLでロールに[DBMgr]を追加し、管理者には割り当てておく必要があります。
続いて実際に表示させる表を追加します。
デザイン要素は先に記載の通り、林様セッションの内容を加味したものとしております。
次にフィールドです。
主に使う要素として、
・デフォルト値
・入力の変換
・入力の確認
を設定してあります。
入力の変換の例として、
@Narrow("")
として入力された内容の半角化を行っています。もちろん他の@Wideで全角化も可能ですし、他の式でも使えます。
入力の確認としては、よく使用するブランクチェックとして以下の式を設定します。
@If(フィールド名="";@Failure("[フィールド]の指定は必須です。");@Success)
こちらも赤字部分の書き換えが必要です。
デフォルト値については、それ自体難しいものではありませんが、後日紹介予定のアクションとセットでnotes.iniへの値のやり取りを想定した設計を組み込んでおります。
YOMI=@Environment("ini_name");
@If(YOMI!="";YOMI;"")
この式そのものは、notes.ini 内の ini_name に値がなければブランクを、値があればその値をフィールドにセットするというものです。
続いてアクションバーのデザインを変更しておきます。
最後にフォームとは異なりますが、サブフォームにて登録日・登録者・編集日・編集者の情報をまとめております。
現在は以上となります。
プリビューでは以下のようになります。
実際に使用するには、赤字部分を修正し、内容に合わせた表組みにするなどが必要ですが、アプリケーション開始時にここまで組まれていると楽に進められるのに加え、設定ミスを防ぐことができます。
今後はビューやアクションなどについても同様に進めさせて頂きます。
ゴールデンウィークも終ってしまいましたね。
弊社ではこの期間を利用し、本社事務所内の床の貼り替えと什器の入れ替えを行いました。
綺麗な事務所で、心機一転といきたいところですが、個人的にはすべて出勤でしたので、ちょっと疲れが・・・。
さて少しネタに困って参りましたので、ユニバーサルテンプレートの整備について、小出しにさせていただこうかと考えております。
そもそも弊社ではアクションボタンや、フォームのフィールド式を保存した「ライブラリ」というノーツデータベースがあり、設計要素をコピーして利用しておりました。
そんな中、昨年のノーツコンソーシアム 大阪研究会にてH様・・・先日公開しましたアプリケーション管理アプリをご紹介頂きました・・・よりまたしても、重要なヒントを頂いたものです。
H様がアプリケーションを新規作成する場合、必ずひとつのテンプレートから作成されるそうです。
そのテンプレートにはさまざまな設計要素が準備されており、コアな部分をそのまま流用するというものでした。
もちろんテンプレートの設計引継ぎは解除して作成することになります。
もっともテンプレートとして用意するか、設計要素をコピーするかの違いではありますが、先般の林様の「Cool で使いやすい Notes アプリデザイン講座」の要素も含めると、テンプレート化した方が使いやすいのではと感じた次第です。
ということで、ブログを書きつつも、実は実際にテンプレートを作りながらというところが現実の姿になります。
ですから、後々に修正や追加は当たり前のように生じることになるはずですので、ご了承ください。
それでは今回はフォームについてご紹介させて頂きます。
新規でアプリケーションを作成し、新規のフォームを作成します。(各名称は自由)
フォームのウィンドウタイトルに
@If(@IsNewDoc;"新規●● 作成中";タイトルフィールド名)
と入力します。
赤字部分を実際に構築するアプリケーションに合わせて変更することで、ウィンドウのタイトルを制御します。
新規作成時・・・「新規●●作成中」
既存文書時・・・「タイトルフィールド名」
とノーツクライアントのタブとウィンドウのタイトルに表示されます。
続いて一般ユーザーへの非表示の表を作成します。
こちらに設計内容等を記載しておくことで、後々の参考にすることができます。
ノーツコンソーシアムの研究会でも、なかなかアプリケーションのドキュメントが残せないという意見が多くありました。
フォーム上に残しておくことで、改めてドキュメントを作成する必要を回避するものになります。・・・こちらもH様より頂いた情報になります。
フォームの上部に表をひとつ作成し、色は表・文字ともにグレーにしています。
ロールで[DBMgr]に割り当たっている方のみ表示できるように設定しますので、プロパティの段落非表示タブにて、
[式により段落を非表示] にチェックし、式には
!(@UserRoles="[DBMgr]")
と記述します。
もちろんACLでロールに[DBMgr]を追加し、管理者には割り当てておく必要があります。
続いて実際に表示させる表を追加します。
デザイン要素は先に記載の通り、林様セッションの内容を加味したものとしております。
次にフィールドです。
主に使う要素として、
・デフォルト値
・入力の変換
・入力の確認
を設定してあります。
入力の変換の例として、
@Narrow("")
として入力された内容の半角化を行っています。もちろん他の@Wideで全角化も可能ですし、他の式でも使えます。
入力の確認としては、よく使用するブランクチェックとして以下の式を設定します。
@If(フィールド名="";@Failure("[フィールド]の指定は必須です。");@Success)
こちらも赤字部分の書き換えが必要です。
デフォルト値については、それ自体難しいものではありませんが、後日紹介予定のアクションとセットでnotes.iniへの値のやり取りを想定した設計を組み込んでおります。
YOMI=@Environment("ini_name");
@If(YOMI!="";YOMI;"")
この式そのものは、notes.ini 内の ini_name に値がなければブランクを、値があればその値をフィールドにセットするというものです。
続いてアクションバーのデザインを変更しておきます。
最後にフォームとは異なりますが、サブフォームにて登録日・登録者・編集日・編集者の情報をまとめております。
現在は以上となります。
プリビューでは以下のようになります。
実際に使用するには、赤字部分を修正し、内容に合わせた表組みにするなどが必要ですが、アプリケーション開始時にここまで組まれていると楽に進められるのに加え、設定ミスを防ぐことができます。
今後はビューやアクションなどについても同様に進めさせて頂きます。
2017年4月24日月曜日
VDI環境でのNotes構築について
みなさま、こんにちは!!
今回は、以前テクてく大阪でお話したような記憶もあるのですが、弊社内での仮想デスクトップ環境でのIBM Notesのインストールについて、ご紹介させて頂きます。
弊社が採用したのはVMware社 Horizon@6になります。
当初はE社の採用で動いていたのですが、ESXiの躯体をI社で採用が決定しており、I社がE社システムはサポート外との事でしたので、Horizon@6になったという経緯があります。
仮想デスクトップ環境の構築方法もいくつかありますが、弊社ではひとつのパターン(プールと呼ばれる、Cドライブ部分)を固定し、必要台数の仮想クライアントを展開するリンククローンと呼ばれる方式を採用しました。
個人のスペースは「移動プロファイル」という方式を使用し、サーバー内に各自のフォルダがあり、マイドキュメントやデスクトップ等、いわゆるC:\ユーザー\●●●の●●●部分をログオンスクリプトで割り当てています。
またディスクスペースについても、サーバー内に個別フォルダを準備し、Uドライブを割り当てて使用しています。
メリットとしては、プールの元となるテンプレートのメンテナンス(例えばWindows Updateなど)を実施したものを、全端末に適用できる点、及びCドライブ部分は共有されるため、ストレージサイズが少なくて済むという点があります。
デメリットとしては、メンテナンスを適用する度にCドライブがベースとなるプールのイメージになってしまうため、例えばウィンドウズやIEの設定関連でCドライブ内に保管されるものは、毎回リセットされてしまいます。
もちろんユーザーがインストールしたものも、Cドライブ(レジストリ含む)がリセットされるため、使えなくなります。
もっともこの点も端末管理という観点からはプラス要素であり、恥ずかしながら1台ランサムウェアに感染したのですが、即時ネットワークから隔離し、その端末だけを更新することで個人の端末設定は復旧。サーバーのファイル群もバックアップからのリストアでほとんど被害なく解消できました。
VMware様のプールに関しては、こちらが分かり易いかと思います。
さて本題のノーツのインストール手順です。
まずアプリケーションはテンプレート側のCドライブ内にインストールします。
この状態で仮想クライアントをデプロイします。
そこで問題になるのが、notes.iniの場所となります。
デフォルトではCドライブ配下に配置されるため、更新時にプールと同じnotes.iniにすべて戻されてしまいます。
これではIDファイルとの相関も外れ、使い物になりません。
そこでnotes.iniを先のUドライブ内にNotes(弊社の環境ではU:\Program Files\IBM\Notes)フォルダを作成し、その中のDataフォルダ内に初期のnotes.iniを保存します。
これにより、更新時もnotes.iniには一切変更は加えられません。
次にアプリケーションのショートカットのプロパティを変更します。
デスクトップにできたIBM Notesのショートカットを右クリックし、プロパティを開きます。
リンク先
“C:\Program Files\IBM\Notes\notes.exe” “=U:\Program Files\IBM\Notes\notes.ini”
作業フォルダー
“U:\Program Files\IBM\Notes\framework\”
に書き換えます。
これにより、notes.iniはUドライブ配下のものを利用してくれるようになります。
以降は一般的なノーツクライアントの立ち上げで完了します。
なお弊社の失敗事例として、VDI環境下ではノーツの「共有ログイン」機能は使用できません。
IBM様サイトには、
「共有ログインを有効にすると ID も変更されるため、共有ログイン機能を有効にしたコンピュータ上でしか使用できません。
という記述があります。
つまり仮想デスクトップ環境を更新すると、与えられるCドライブはまったく別のものと判断されるため、IDファイルが従来と異なる端末からアクセスされたと判断してしまいます。
以上、たいへん長くなりましたが、弊社仮想デスクトップ環境におけるIBM Notesのインストール手順について説明させて頂きました。
今回は、以前テクてく大阪でお話したような記憶もあるのですが、弊社内での仮想デスクトップ環境でのIBM Notesのインストールについて、ご紹介させて頂きます。
弊社が採用したのはVMware社 Horizon@6になります。
当初はE社の採用で動いていたのですが、ESXiの躯体をI社で採用が決定しており、I社がE社システムはサポート外との事でしたので、Horizon@6になったという経緯があります。
仮想デスクトップ環境の構築方法もいくつかありますが、弊社ではひとつのパターン(プールと呼ばれる、Cドライブ部分)を固定し、必要台数の仮想クライアントを展開するリンククローンと呼ばれる方式を採用しました。
個人のスペースは「移動プロファイル」という方式を使用し、サーバー内に各自のフォルダがあり、マイドキュメントやデスクトップ等、いわゆるC:\ユーザー\●●●の●●●部分をログオンスクリプトで割り当てています。
またディスクスペースについても、サーバー内に個別フォルダを準備し、Uドライブを割り当てて使用しています。
メリットとしては、プールの元となるテンプレートのメンテナンス(例えばWindows Updateなど)を実施したものを、全端末に適用できる点、及びCドライブ部分は共有されるため、ストレージサイズが少なくて済むという点があります。
デメリットとしては、メンテナンスを適用する度にCドライブがベースとなるプールのイメージになってしまうため、例えばウィンドウズやIEの設定関連でCドライブ内に保管されるものは、毎回リセットされてしまいます。
もちろんユーザーがインストールしたものも、Cドライブ(レジストリ含む)がリセットされるため、使えなくなります。
もっともこの点も端末管理という観点からはプラス要素であり、恥ずかしながら1台ランサムウェアに感染したのですが、即時ネットワークから隔離し、その端末だけを更新することで個人の端末設定は復旧。サーバーのファイル群もバックアップからのリストアでほとんど被害なく解消できました。
VMware様のプールに関しては、こちらが分かり易いかと思います。
さて本題のノーツのインストール手順です。
まずアプリケーションはテンプレート側のCドライブ内にインストールします。
この状態で仮想クライアントをデプロイします。
そこで問題になるのが、notes.iniの場所となります。
デフォルトではCドライブ配下に配置されるため、更新時にプールと同じnotes.iniにすべて戻されてしまいます。
これではIDファイルとの相関も外れ、使い物になりません。
そこでnotes.iniを先のUドライブ内にNotes(弊社の環境ではU:\Program Files\IBM\Notes)フォルダを作成し、その中のDataフォルダ内に初期のnotes.iniを保存します。
これにより、更新時もnotes.iniには一切変更は加えられません。
次にアプリケーションのショートカットのプロパティを変更します。
デスクトップにできたIBM Notesのショートカットを右クリックし、プロパティを開きます。
リンク先
“C:\Program Files\IBM\Notes\notes.exe” “=U:\Program Files\IBM\Notes\notes.ini”
作業フォルダー
“U:\Program Files\IBM\Notes\framework\”
に書き換えます。
これにより、notes.iniはUドライブ配下のものを利用してくれるようになります。
以降は一般的なノーツクライアントの立ち上げで完了します。
なお弊社の失敗事例として、VDI環境下ではノーツの「共有ログイン」機能は使用できません。
IBM様サイトには、
「共有ログインを有効にすると ID も変更されるため、共有ログイン機能を有効にしたコンピュータ上でしか使用できません。
このような仕様になっているのは、コンピュータごとの
Windowsセキュリティインフラストラクチャに依存した機能であるためです。」
という記述があります。
つまり仮想デスクトップ環境を更新すると、与えられるCドライブはまったく別のものと判断されるため、IDファイルが従来と異なる端末からアクセスされたと判断してしまいます。
以上、たいへん長くなりましたが、弊社仮想デスクトップ環境におけるIBM Notesのインストール手順について説明させて頂きました。
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