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2018年4月16日月曜日

#@Eval 関数を試してみた。

This time, I am going to describe what I tested the @Eval function in doing the renovation of Notes application inside of us.

みなさま、こんにちは!

まずはご案内です。
いよいよ今年も始まります! ノーツコンソーシアム 大阪研究会!!
もちろん会員外の方の見学も大歓迎ですので、遠慮なくお申し込みください。
さらに!!
今回はそのまま休憩を挟み、テクてくLotus技術者夜会 大阪PVに突入します!

ぜひ真新しい IBM様 大阪事業所で皆様とお会いできることを楽しみにしております。

なお入館に際して、予め登録が必要となります。
まだ参加が確定していない方も、まずは登録だけでも先に行っておいてください。


さて今回は弊社内でとあるアプリケーションの改築を行うのに際し、吉田様のブログ「@Eval の小ネタ」を思い出し、テストしてみた内容を記載させて頂きます。

今回改築しているアプリは、いわゆる出納帳のようなものになります。
売上金額と入金金額を入力し、残高を計算するというものです。
従来は残高に[前回残高+売上金額-入金金額]という計算式をちまちまと入れていたのですが、こちらを@Eval関数で代用しようというものになります。

それでは以下のような表を含むフォームを元に進めて参ります。


項目としては、日付(日付のみ)と売上金額(数値)、入金金額(数値)、残高(数値)、メモ(テキスト)があり、すべて[編集可能]フィールドという簡単なものです。
最初の残高を登録できるように[Balance_0]という差引残高フィールドを作成しており、デフォルト値に"0"をセットしてあります。
先にも書きましたが、従来のアプリケーションでは、各[Balance_#]フィールドに計算式が入っておりました。

それではフォームの上部に[Formula]というテキスト/編集可能フィールドを作成し、デフォルト値として、まずは以下を設定します。

※¥は全角文字にて記載しております。正しくは半角文字に変更してください。

"
SA:=@GetField( ¥"SalesAmount_¥" + no );
DA:=@GetField(¥"DepositAmount_¥"+no);

SAD:=@if(SA=¥"¥";0;SA);
DAD:=@If(DA=¥"¥";0;DA);

@SetField( ¥"Balance_¥" + no ; SAD-DAD);
@Command([ViewRefreshFields]);
"


こちらは前残を考慮せず、その行の売上金額と入金金額の差を計算させるだけの式となります。
変数"SA"に[SalesAmount_#]を、変数"DA"に[DepositAmount_#]をそれぞれセットします。但しそれぞれ値がブランクである場合に"0"をセットするため、@if関数を用いてそれぞれ変数"SAD"、"DAD"を定義してあります。

なお吉田様のブログにも記載されていますが、式全体が引用符"で囲まれているため、式中の引用符"は半角¥を用いて、エスケープしています。

次に分かりやすいように右端に列を追加し、1行目にボタンを設置します。
式は以下を設定します。


no:="1";
@Eval(Formula)



それではNotesでプリビューし、正しく計算されるか確認してみましょう。
正しく設定されていれば、以下のように計算が行われます。


ここまででまずは@Eval関数が正しく動くかの確認ができたかと思います。
それでは引き続き、前回差引残高を考慮した結果が得られるように変更します。

各フィールドの行の値はボタンに設定された変数"no"が使用されます。
つまり前回差引残高フィールドは、[Balance_変数no-1]を得る必要があります。

それでは[Formula]フィールドの式を変更します。
※青字部分が追加・変更部分になります。

"
BA:=@GetField(¥"Balance_¥"+(no-1));
SA:=@GetField( ¥"SalesAmount_¥" + no );
DA:=@GetField(¥"DepositAmount_¥"+no);

SAD:=@if(SA=¥"¥";0;SA);
DAD:=@If(DA=¥"¥";0;DA);

@SetField( ¥"Balance_¥" + no ; BA+SAD-DAD);
@Command([ViewRefreshFields]);
"


変数"BA"に[Balance_no-1]の値をセットし、計算式に加えたものになります。
こちらをNotesでプリビューすると、ボタンを押しても計算が行われません!!

やはり簡単には変数からマイナス1することはできませんでした。

ということで、変数"BA"の代入式を以下のように変更してみました。


BA:=@GetField(¥"Balance_¥"+@Text(@TextToNumber(no)-1));


見ての通り、変数"no"を@TextToNumberで数値化してからマイナス1し、その値を@Textでテキスト化してBalance_に結合させています。

Notesでプリビューすると、前回残高も正しく計算されることが確認できます。


後から気付いたのですが、ボタンの変数"no"で制御するのではなく、[Balance_#]フィールドの値側で操作したほうが簡単でした(汗

以上で1行目のボタンは正しく動くことが確認できましたので、残りの行にもボタンを追加します。

追加したボタンは、それぞれ変数"no"を行の値(2行目は"2"・・・)に変更します。
念のためNotesでプリビューし、正しく計算されるか確認してください。

最後に[Formula]フィールドを非表示にして今回は完成とします。
なお入力途中の行に修正を加えるような使い方をすると、当たり前ですが値がずれてしまいますので、ご了承ください。


2018年4月9日月曜日

#box を使ってみました(弊社内向けマニュアル含む)

I am a little out of Notes this time, but I will write about Box. Since we decided to begin using Box's personal user version experimentally within our company, I will post the manual to be distributed inside our company.

みなさま、こんにちは!
今年は桜の季節が短かったですね。金曜日に京都でとある会合があったのですが、雨ということもあり、今年は花見ができずとなってしまいました。

さて今回は少しNotesを離れるのですが、boxについて書かせて頂こうと思います。
まずはboxの内容についてですが、既にご存知の方も多いかと思いますが、不明な方は恐れ入りますが以下URLよりご確認ください。

https://www.box.com/ja-jp/home

要はクラウドストレージのひとつになります。
個人では○vernoteや○ropbox、○oogledriveなど利用されている方も多いのではないでしょうか。
かという私も○oogledriveを便利に利用させて頂いております。

なお会社としては、現在は携帯の契約におまけとして提供されているPrimedriveというサービスをオフィシャルで使用しております。
主な用途としては、会議資料を共有フォルダ内に保存し、ペーパーレス化してあったり、ファイルの送信などで利用しておりました。

こちらの問題を記載することは致しませんが、今回個人ユーザー版(無償)のboxをテストすることになりましたので、報告させて頂くことにします。

今回の目的は、
①ディスク容量の増加
②取引先からのアップロード場所を提供する
③メール送信でのアップロードを行える
という点になります。

まずは①の容量についてです。
Primedriveは企業契約の形態となっており、会社全体で11GBの容量が使えます。
これに比べ、boxはひとりあたり10GBとなりますので、この差は歴然ですね。
但し、個人ユーザー版の場合、250 MB のファイルアップロード制限がありますので、この点は注意が必要です。

②③については、boxの標準機能で対応可能になります。

ということで、近日切り替えができるよう、来月より社内で並行稼動の期間をスタートすることになりました。

さて弊社社員に使わせることになりますので、それなりのマニュアルが必要となります。
boxはかなり多機能なので、すべてのマニュアルを作ることは困難なのですが、先の課題を含め弊社で配布するように準備したマニュアルをご紹介したいと思います。


1)ブラウザを利用する場合


1)-1 新規作成メニュー
 フォルダやブックマークに加え、直接ExcelやWordといったファイルの新規作成が可能です。(作成される場所は現在開いている場所になりますが、後からの移動も容易です。)


1)-2 アップロードメニュー
 PC上のファイルだけでなく、フォルダごとアップロードも可能です。


1)-3 共有機能
 項目にマウスカーソルを近づけると表示される「共有」メニューから「共有リンクを取得」をクリックします。
※フォルダ単位だけでなく、ファイル単位でも可


 リンクアドレスをコピーし、共有する方へ案内します。


メールアドレス欄をクリックすることで、直接メール送信も可能です。


1)-4 メール送信によるアップロード
 アップロードさせるフォルダのその他のオプション内「設定」をクリックし、「このフォルダへのメールによるアップロードを許可する」にチェックします。得られるアドレスを対象者に送信します。
 このアドレスに添付ファイルを送信することで、boxの対象フォルダ内にファイルがアップロードされます。

2)Windowsアプリ Box Sync の利用
 ログインすると以下画面が表示されますので、Sycedが[On]にした上で最小化あるいは[×]で閉じてください。


※閉じてしまっても、タスクバーに常駐しています。


2)-1 エクスプローラで確認
 お気に入り配下に[Box Sync]が表示されます。こちらがboxのルートフォルダと同期します。


2)-2 適当なフォルダを作成します。
 直下にファイル等を保存すると管理しにくくなりますので、適当なフォルダを作成し、その中へファイル等を保存することをお勧めします。
 アイコン左下の青いマークは同期済みのマークになります。


2)-3 テストでファイルを置いてみる。
 先のフォルダ内にファイルをひとつ置いてみましょう。左下のマークが最初は黄色く表示されますが、すぐに青に変化し、同期が完了したことがわかります。


2)-4 ブラウザで確認
 先のフォルダができていることが確認できます。


2)-5 もちろんファイルも同期されます。
 なおエクスプローラ側で削除した場合、「削除」行為も同期されますので、boxからもなくなります。


3) iPadでの利用方法


3)-1 新規及びアップロードメニュー
 右上の[+]をタップすることで新規及びアップロードの両機能が使えます。Windowsと同様の対応が可能です。(一部iPad特有の機能も含まれます)


3)-2 ファイル及びフォルダ機能
 ファイルやフォルダの右下にあるオプションボタンでさまざまな機能が選択可能です。共有機能についても、ほぼWindows同様になります。
 但し、メール添付送信機能は設定できません。


以上、現時点で弊社内に配布したマニュアルとなります。

個人的な感想ですが、取引先からデータを頂くような場合などはかなり使いやすいと感じました。ファイルのやり取りについては、PrimeDriveから直接URLとパスワードメールの送信が可能であったことは便利ではありましたが、実際にメールを誤送信してしまった場合、その誤送信先にパスワードも送られてしまう危険性もあったため、この機会にファイルそのものにパスワードを設定し、メールはURLとパスワードを別に送信するような対応に変更することとしました。

もっと活用するためには、やはり企業としての有償契約を行い、ファイルサーバーとして利用することでさらなるメリット(具体的には、ファイルのタグ付け等による検索機能やソーシャル的な使い方)を得ることができればとも考えます。

まずは無償範囲で試用し、社内でboxの地位を確立することを狙ってみようと思います。

2018年4月2日月曜日

#支払管理 アプリを作ってみよう(4)

Since almost the main frame has been completed up to the last time, this time I will set items that are required as a little more Notes application.

みなさま、こんにちは。
先週は私用で月曜に休みを頂き、そのツケといいますが、年度末作業に振り回され、更新することができませんでした。申し訳ございません。

少しあきましたが、前回まででおおまかに仕上がりましたので、今回はもう少しアプリケーションとして必要な項目の設定を加えます。

まずメーカーマスタフォーム[makerForm]です。
現在は必須項目の設定を行っておりませんが、基本的に全項目が必須項目になります。
必須フィールドの「入力の確認」に以下の式を設定します。
※[FieldName][フィールド名]については、各対象フィールドの名称を割り当ててください。


@If([FieldName]="";@Failure("[[フィールド名]]の指定は必須です。");@Success)


以下は[m_MakerCode]の例です。


対象の[FieldName][フィールド名]は以下の通りとなります。

[m_MakerName][メーカー名]
[m_Kana][カナ]
[m_Bank][銀行]
[m_BankCode][銀行コード]
[m_Branch][支店]
[m_BranchCode][支店コード]
[m_Account][口座区分]
[m_AccountNo][口座番号]
[m_AccountName][口座名義]
[m_Payment][支払条件]
[m_PaymentAmount1][支払条件金額1]
[m_PaymentAmount2][支払条件金額2]
[m_PaymentTerm1][支払条件1]
[m_PaymentTerm2][支払条件2]
[m_PaymentTerm3][支払条件3]

同じく支払フォーム[paymentForm]です。
[MakerCode][コード]
[Purchase][仕入金額]
[Tax][消費税]
[PaymentDay][支払日]


以上で必須フィールドの設定が完了しましたが、ここで現時点の私の能力でクリアできていない機能があります。

銀行コード、支店コード、口座番号は桁数指定を行いたいのですが、指定桁数未満の場合、前に"0"を埋めるという技量がございません。
・・・申し訳あまりせん・・・


続いて振込データをcsv出力する機能を[エクスポート]ビューに追加します。

なおエクスポートするデータは、支払日ごとに作成することを想定しておりますので、ビュー列に少し修正を行います。

[エクスポート]ビューの先頭に列を追加し、「支払日」を降順と設定します。
また列は非表示にしておきます。

続いてビューに"アクションの作成"を行い、「エクスポート」という名称で追加します。

式は以下を設定してあります。
※サーバー機で検証しておりますので、必要に応じてパスを変更してください。


@Command([FileExport];"Comma Separated Value";"C:¥¥Users¥¥Public¥¥Desktop¥¥pay.csv")

※以前に私のミスで書きましたが、"¥"の前の"¥"はエスケープ文字になります。
※ブログの仕様により、半角"¥"はバックスラッシュで表示されてしまいますので、上記意図的に全角"¥"で記述させて頂いております。


それではエクスポートの手順を見ていきますので、エクスポートビューをプリビューします。
現在は下記のようになっておりますが、便宜上ふたつの文書を複数コピーして追加してあります。


今回は2018/03/31の日付の分のみエクスポートします。
こちらも現時点の私の能力では選択をプログラム化できませんので、マウスドラッグで選択します。


エクスポートしたいデータが選択されましたら、アクションボタン[エクスポート]をクリックします。

[CSV書き出し]ダイアログが開きますので、

書き出しの対象・・・「選択文書」
書き出しの詳細・・・「ビュータイトルを含む」にチェック

のように選び、[OK]をクリックします。


以上でデスクトップに[pay.csv]というデータが出来上がりました。


それでは中身を見てみましょう。


きれいにエクスポートされましたね。
銀行によりますが、このデータがあれば、一括で支払データの登録も可能です。


あとはフレームやメニュー、起動時の設定やアイコンを変更すれば、アプリケーションはひとまず完成です。

なお弊社では振込だけでなく、手形やでんさいといった支払もありますので、こちらを元に機能追加を行い、テストに移る予定です。

ちなみに弊社では以下のようなイメージにしました。



ここまでの内容については、こちらよりダウンロード可能です。
設計要素も公開しておりますので、ご自由に使って頂いて構いませんが、できれば再配布はご遠慮ください。

以上4回に渡り、ありがとうございました。


2018年3月19日月曜日

#支払管理 アプリを作ってみよう(3)

Today, let's add some more features to the Notes form I created last time.


みなさま、こんにちは!
いよいよですね Think 2018
残念ながら現地で参加することはできませんでしたが、既にいろんな情報が発信されてきておりますので、ぜひアンテナを張っておいてください。

個人的には先週金曜のテクてく、なかなかヒットでした。

週末、MacのDockerを有効にし、Watson Explorer Community Editionのインストールまでは完了しましたが、まだそれ以降ができていません。
せっかくなので、会社のサーバー内にインストールを試みてみようかとも考えておりますので、もし案内できるような形ができれば、こちらでも取り上げてみたいと思います。
 
さて今回は先日までのフォームにもう少し機能を加えてみたいと思います。

まずは[ClosingDate]フィールドです。
弊社では支払処理を行っている月末を締日としていますので、デフォルト値に計算式を設定します。
※例外処理日などを考慮し、計算結果フィールドにはしていません。


Next:=@Adjust(@Today;0;1;(-(@Day(@Today)-1));0;0;0);
@Adjust(Next1;0;0;-1;0;0;0)


[Next]に今日を基準として、翌月1日をセットし、さらに1日引くことで当月末の日にちを取得しています。
※もちろん末締め以外の場合は考慮が必要です。

次に適用サイト[PaymentTerm]です。
マスタ作成時に書きませんでしたが、金額により支払サイトが異なる場合があります。
本アプリでは現状ふたつの閾値を設定できるようにしてあります。

具体的にはpaymentForm内の合計[PurchaseAmount]が
支払条件金額1[PaymentAmount1]より低い場合は支払条件1[PaymentTerm1]
それ以上、支払条件金額2[PaymentAmount2]より低い場合は支払条件2[PaymentTerm2]
それ以上は支払条件3[PaymentTerm3]が適用されます。

適用サイトフィールドは、その何れが適用されたのかを明示する数式を設定します。

それでは少し長くなりますが、[PaymentTerm]フィールドを計算結果に変更し、以下の式を設定します。


PA:=PurchaseAmount;
PA1:=PaymentAmount1;
PA2:=PaymentAmount2;
PT1:=PaymentTerm1;
PT2:=PaymentTerm2;
PT3:=PaymentTerm3;
@If(PA="";"";@If(PA<PA1;PT1;@If(PA<PA2;PT2;PT3)))

※注意点
この評価式を正しく処理させるため、makerFormの条件登録時に考慮が必要となってしまいます。

まず閾値が2点の場合は、以下のような設定となります。


金額に関わらず、全額同一の場合は以下のように支払条件金額1及び2に「1」を入れてください。また支払条件1,2,3はすべて同一になります。


最後に閾値が1点の場合です。こちらには閾値となり金額を支払条件金額1,2の両方にセットします。
支払条件1には閾値以下の日数を。支払条件2,3には以上の日数をセットします。


この時点でそれぞれの条件のメーカーマスタを作成し、金額を変更してみて正しく評価されるか確認してください。
条件が多岐にわたるため、本ブログでは割愛させて頂きます。

最後に支払予定日と支払日です。
支払予定日は計算結果として締日に適用サイトを足した日付を表示させます。


@If(PaymentTerm="";"";
@Adjust(ClosingDate;0;0;PaymentTerm;0;0;0))

※PaymentTermは合計を評価するまで値が入らないため、@If関数で値が入るまでは計算しないようにしてあります。

支払日については、こちらの支払予定日を参考に、実際に支払う日を手入力することになります。
理由は単純で、例えば2018年2月で処理した場合、適用サイトが60日だとすると、以下のような支払予定日が計算されてしまいます。


適用サイトは毎月の日数を30として便宜上決められた数値であるため、単純に足してしまうと、ほぼ本来の支払日とは不一致してしまいます。
そのため、実際の支払日は手入力を行う仕様としています。
もちろん月末のみの支払でしたらなんとか計算でできそうなのですが、サイトが45日などの場合等を考慮すると現状の私の能力はオーバーしております。

少し複雑になり、また運用で回避するような内容を含んでしまいましたが、本日はここまでと致します。

2018年3月12日月曜日

#支払管理 アプリを作ってみよう(2)

Today, following the previous Notes form, I will make nine Notes views.
Next, I will set up the calculation formulas for the Notes form that references the master data.

みなさま、こんにちは!!
さてまずは宣伝です。
ノーツコンソーシアム2018年第一回大阪研究会の日程が決まりました!!

 4月20日(金曜) 13:30~
 於:日本アイ・ビー・エム株式会社 大阪事業所

大阪事業所が移転し、初めての大阪研究会になります。
真新しいスペースで、ぜひお会いいたしましょう!

会員外の方の見学も大歓迎です!上記研究会のリンクより、ノーツコンソーシアム事務局へご相談ください。

またこの日は第三金曜日、テクてくLotus技術者夜会も開催されます。
今回は特別に同じく大阪事業所にてパブリックビューを開催いただけることになりました。
こちらはどなたでも参加可能ですが、会場への入館手続きが必要になりますので、参加ご希望の方は、予めテクてくLotus技術者夜会のサイトより申し込みを行ってください。
※現在は3月分の申し込みを行っておりますので、4月分はもう少しお待ちください。

それでは本題にもどります。
前回に続き、今回はビューを作成して参ります。
早速ですが、まずはメーカーマスター用のビューです。
すべてのビューの選択式に、「使用フォームにより検索」・・・「makerForm」を設定してください。


 メーカー\コード順|bym_code
 コード: m_MakerCode(昇順)
 メーカー名: m_MakerName
 カナ: m_Kana

 メーカー\名称順|bym_kana
 カナ: m_Kana(昇順)
 メーカー名: m_MakerName
 コード: m_MakerCode

 (メーカー\参照用|bym_ref)
 コード: m_MakerCode(昇順) ・・・1
 メーカー名: m_MakerName ・・・2
 カナ: m_Kana ・・・3
 銀行: m_Bank ・・・4
 銀行コード: m_BankCode ・・・5
 支店: m_Branch ・・・6
 支店コード: m_BranchCode ・・・7
 口座区分: m_Account ・・・8
 口座区分コード: m_AccountCode ・・・9
 口座番号: m_AccountNo ・・・10
 口座名義: m_AccountName ・・・11
 支払条件: m_Payment ・・・12
 支払条件金額1: m_PaymentAmount1 ・・・13
 支払条件金額2: m_PaymentAmount2 ・・・14
 支払条件1: m_PaymentTerm1 ・・・15
 支払条件2: m_PaymentTerm2 ・・・16
 支払条件3: m_PaymentTerm3 ・・・17

 (メーカー\支払条件|bym_payment)
 支払条件: m_Payment(昇順・カテゴリ別)


それぞれアクションには
[終了][新規作成(メーカーマスタ/支払)][編集][印刷][削除]
を組み込んでおります。

続いて支払フォーム用のビューです。
こちらも先と同様に「使用フォームにより検索」・・・「paymentForm」を設定してください。

 支払\作成日順|bycreatedate
 作成日: created(降順)
 メーカー名: MakerName
 金額: PurchaseAmount
 締日: closingdate
 支払日: PaymentDay

 支払\締日順|byclosingdate
 締日: closingdate(降順・カテゴリ別)
 カナ: kana(昇順・非表示)
 メーカー名: MakerName
 金額: PurchaseAmount
 支払日: PaymentDay

 支払\支払日順|bypaydate
 締日: closingdate(降順・カテゴリ別)
 カナ: kana(昇順・非表示)
 メーカー名: MakerName
 金額: PurchaseAmount
 支払日: PaymentDay

 支払\名称順|bykana
 カナ: kana(昇順・カテゴリ別)
 メーカー名: MakerName
 金額: PurchaseAmount
 締日: closingdate(降順)
 支払日: PaymentDay

 支払\エクスポート|export
 銀行コード: BankCode(昇順)
 支店コード: BranchCode
 口座名義: AccountName(昇順)
 口座区分: AccountCode
 口座番号: AccountNo
 支払金額: PurchaseAmount
 支払日: PaymentDay


こちらもアクションには
[終了][新規作成(メーカーマスタ/支払)][編集][印刷][削除]
を組み込んでおります。

続いて参照するビューができましたので、メーカーマスタの支払条件のダイアログを設定します。
[makerForm]の[m_Payment]フィールドを選択し、制御タブの[選択]を
【式で選択肢を設定】とし、以下の式を入力します。


@DbColumn("":"NoCache";"";bym_pay;1)


最後に【リストにない値も可】としておきます。


次に支払フォームについて、メーカーマスタから参照できる項目を設定します。

まずは[MakerCode]について、ダイアログでメーカーマスタからコードを呼び出す設定を行います。
コードを選ぶ場合、カナを検索して選択するような設計としました。

制御タブの[選択]を【[ビュー]ダイアログから選択】とし、現在のデータベースの【メーカー\名称順】の3列目を取得させます。


なおフィールドのExitingイベントに以下スクリプトを設定することで、フォーム内の参照フィールドが更新されます。

Sub Exiting(Source As Field)
Dim uiws As New NotesUIWorkspace
Dim uidoc As NotesUIDocument

Set uidoc = uiws.CurrentDocument
Call uidoc.Refresh
End Sub



・・・こちらは御代様の記事「フォームの再計算」より拝借致しました。

続いて[MakerName]です。
こちらは先の[MakerCode]をキーとして、(メーカー\参照用)ビューから値をLookupします。
編集可能から計算結果へ変更し、以下式を設定します。
末尾の数字は、メーカー\参照用|bym_refの列番号(上記に記載)をセットしてあります。


@if(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;2))


引き続き以下フィールドも計算結果へ変更し、それぞれ式を設定します。


[Kana]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;3))

[Bank]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;4))

[BankCode]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;5))

[Branch]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;6))

[BranchCode]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;7))

[Account]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;8))

[AccountCode]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;9))

[AccountNo]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;10))

[AccountName]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;11))

[Payment]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;12))

[PaymentAmount1]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;13))

[PaymentAmount2]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;14))

[PaymentTerm1]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;15))

[PaymentTerm2]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;16))

[PaymentTerm3]
@If(MakerCode="";"";@DbLookup("":"NoCache";"";"bym_ref";MakerCode;17))


それでは実際に値が反映されるか確認しておきます。

正しく設定されていれば、以下のように「メーカー名」「カナ」及び「口座情報」「支払条件」の全フィールドが計算結果として取得されます。


最後に支払金額の「合計」を計算結果フィールドに変換します。
[PurchaseAmount]フィールドを計算結果に変更し、に求めたい式を設定します。


@If(Purchase="";"";@If(Tax="";"";Purchase + Tax))

※仕入金額及び消費税がブランクの場合はブランク表示するようにしてあります。
もし内税処理されるのであれば、消費税のデフォルト値に"0"を設定してください。


それではNotesでプリビューし、[仕入金額]と[消費税]を入力してみましょう。
当たり前ですが、正しく計算結果が表示されました。


なお[仕入金額]もしくは[消費税]がブランクであった場合、下記のようなエラー表示になります。


本日は以上とさせて頂きます。

次回はもう少しアプリケーションとしての機能を追加する予定です。

2018年3月5日月曜日

#支払管理 アプリを作ってみよう(1)

I will create a Notes application to manage payment from this time.
For the first time today, I will create two Notes forms.

みなさま、こんにちは!
今回よりとある方にご助言いただきました、英語学習のひとつとして、内容の要約を英文で冒頭に記述してみました。
Google先生を頼りながらですが、英語に触れる機会を増やすことを目的としております。
英文内容の不備については、目をつぶって頂けますと幸いです。


さて弊社は商社ということで、メーカーから商品を買い付け、お客様に販売致します。
つまり買掛金と売掛金を管理すれば、財務の流れは把握できるのです。(もちろん諸経費等は除く)

ちなみに売掛金については、iSeriesで管理されているのですが、買掛金についてはベースは同じくiSeries内にあるものの、いろんな条件があるため、買掛金管理(支払処理)については別途Excelブックも使っております。
もちろん単純に「支払い」という観点ではそれで十分なのですが、1ヶ月1シート、年間1ブックという管理のため、BIでのデータ利用等に手間がかかります。

ということで、Notesで試作するよう指示が出た次第です。

大まかな要件としては、メーカーの情報(支払条件など)を管理するフォーム(makerForm)と実際の支払処理のトランザクションを管理するフォーム(paymentForm)を作成します。
なお弊社では手形の支払いもありますが、まずはこちらを考慮せず、振込(さまざまなサイトの期日振込)を管理するアプリとして作って参ります。

さて前置きが長くなりましたが、まずはmakerFormの内容です。
※弊社ではメーカーコードはテキストとして扱っておりますので、そのように設計いたします。


 コード: m_MakerCode(テキスト・編集可能)
 メーカー名: m_MakerName(テキスト・編集可能)
 カナ: m_Kana(テキスト・編集可能)
 銀行: m_Bank(ダイアログリスト・編集可能)
 銀行コード: m_BankCode(テキスト・編集可能)
 支店: m_Branch(テキスト・編集可能)
 支店コード: m_BranchCode(テキスト・編集可能)
 口座区分: m_Account(ラジオボタン(普通|1/当座|2)・
       編集可能)
 口座区分コード: m_AccountCode(数値・
       計算結果/m_Account)
 口座番号: m_AccountNo(テキスト・編集可能)
 口座名義: m_AccountName(テキスト・編集可能)

 支払条件: m_Payment(ダイアログリスト・編集可能)
 支払条件金額1: m_PaymentAmount1(数値・編集可能)
 支払条件金額2: m_PaymentAmount2(数値・編集可能)
 支払条件1: m_PaymentTerm1(数値・編集可能)
 支払条件2: m_PaymentTerm2(数値・編集可能)
 支払条件3: m_PaymentTerm3(数値・編集可能)


分かりにくいフィールドには「フィールドヘルプ」を設定しました。
また口座区分の項目に別名(1及び2)を設定し、口座区分コードは計算結果フィールドで「m_Account」とすることで、コードを取得("普通"の場合は"1"、"当座"の場合は"2")させています。またラジオボタン選択時に計算結果を実行するように、"m_Account"フィールドに「キーワードの変更時にフィールドを更新」をチェックしてあります。


続いてpaymentFormの内容です。
※計算結果フィールドがいくつかありますが、一旦編集可能で作成しておきます


 コード: MakerCode(ダイアログリスト・編集可能)
 メーカー名: MakerName(テキスト・編集可能)
 カナ: Kana(テキスト・編集可能)

 仕入金額: Purchase(数値・編集可能)
 消費税: Tax(数値・編集可能)
 合計: PurchaseAmount(数値・編集可能)
 適用サイト: PaymentTerm(数値・編集可能)
 締日: ClosingDate(日付・編集可能)
 支払予定日: PaymentDayPlan(日付・編集可能)
 支払日: PaymentDay(日付・編集可能)

 口座情報セクション
 銀行: Bank(テキスト・編集可能)
 銀行コード: BankCode(テキスト・編集可能)
 支店: Branch(テキスト・編集可能)
 支店コード: BranchCode(テキスト・編集可能)
 口座区分: Account(テキスト・編集可能)
 口座区分コード: AccountCode(数値・編集可能)
 口座番号: AccountNo(テキスト・編集可能)
 口座名義: AccountName(テキスト・編集可能)

 支払条件セクション
 支払条件: Payment(テキスト・編集可能)
 支払条件金額1: PaymentAmount1(数値・編集可能)
 支払条件金額2: PaymentAmount2(数値・編集可能)
 支払条件サイト1: PaymentTerm1(数値・編集可能)
 支払条件サイト2: PaymentTerm2(数値・編集可能)
 支払条件サイト3: PaymentTerm3(数値・編集可能)



セクション内はメーカーマスタからデータを参照致しますので、印刷時以外は「省略」に設定してあります。

なおサブフォームとして作成者・作成日・編集者・編集日を作成し、それぞれのフォームの末尾に追加しておきます。


最後にアクションとして以下を追加しておきます。

[戻る][保存][編集][削除][印刷]


本日はここまでとさせて頂きます。
次回はビューの作成を行って参ります。

2018年2月27日火曜日

チョー #初心者 向け、 #XPages 開発手順~仕上げ

みなさま、こんにちは!
先週金曜はノーツコンソーシアムFesta2018に参加させて頂きました。
各研究会の発表は非常に興味深く、今年も期待されるものばかりでした。
上記リンクで内容と一部資料ダウンロードも可能ですので、参加された方のみならず、当日参加できなかった皆様もぜひご覧頂き、今年の研究会への参加の検討資料にしてください。

個人的には昨年同様、大阪研究会とザ・ノーツ研究会に登録を予定しています。
また名古屋・九州の地方研については機会あればお邪魔させて頂ければとも考えております。

くわえてこちらは会員限定になりますが、ユーザー情報交換会も予定されております。
特に10月については、M社様にて開催との事で、今から楽しみでなりません。


それでは本題に戻ります。
先日より続けております本シリーズですが、一旦今回で完結致します。
最後までよろしくお願い致します。

さて早速ですが、前回まででふたつのXPageを作成し、ビューページから対象の文書のフォームページを開くことができるようになりました。
今回はxp_mainFormへ3つのボタン(戻る・編集・保存)とxp_byDateへ1つのボタン(新規作成)を組み込みたいと思います。

まずはxp_mainFormを開いてください。

早速ですが、前回作成した表の上にある改行部分にコアコントロールから[ボタン]を3つ配置します。

それぞれラベルを左から、「戻る」「編集」「保存」とします。


次にイベントを設定します。

まずは「戻る」ボタンです。

イベントタブに移動し、onclickが選択されていることを確認し、[アクションの追加]をクリックします。
以下のように、xp_byDateを開くように設定し[OK]します。


続いて「編集」ボタンです。
こちらも単純に「文書モードの変更」で「編集モード」とするだけになります。


最後に「保存」ボタンです。
こちらのみイベントはふたつ登録します。
まずは「文書の保存」です。


保存した後に、xp_byDateに移動させます。


アクショングループとして、以下のようになっていればOKです。


続いて選択項目であるClassとTagsを設定します。
いずれも値の[式項目の追加]にて@DbColumnを使用し、ビュー内の値を取得します。

まずはClassです。


@DbColumn("","byClass",1);

と入力し、[OK]します。
値は以下のように表示されます。


同様にTagsです。


@DbColumn("","byTags",1);

と入力し、OKします。

なおTagsは複数選択可能としますので、リストボックスのオプションをチェックしておきます。


次にxp_byDateに新規作成ボタンを追加します。
カスタムコントロール titleBarの下の改行へコアコントロールより[ボタン]をひとつ追加し、ラベルには「新規作成」としてください。

イベントタブに移動し、onclickのイベントとして以下を設定します。


こちらも単純にxp_mainFormを新規作成モードで開くというものです。

それではxp_mainFormをブラウザでプリビューし、各ボタンの動作を確認してください。

xp_byDate

[新規作成]

[分類]

[日付]

[タグ](複数選択)

以下デモデータで[保存]すると・・・

ビューに表示されました。

再度開いて、

[戻る]ボタンでxp_byDateに戻ることを確認してください。
続いて[編集]ボタンを押すと

当たり前ですが、編集画面になります。
「分類2」に変更して[保存]すると、

長くなりますが、最後にボタンの表示制御のみ続けさせてください。
今のままですと、フォームが編集モード時にも[編集]ボタンが、読み込みモード時にも[保存]ボタンが表示されてしまいますので、それぞれについて非表示の設定を行います。

まず[編集]ボタンを選択し、[可視]の右にある◇をクリックし、[値の計算...]をクリックします。


スクリプトエディタが表示されますので、左側の[参照]タブ内 currentDocument 以下の 
idEditable() をダブルクリックしてください。


式が登録されますので、先頭に式を否定する"!"を入力し、[OK]します。


逆に[保存]ボタンは否定せずに保存します。

ブラウザでプリビューしますと、

[読み込みモード時]

[編集モード時]

と、不必要なボタンの表示をなくすことができました。

いかがでしたか?

少し式は書きましたが、全くハードルは低いものではなかったでしょうか。
もちろん入力制御やその他機能を盛り込むべき部分もありますが、初心者でもXPagesを使い、WEBアプリケーションが作ることができる点をご理解頂けましたら、今回のシリーズとしては成功かと思います。

ぜひ一度、お試しください。

なお今回作成しましたアプリケーションはこちらよりダウンロード可能ですので、ご希望の方はご自由にお使いください。

※2018/03/14 ダウンロード先変更