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2020年2月29日土曜日

#VDI のOS変更を見据えたNotesクライアントの入れ替え

This time, I introduce a deployment example of Notes client with a view to OS switching (parallel operation) of VDI.

みなさま、こんにちは。
・・・上の英語、大丈夫かなぁ(汗

コロナウィルス・・・早く終息してほしいものです。
ノーツコンソーシアム 大阪研究会としても、来月に予定していた「第0回 研究会」が延期となってしまいました。
その他、あらゆる活動に影響が出てきています。

みなさまにおかれましても、まずはうがい、手洗い、マスクといった一般的な環境対策からしっかり実施してください。

さていよいよ弊社インフラ入れ替えも大詰めに差し掛かって参りました。
Dominoサーバーの入れ替えは来週末を予定していますが、それにあわせてNotesクライアントをどうするのか、そろそろ決定しなければなりません。

と言いますのも、今回は2段階の変更が予定されているのです。

まずは既存Windows7環境を新たなインフラに移動させるステップ。
次にまったく新規のWindows2016ServerのVDIに移行するステップになります。

当初はWindows7側のNotesクライアントはデフォルトのNotes9のままでと考えておりましたが、よくよく考えると、全てのユーザーにおいて、Win7とWin2016Serverの平行期間が必要になります。

NotesクライアントのNotesディレクトリは、移動プロファイル(弊社ではUドライブに割り当て)内に設置しているのですが、うまくコントロールしなければ、工数が大きく(最悪は全ユーザーのクライアントセットアップが必要)なってしまうことになります。

つまり平行期間中も違和感なく両VDIが利用できること。および同じNotesディレクトリを参照していることが必須と考えました。

またProgramFileのデフォルトがIBMフォルダからHCLフォルダに変更となっていることもあり、できればすっきりさせたいという意識もありました。

Win2016Server用のVDIには、パートナー様によるアプリ展開が行われておりましたので、Win7側をそれに合わせてインストールすることができれば解決します。

ちなみにWin2016Server用VDIのディレクトリ構造は、

アプリケーションは以下にインストールされています。
 C:¥Program Files¥HCL 

 毎回ながら、半角¥は\と表示されますので、全角文字を利用しております。 

Notesディレクトリは、以下になっていました。
 U:¥Program Files (x86)¥HCL¥Notes 


これらを踏まえ、Win7に実施した作業をご紹介させて頂きます。
注) 弊社のVDIはVMware社Horizon7を採用しております。


まずはVMware Horizonのマスターとなるイメージでの作業です。

 1. 既存Notesクライアントのクリーンアンインストール

こちらは従来はIBMディレクトリであったものを、HCLディレクトリにしたかったために実施しました。

 2. 念のため再起動

 3. Notes V11のインストール

シングルユーザーインストールを選択し、Notesディレクトリを先の移動プロファイル内に移動
   U:Program Files (x86)HCLNotes 
※最終目的はWin2016Server VDIと既存Win7の平行稼働を想定した形となります。

 4. インストーラーによる再起動

 5. テストユーザーでNotesクライアントを起動、動作確認後、Notesクライアントを終了

何回か作り直したのですが、この作業がかなり重要であることが判明。
テストユーザーで一旦notes.iniやNotesディレクトリを準備することで、実ユーザーへの展開が楽に行えます。

 6. C:Program FilesHCLNotes にできたnotes.iniをNotesディレクトリにコピー
あわせてDirectoryの記述を以下に変更しました。
  Directory=U:Program Files (x86)HCLNotesData 

 7. ショートカット(デスクトップおよびスタートメニュー)のプロパティ変更
リンク先を
 "C:Program FilesHCLNotesnotes.exe" "=U:Program Files (x86)HCLNotesnotes.ini" 

 8. テストユーザーで再度Notesクライアントを起動し、動作確認


以上でマスタ側の準備が完了しました。


続いて、実際のユーザーが利用するための個人設定です。

 1. マスタの移動プロファイル内にできたProgram Files (x86)フォルダを、ユーザーの移動プロファイルにコピー

 2. 必要ファイルをディレクトリ内にコピー(既存のファイルは.oldに名前変更)
notes.ini、desktop8.ndk、names.nsf、bookmark.nsf、およびIDファイル

  notes.iniはマスターの"6"と同様にDirectoryを変更します。
  Directory=U:Program Files (x86)HCLNotesData 

 3. Notesクライアントを起動
 自分のユーザー名が表示され、パスワードを入れてログイン


無事、起動しました。


 4. 各種動作確認が問題なければ完了です。


この手順ですと、ユーザー側からはログイン画面が変わっており、初回起動に時間がかかるものの、そのままスムーズにV11が利用できるようになることとなります。

当たり前ですが、ワークスペースの配置も従来通り!

ちなみにですが、サポート終了となったNewWorkFriendも動きます。



NotesディレクトリがWin7とWin2016Serverで共用するため、notes.iniの変更や、ワークスペースアイコンの並び替えなども、双方同じになります。

ここまでくれば、あとは来週末のDominoサーバーの切り替えと同時に、テンプレート置換も済ませたNotes V11を全ユーザーが利用できるようになります。

来週の作業が今から楽しみで仕方ありません。

以上、同一環境の方は少ないのかもしれませんが、VDI(Horizon+移動プロファイル)の特徴を我ながらうまく利用できたと感じる事例になります。

また引き続き、何かあればレポートさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

2020年2月19日水曜日

#Traveler サーバーのマイグレーションについて

Today we've migrated the Traveler server prior to the Domino server, so I'll give you a quick status report.

みなさま、こんにちは!

今回は弊社でのマイグレーション案件について、小出しにさせて頂きます。

今回の作業は、Travelerサーバーを 9→V11 にマイグレーションを行った内容となります。
※立ち上げ含め、作業はパートナー様に行って頂きましたので、私のほうではテストと検証のみの作業となります。

さて手順ですが、新しいTravelerサーバーを一旦DMZではなく社内ネットワークに構築し、設定等を完了させて頂きました。
この時点でサーバーはドメイン参加しておらず、新たなIPアドレスで、FQDN名は既存サーバーと同一としてあります。

続いてテストです。
1台のiOS端末の既存プロファイルを削除し、新しいサーバーにIPアドレスでアクセスしてプロファイルをインストールしました。
問題なくインストールはできたのですが、iOS端末のメールアカウントを見ると、FQDN名で登録されてしまっています。

メールの疎通は問題なくできたのですが、これではどのルートで届いたものか確定することができませんでした。

ということで・・・
これ以上のテストは諦めて、本日本番サーバーとの切り替えを実施致しました。
切り替えについては、旧サーバーを停止して、新サーバーをDMZに移動させ、IPアドレスを旧サーバーと同じにするという手段です。

希望としては、各個人のiOS端末にプロファイルの再インストールなく繋がってくれれば・・・

です。

さていきなり結果ですが、今回は2種類のプロファイルがインストールされた端末が準備できています。

①旧Travelerサーバーより生成したものと、先ほどテストで②新Travelerサーバーから生成したものになります。

まずは②についてです。
プロファイルは既にインストールされていますので、メールアプリを開きます。

すると・・・・

かなーり長い時間がかかりましたが、受信ボックスが更新され、最新のメールまで同期されました。
メールを開くと、問題なくメールの内容が見ることができました。

2回目以降の同期はサクサク動いてくれますので、初回起動時のみおそらくIPアドレスが変更されたことにより、時間がかかったのではないかと推測されます。

次に本題の①です。

こちらも同じく初回起動時に長い時間がかかりました。
②よりも長くかかりましたが、無事受信ボックスは更新されました。

しかし!
メールを開いても本文を読み込んでくれません。
しばらく待ったのですが、画面はグレーのまま・・・
あきらめて受信ボックスに戻り、こちらを再度更新してみましたが、②とは違い、更新には再度時間がかかる状況でした。

やはり・・・
サーバーを切り替えてしまっているため、異なる証明書が利用されることになることから、プロファイルの入れ替えは必要なようです。

想定していた通りではありますが、逆に受信ボックスが更新されたことが少し不安・・・。

ということで、現在は利用ユーザーにプロファイルの入れ替えを行って頂いております。

但し・・・
iOSのバージョンアップでTLSの影響を受け、旧Travelerサーバーのプロファイルをインストールできなかったユーザーが救われることになりましたので、ひとまずは安心といったところでしょうか。

ちなみに予断ですが、実は本作業少しトラブルがありました。
私は問題なく動いたのですが、他のユーザーは新しいプロファイルがインストールできないというトラブルです。
これについては、Travelerのちょっとした変更に起因していたもようで、無事復旧しております。

ただこのやり取りについて、ひとつ気になったので報告させて頂きます。
パートナー SE様で原因がつかめなかったため、HCL社にサポートを投げて頂きました。
すぐにサポート窓口に繋がったそうで、状況報告とログ提出を行い、遅い時間でしたが、有効に回答が得られ、無事現在に至るというまさにサポートの模範!!のような対応を頂けたそうです。

HCLサポート窓口のご担当者様、ほんとうにありがとうございました!!


さて今後の予定です。
本題のDominoサーバーですが、3/6夜からデータコピーを行い、3/7に入れ替えの予定です。
こちらもTravelerサーバーと近いのですが、現在は社内ネットワークにほぼ設定完了した状態で存在しております。

各アプリケーションテストは既に実施済みで、弊社内で運用しているほぼすべてのアプリケーションの稼動確認まで完了した状態です。

あまり心配してはいませんでしたが、このあたりさすがNotesですね!!

3/7の入れ替えからは、IDVaultが有効になります。
この時点で全社にNomadをリリースすることになります。

またVerseオンプレミスも動きますので、こちらもリリースします。

以上だけモバイル環境のメール環境は大きく変化してくれます。
現在は

・Traveler経由でメールアプリを使用(但し、文書リンクが使えない・・・)
・iNotes経由で使用

でしたが、加えてNomad、Verseが使えるようになります。
やはりNomadの登場は大きいですね。
いずれのメールからでもノーツアプリにアクセスできるようになるため、モバイル端末の利用頻度が格段に変化するものと予測されます。

クライアントはもうしばらく9.0を使用しますが、VDIの切り替え時に一緒にV11でリリースし、テンプレートを更新という流れを予定しています。

またこちらについても、ぽつぽつ状況報告させて頂ければと思いますので、よろしくお願いします。