ページビューの合計

ラベル Domino の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Domino の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年12月13日火曜日

古い = 悪 なの?

“No one says Excel is old. Notes/Domino is not old, simply released early in the world”.
This phrase made me wonder a bit, so I gave it some thought.


みなさま、こんにちは。

さて先日の #Dominohub での1場面が強く心に残ったので、今回は少し趣向が異なりますが、記事にさせて頂きました。

その内容とは・・・この一文です。

「誰もExcelを古いとは言わない。Notes/Dominoはただ早かっただけだ。」

そういえば、ここ最近のユーザーの意見として、

「まだノーツなんて使ってるの? 古いよ」

といった理由で、他社製品に移られるという事例が結構あると聞きました。

実際にノーツは古いのか?

そこでちょっと調べてみました。

Excelの発売日:Mac版が1985年、ウィンドウズ版は1987年
Noteの発売日:1989年

Excelのほうが古いじゃん。
じゃあ、Excel = "悪" ?

おそらくそんなことを言う方はごく少数派ではないかと推測されます。

ではなぜ、Notesだけが古いように言われるのでしょう?


そこで、「古い = 悪」について、考えてみたいと思います。
ここではデザインはともくかく、機能について考えてみます。

Excelは当初は.xlsというファイル形式がデフォルトであり、現在もその形式での読み書きは可能です。
最新版のファイル形式は.xlsx
例えば.xlsの限界である65536行を超えるデータのブックはその形式では保存できません。
しかし実運用に耐えられる下位互換性は十分備えられていると判断して良いかと思われます。

対してAccessですが、現在のファイル形式は.accdb。2007以前のバージョンでは.mdbとなっており、このふたつは下位互換性という意味では少し難ありです。

それではNotes。
Notesデータベース(現 アプリケーション)は、以前から変更なく.nsfです。
基本的に過去のバージョンで作成されたデータベースも最新版のNotes/Dominoで利用できるのです。
※但し、ODSのバージョンという考慮点がありますが、強く意識する必要はなさそうです。
 →詳しくは中野アンバサダーの「ODS ってなんだ?」をご覧ください。

実際、弊社環境でもR4.6時代に作成したアプリケーションが、何の違和感もなく動いています・・・設計変更含め、なにもせず・・・

これら強固な下位互換を含めても。「古い = 悪」なのでしょうか。

ユーザーの立場しては、「長く使えるもの = 良」と判断していいかと思います。

つまり「長く使えるもの ≒ 古い ≒ 良」が実際には正しい判断のひとつと言っても過言ではないかと思います。


次にNotesは本当に古いのか? について考えたいと思います。

まず何をもって古いと言われているのでしょうか?
単にデザインの事を言っているのでしょうか?

ちなみに弊社は「Coolで使いやすいNotesアプリデザイン講座」のデザインを採用することで、利用者の満足度は飛躍的に向上しました。
・・・しかもタダで

もしそれ以上を求めるなら、デザイナーを雇って、見た目を変更すればいい。
Notesの全機能を違うプラットフォームに移すなんて、ほぼ無理な話。
その上で一部アプリは放棄して、さらにアプリの移植に〇億円使うのなら、プロのデザイナーにテンプレートを作ってもらえば、今までの機能にいっさい手を加えることなく、業務が行える。


他に「古い」理由ってありますか?


逆に新しいを証明することはできます。

例えばNomad Mobileを利用したマルチデバイス対応。
しかもアプリの設計変更なく利用が可能である。
iPhoneに社内アプリを登録する場合、どれほど手間が掛かるかはご存じの方も多いかと思います。

 1.Certificate, Profile などの設定
 2.Xcodeを使ってコードを記述、デバッグ
 3.App Store Connect にアプリをuploadするため登録
 4.XcodeからアプリをArchiveしApp Store Connectにupload
     TestFlightなど実機によるテストを含む
 5.App Store Connect にアプリ提出のための情報を登録
 6.審査へ提出する

Nomadアプリなら、今まで通りにDomino Designerでアプリを作って、公開するだけ!!

次にPWA技術も利用できるNomad Web
自宅PCにノーツクライアントをインストールする必要もなく、ノーツ環境がほぼすべて使える。テレワーク社員の負担を大きく減らすことができるのです。

まだまだあります。
K〇〇〇〇〇E のような操作でアプリがノーコードで作れるDomino Leap。
正しくはKよりできることは多いのでは?

まだまだ書き足りないのですが、これ以上長くなると要点がさらにぼやけてしまいそうなので、一旦ここらでとめさせて頂きます。


いったい、どのような理由でNotesは古いという間違った判断が広まってしまったのでしょう。

----- ここからはあくまで個人的見解 -----

これはきっと競合製品による誤った情報提供によるものが強いのではないのか?


ただNotes側に原因がないとは言えないとも感じています。
それはテンプレートデザインの見た目が、追いついていない・・・。
このあたりを先の他社製品が、揚げ足を取るような製品営業を促してしまったのかもしれません。

例えばGoogleのマテリアルデザインキットのような、時代にマッチした、統一的なデザインを随時採用していれば、単に「古い」だけで敬遠されることはなかったのではないでしょうか。


さて今回はとりとめもない話題になってしまいました。

もちろん他製品を否定するつもりはありません。
ユーザー企業には、その企業の風土や仕事内容、流れにあった製品があるはずです。
しっかりと本質を見つめて頂き、最適解を見出して頂くことがユーザーの社内SEにとって重要な役割です。

もしかしたら経営者層からのトップダウンがあるのかもしれませんが、その場合でもすぐにあきらめずに、物事の本質・課題をしっかり見つめなおす時間を取っていただければと思います。



2021年8月25日水曜日

#HCLNotes V12.0.1β1について

This time, I would like to share with you the results of my light verification of the new features of HCLNotes V12.0.1 beta1, which was released yesterday.

The content is focused on the user interface, so I think it will be of interest to you.


みなさま、こんにちは。

さてまずはお知らせがふたつございます。

★ノーツコンソーシアム 第三回大阪研究会

https://www.notescons.gr.jp/home.nsf/event.xsp?action=openDocument&documentId=A4715ED55A6EE2074925871800021C5E

大阪研アプリをさらに進めるべく、今週金曜開催です。


★2021年度 ユーザー情報交換会

https://www.notescons.gr.jp/home.nsf/blog.xsp?action=openDocument&documentId=5E359E04070BB5D54925871A0018FC9B

コロナの影響で思うように開催できず、申し訳ございません。
リモートのみの開催ですが、他研究会とのコラボも予定しています。
また申し込み時のアンケートにご協力をお願いしております。
頂いた内容を当日まとめさせていただき、次回集合開催時に議論を行いたいと思います。
アンケートのみでも構いませんので、ぜひご参加ください。


さて本題です。

昨日、ノーツコンソーシアムのザ・ノーツ研が開催され、いち早くV12.0.1β1に触れることができました。

新機能については、以下をご参照ください。

HCL Notes/Domino, Traveler, Enterprise Integrator 12.0.1 ベータ 1 の新機能

そこで早速ですが、新機能として公開されているものについて、一部画面を使って紹介したいと思います。

まず環境ですが、DominoはV12へ接続した状態で、テスト用のクライアントへNotes V12.0.1(Client,Designer,Administrator)を上書きインストールしました。


●ワークスペースアイコン

やはり一番に目がいったのは、ワークスペースアイコンでした。


ちょっと拍子抜けした感じでしょうか。
V12で丸くなったアイコンが四角に戻ってます。
アイコンは64x64ピクセルに拡張されたそうで、合わせてテンプレートのアイコンもリニューアルされているのですが、サーバーがV12のため、このような表示になったようです。

ということで、Dominoサーバーをインストールしてみたところ・・・


追加したサーバーのメールとディレクトリアイコンが追加され、個人アドレス帳は新しいアイコンになりました。

ちなみにアイコンについては、少し癖がありそうなので、どこかで詳しく触れられることを待ちたいと思います。


●アドバンスト・プロパティ・ウィンドウ

続いて気になる点は、プロパティウィンドウの拡張です。

従来のプロパティボックスは以下になります。
※こちらはディレクトリのユーザー文書を選択したものです。


ベースとしてこちらも存在しているのですが、今回は「アドバンスト・プロパティ・ウィンドウ」という機能が追加になっています。
こちらは[ファイル]メニュー内に存在しているのですが、

ショートカットキー[Ctrl + Alt + L]

が簡単で便利かと思います。

以下が先と同じドキュメントのプロパティになります。


様々な場面での利用までは試せていませんが、大きく、見やすくなったと思います。
また気づいた点などあれば、レポートしたいと思います。


●ワークスペースのグループ化

利用頻度が高まると、ワークスペース上にたくさんのアイコンが並んでしまいます。
V11以前はタブ分けして管理していましたが、V12からは左メニューになりました。
今回はさらにメニューにフォルダを作成して、ワークスペースをグループ化できるように進化しました。

しかし・・・

私の現在の環境では[New Folder]がグレーアウトしており、テストすることができませんでた。


確認しておきます(汗


●オンラインミーティングの統合

新規ミーティングスケジュールのオンライン会議室が外部ミーティングアプリとシームレスに連携できるようになりました。

以下、オンライン会議室の選択で[Configure Dynamic Meeting Services]を選択すると、


このような設定画面が表示されます。


いずれかのサービスの[Register]をクリックすると、以下のようなTokenの設定画面が表示されます。
※以降、Webexで進めた画面になります。


こちらの[Get Token]をクリックすると、対象サービスのログインページが表示され、


サインインすると、以下画面が表示されますので、[Accept]します。


すると以下の画面から開き、Tokenが取得できます。


Tokenをコピーして、Notes画面に貼り付けます。


以下で設定が保存されました。


先のオンライン会議の選択リストに[Webex Meeting]が追加されました。


テストで会議を作成してみました。


このようにオンライン会議のURLとパスワードが表示されました。

Webexからも招待メールが届きましたので、連携できていることが確認できました。


かなり便利ですね。


●新規メールUIの改善

ヘッダー部分が狭くなり、画面が有効に利用できるようになりました。


●ツールバーがリセットされることが改善

以前よりノーツクライアント起動時に、ツールバーが2段に戻る(リセットされる)という不具合があり、弊社からも先般サポートへ改善要求をお願いしていたのですが、今回のバージョンで改修されました。

ちょっとしたことですが、毎回1段に動かしていた手間がなくなります!!


以上、簡単ではありますが、主にノーツクライアントのUIに関わる内容について、報告とさせて頂きます。

Domino側でも気になる機能があるのですが、準備等で時間がかかりそうなので、まずはここまでとさせて頂きます!



2021年7月22日木曜日

すばらしいサポートに超感謝!!!

I was very impressed with the support I received from HCL Japan!

Thanks to them, I was able to solve my problem in a much shorter time than expected.


みなさま、こんにちは!!

梅雨も明け、いきなり暑い日がつづいてますね(汗
いよいよオリンピックも始まります。

自宅でゆっくり鑑賞させていただきます!!


さて弊社ではNotes/Domino V11.0.1を使用していましたが、Domino V12で使いたい機能があり、恐らく問題もないだろうとの事で、まずは7月10日にDominoのみV12へアップグレードを実施致しました。

同時にWinodwsUpdateも行ったのですが、そちらのほうが時間がかかったという・・・


V11への上書きアップグレードでしたが、いとも簡単に完了し、無事稼働までを確認して本番リリースとなりました。

何も問題もなく利用していたのですが、ユーザーからMS Teamsの招待メールが文字化けしているとの報告が・・・。

確認すると、確かに文字化けしたメールが届いていました。

他を確認したのですが、特にそのような障害は報告ありませんでした。

唯一、MS Teamsからの招待メールのみが文字化けしていたのです。

サーバーの切り戻しも考えたのですが、まずはサポートに聞いてみようと今回も頼ってみました。


即座に戻ってきた内容で、以下の提出を求められたのです。

①バージョンアップ後に受け取り文字化けが確認された Teams からの招待メール文書とスクリーンショット(弊社環境のテスト時に同様に文字化けするか確認のため)
②バージョンアップ後に受け取り文字化けが発生していない通常の日本語のメール文書
③バージョンアップ前に受け取り文字化けが発生していないTeams からの招待メール文書 ④バージョンアップ前に受け取り文字化けが発生していない通常の日本語のメール文書(可能であれば②と同じ送信元のメール)

すぐに準備し送信したところ、その当日中に「文字化けを確認しました。調査します。」との回答を頂きました。


その翌日、以下の回答を頂くことができました。

「Domino 11 から Domino 12 に上がったことにより、”Content-Type: text/calendar" のデータを リッチテキスト変換されていたものが、MIME のまま処理されることが一つの起因として問題が発生していることが確認できております。」

さらに「問題報告番号:THIOC4WCQ3 を取得し現在開発部門に早期解決に向け調査依頼を行っております。」と続き、

「KB0092086 Office 365から会議招集すると、説明のダブルバイト文字が文字化けする」

 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0092086

が公開となりました。

弊社内ではこの時点でトラブルを公表し、MS Teamsの招待を受けた場合は、サーバーの障害を理由に、URLのみ再送頂くことで回避するようユーザーに依頼し、Dominoを切り戻すことは避けることとしました。

原因がはっきりしましたので、社内の仮想デスクトップをNotes V12にバージョンアップし、まずは私のみ適用してテストを開始しました。

こちらも全く問題なし。

少しコントロールにインターフェイスが変化したようで、白い背景だと見づらく感じることもありましたので、こちらはこれから修正しようかと思います。

ということで4連休の初日である本日早朝に全社員の仮想デスクトップをV12で配布実行し、バージョンアップ作業そのものは完了です。

とそんな中、HCLサポートよりメールが届きました。

どうやら開発部門から回避策の情報が得られたとの事。
その回避策とは・・・

2021年2月17日水曜日

なかなかウレシイ、受信済メールのルール適用

 This is an article about a new feature added to Noes/Domino that allows new (or modified) mail rules to be applied to previously received mail.

みなさま、こんにちは。

緊急事態宣言の効果からか、少しずつ収まりつつあるコロナですが、まだまだ油断すると第4波を生じることになりますので、引き続き日々注意してすごしましょう!!

ワクチンも医療従事者から先行接種され始めますので、あらゆる事態が好転して、以前のような生活に戻り、自由にイベントができる日を心待ちにしている今日このごろです。

さて本題ですが、ノーツクライアントの新機能として、【受信済のメールにルールを適用】することが可能となっています。

あまり意識してなかったのですが、結構な恩恵を受けることができましたので、レポートさせて頂きます。


まずメールルールについてですが、ヘルプの「ルールを使用してメールをフィルタリングする」に詳しく説明されていますが、以下のように記述されています。



ここであらためてメールルールの説明は行いませんが、本ヘルプはV11のものになります。

文面では「新規受信メッセージ」との記述となっていますが、実際には既に受信済のものにも適用できるようになっています。

それではまずはV9のメールルールの設定画面です。



使っている方には見慣れた画面ですね。

早速ですが、V11の同じ画面です。



このように下に「受信ボックスで今すぐ実行」ボタンと「すべての文書で今すぐ実行」ボタンが追加されています。

適用先として2種類準備されているのも、ユーザーフレンドリーですね。

それでは実際に想定通りに反映されるか、確認してみます。

画像は弊社で実運用しております部署のメールボックスをコピーしたものです。

このメールボックスでは、様々な取引先から届くメールをルールに従いフォルダに仕分けています。

サンプリング時のサイズは以下の通りとなります。


それではテスト用として、受信ボックスに40文書以下のような状態としました。


こちらで、2019/09/18が含まれる文書を「20190918」というフォルダに仕訳けるルールを作ってみたいと思います。ちなみに対象文書は13あります。

設定はこんな感じですね。


この状態で、「受信ボックスで今すぐ実行」をクリックします。

と、ここで気づきました!

テスト用のデータベースをローカルに作成してしまっていました。

そう、こちらの機能はクライアント側の処理ではないため、ローカルでは動かないのです(汗

ということで、サーバーに移動させて再度トライ!!


サクっと処理してくれたことが分かるかと思います。

ちなみに実行するとメールボックスの所有者に以下のような通知メールが届きます。

できればここに、「〇件中〇件移動しました」なんて出ると、さらに優しいのではなんて感じたりしました。

すべての文書を対象にして実行も可能ではありますが、大量データを対象とするとうまくいかないことがあるようでした。

それでも今までは過去メールは手動で移動させる必要があったものを、自動で振り分けて頂ける機能は非常に助かります。

また何より、複雑な条件を適用する際に、正しく振り分けられるかのテストがその場で完了する点は大きいと感じました。


以上、地味?な新機能かもしれませんが、あまり触れられていませんでしたので、記事とさせて頂きました。



2021年1月19日火曜日

#日報 ( #SFA )の推進について

 Today, I would like to share with you the evolution of our SFA.

I hope you can understand why Notes/Domino was finally selected and how you can benefit from it.

みなさま、こんにちは。
今回は少し普段と趣向が異なりますが、日報(営業日報)についての話題になります。

皆様の会社では日報って浸透していますか?
なかなか習慣化されず、難しいとおっしゃられる会社様もまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。

弊社でも長年の課題でしたが、ようやくここにきて根付いたと言える状況になったと感じております。

そこで少し振り返り、なぜ根付くまでに至ったのかを私なりに考察してみたいと思います。


まずは弊社での日報遍歴をご紹介致します。

①入社当初(1990年前半)
  当時は手書きで営業週報の提出となっておりました。

②1999年
  Lotus Notes R4.6を採用・導入。ひとり1台のパソコン環境を構築
  同時にNotesデータベースであるN社日報を導入

③2004年
  IBM Notes/Domino 6.5にマイグレーション
  同時に従来の日報をベースに、社内構築したデータベースを作成し運用開始

④2009年
  IBM Notes/Domino 8.5にマイグレーション
  同時に日報がNotesを外れ、N社日報(WEB)を採用し運用開始

⑤2014年
  IBM Notes/Domino 9.0にマイグレーション
  日報については変更なし(④を継続利用)

⑥2016年
  訳あって、N社との交渉決裂。保守更新中止

⑦2017年
  同時に全く新規でNotesアプリケーションを社内構築し、運用開始

⑧2020年
  HCL Notes/Domino V11にマイグレーション

・・・現在に至る

※画面ショットがあればよかったのですが、N社のものは残っておりません。
社内のものはDVDへアーカイブしたものもあるはずなのですが・・・


あらためて振り返ってみますと、いろいろ試行錯誤してきた履歴が伺えます。

それではそれぞれの内容や経緯に触れてみたいと思います。

N社日報(ノーツデータベース)
  >所感
  あまり複雑なものでなく、非常によくできていたと感じております。
  設計が公開されていたため、たいへん勉強になりました。
  もちろん社内向けにカスタマイズも可能でありました。
  >使わなくなった理由
  パソコンに不慣れな者も多く、また電子化によるメリットに対しても担当からはまだまだ評価されず、提出率が低迷。
  入力箇所が多かったのも理由。

自社構築(ノーツデータベース)
  >所感
  ②をベースに、社内で必要な項目のみに簡略化したデータベースで運用開始。
  入力フィールドが減り、且つ社員のパソコンに慣れてきたため、多少提出率は向上
  >使わなくなった理由
  ④で採用した製品に経営層が傾いた。

N社日報システム(WEB)
    >所感
  ノーツを離れ、別のデータベースサーバー(SQL)を構築し、WEBにて利用。
  目新しい画面もあり、入力件数は増加。
  入力フィールドは再度増えるも、分析系の画面が多く展開されており、効果が出始める。
  >使わなくなった理由
  ライセンス追加時の年間保守費用について、交渉決裂。
  入力件数は頭打ちになっていた(提出する社員が限定されていた)。

自社構築(ノーツアプリケーション)    
  >所感
  項目を一から見直し、最小フィールドで再構築。
  マスタを他アプリから連携することで自動化(これによりタイトルをデータベースからアプリケーションに変化させました)。
  入力必須項目を廃止し、どんな形でも保存できるようにした。
  林様のデザイン講座を適用し、画面をモダナイズ。
  >社員の反応
  ノーツアプリとして利用も、パッケージを購入したと思われていた。
  マスタ連携によるメンテナンス作業が不要。
  フィールドを最低限としたため、入力のハードルが下がった。
  >現状
  ②の経験により、ノーツアプリの有効性が社内認識され、
  ③を経験したことにより、日報の価値を理解しはじめた(過去履歴が有効に作用しはじめた)。

  意図的に初期ビューを最新の一覧表示としたため、他部署の日報の閲覧、コメントが始まった。


それでは現在弊社で使用している日報についてご紹介します。

まずはフォーム。


初版から随時修正や機能追加を行ってきましたものです。

先頭の重要度ですが、意図的に「重要」とした日報はビューで色を変化させ目立たせています。

顧客や仕入先が2箇所ずつあるのは、既存と新規を分けるために存在させています。
それぞれ別のノーツアプリであるマスタを参照しております。
そのため新規についてはマスタがないことから、意図的にフィールドを分けているものです。

日付と氏名は作成時の計算結果。
所属部署は前回保存した際の部署をクライアントのnotes.iniに記録し、こちらを呼び出しています。

商談内容としては、
[分類][案件][内容][添付]の4項目のみ。
[内容]はテキストですが、[添付]はリッチテキストにしてあります。

後で触れますが、過去の日報の経過報告する場合に、引用作成という機能があり、そちらを利用した場合、[前回日報引用]フィールドには引用した日報の文書リンクが貼りつきます。

次回予定がある場合は、日付を入力して下書きを作成できます。

ちなみに末尾にぼかした文字列がありますが、こちらは文書IDです。
現時点ではまだ利用していませんが、今後は見積もりシステムとの相互に行き来するために利用する予定で設置してあります。

以上がフォームの概要ですが、入力項目が少ないことがご理解いただけたかと思います。

また必須項目はありませんので、途中であっても、不備であっても保存することができます。
但しこれによる悪影響としては、新規の顧客や仕入先に関わる部分が多く、大したものではないと判断しています。

つづいてビューです。
以下が初期表示されるビューになります。


先にも触れましたが、初期表示では作成日降順のみでソートしてあるため、必然的に他部署の日報も目につきます。
画面ショット時に全文書既読であったため表示されていませんが、見ていない日報には「未読マーク」が先頭に表示されますので、一目瞭然です。

▲マークのついたものがコメントのある文書です。
ぱっと見た感じ少ないと感じられるかと思いますが、弊社ではコメントを残すことよりも、しっかりとコミュニケーションをとることを優先しているため、コメントとしては残らないものの、それぞれ口頭での確認・やり取りが行われております。

ちなみに顧客と仕入先については、フォームにはふたつずつありましたが、それを合わせて1列に表示させています。

左メニューにビューの一覧がありますが、部署別や顧客別など一般的なビューを準備してあります。

提出率については、実際には率でなく記事数を年月/部署/担当別に集計してあります。

機能としては、未読のみを見たいという要求から、ビューのアクションボタンに[未読のみ表示][すべて表示]の切り替えを設置してあります。


右のオプションボタンには、以下のような機能が隠れています。


[引用作成]が先に説明したものになりますが、作成時には顧客や仕入先など、引用元の日報情報をあらかじめ新規フォームにセットしているため、入力補助的な機能としても利用可能です。


以上でおおまかな概要はご理解頂けましたでしょうか。
もしご質問や何かご要望がございましたら、ご連絡ください。

これらを踏まえ、弊社でここまで日報(SFA)がなんとか習慣づけられたかについて、考えられる要因を列記します。

●記載にあたり入力項目が非常に少なく、また必須項目もないこと
●画面が見やすいこと
●内容がわかりやすいこと
●入力に手間のかからないこと
●マスタのメンテナンスが不要であること

-----ここまで見ると、入力担当者がいかに"楽"かが大切かと感じました-----
まだあるかもしれませんが、ざっと見たところ、やはり入力担当者がどうすれば作業してもらえるのかを考慮するところにヒントがあるのかもしれません。

それらを踏まえてなぜノーツだったのかを考えてみます。

●日報としての費用負担0円
  もし日報としてのみNotes/Dominoを採用したとしても、その月額費用は他サービスよりも安価でした。
  裏返すと、日報だけのライセンス料でメールやスケジュール、その他無制限のアプリ作成基盤が付与されることになります。
●画面が扱い易い
  もともと利用していたこともありますが、ユーザーにはワークスペースにアイコンがひとつ増えるだけ程度に感じられるようです。
●一切の設計変更なくモバイル利用可能(HCL Nomadを利用)
  先に書きました林様デザインを適用することで、既存アプリに一切手を加えることなくモバイルでの利用が可能となりました。
●他アプリとの連携によるメンテナンス工数削減
  こちらも先に書きましたが、販売管理システムのマスタをノーツにバッチ更新することで、マスタのメンテナンス工数0を実現。
●設計編集、機能追加が簡単、早い
  ユーザーが希望した設計変更や、機能追加が随時適用できる。ユーザーの声を最大限反映できる。
●最新ODSによるデータベースサイズの恩恵
  最近では写真添付などが増えてきましたが、最新ODS適用によりかなりの長期間1アプリで運用が可能です。1アプリで運用することで、過去履歴が活きてきます。

これらは弊社が過去に利用した他社製品と比較しても比べ物にならないほど、ノーツのメリットが感じられる内容になっています。


さて長くなってしまいましたが、弊社もまだまだ過渡期・成長期であることに違いはありません。

従って、本記事は決して「成功事例」ではなく、ひとつの参考とご判断頂けましたら幸いです。

弊社日報もまだまだ進化していかなくてはなりません。
現在はいわゆる「風呂敷を広げた状態」ですが、どこかで絞ることになるかもしれませんが、その時点では抵抗なくユーザーに受け入れて頂けるように成長できていることも期待されます。


2020年2月19日水曜日

#Traveler サーバーのマイグレーションについて

Today we've migrated the Traveler server prior to the Domino server, so I'll give you a quick status report.

みなさま、こんにちは!

今回は弊社でのマイグレーション案件について、小出しにさせて頂きます。

今回の作業は、Travelerサーバーを 9→V11 にマイグレーションを行った内容となります。
※立ち上げ含め、作業はパートナー様に行って頂きましたので、私のほうではテストと検証のみの作業となります。

さて手順ですが、新しいTravelerサーバーを一旦DMZではなく社内ネットワークに構築し、設定等を完了させて頂きました。
この時点でサーバーはドメイン参加しておらず、新たなIPアドレスで、FQDN名は既存サーバーと同一としてあります。

続いてテストです。
1台のiOS端末の既存プロファイルを削除し、新しいサーバーにIPアドレスでアクセスしてプロファイルをインストールしました。
問題なくインストールはできたのですが、iOS端末のメールアカウントを見ると、FQDN名で登録されてしまっています。

メールの疎通は問題なくできたのですが、これではどのルートで届いたものか確定することができませんでした。

ということで・・・
これ以上のテストは諦めて、本日本番サーバーとの切り替えを実施致しました。
切り替えについては、旧サーバーを停止して、新サーバーをDMZに移動させ、IPアドレスを旧サーバーと同じにするという手段です。

希望としては、各個人のiOS端末にプロファイルの再インストールなく繋がってくれれば・・・

です。

さていきなり結果ですが、今回は2種類のプロファイルがインストールされた端末が準備できています。

①旧Travelerサーバーより生成したものと、先ほどテストで②新Travelerサーバーから生成したものになります。

まずは②についてです。
プロファイルは既にインストールされていますので、メールアプリを開きます。

すると・・・・

かなーり長い時間がかかりましたが、受信ボックスが更新され、最新のメールまで同期されました。
メールを開くと、問題なくメールの内容が見ることができました。

2回目以降の同期はサクサク動いてくれますので、初回起動時のみおそらくIPアドレスが変更されたことにより、時間がかかったのではないかと推測されます。

次に本題の①です。

こちらも同じく初回起動時に長い時間がかかりました。
②よりも長くかかりましたが、無事受信ボックスは更新されました。

しかし!
メールを開いても本文を読み込んでくれません。
しばらく待ったのですが、画面はグレーのまま・・・
あきらめて受信ボックスに戻り、こちらを再度更新してみましたが、②とは違い、更新には再度時間がかかる状況でした。

やはり・・・
サーバーを切り替えてしまっているため、異なる証明書が利用されることになることから、プロファイルの入れ替えは必要なようです。

想定していた通りではありますが、逆に受信ボックスが更新されたことが少し不安・・・。

ということで、現在は利用ユーザーにプロファイルの入れ替えを行って頂いております。

但し・・・
iOSのバージョンアップでTLSの影響を受け、旧Travelerサーバーのプロファイルをインストールできなかったユーザーが救われることになりましたので、ひとまずは安心といったところでしょうか。

ちなみに予断ですが、実は本作業少しトラブルがありました。
私は問題なく動いたのですが、他のユーザーは新しいプロファイルがインストールできないというトラブルです。
これについては、Travelerのちょっとした変更に起因していたもようで、無事復旧しております。

ただこのやり取りについて、ひとつ気になったので報告させて頂きます。
パートナー SE様で原因がつかめなかったため、HCL社にサポートを投げて頂きました。
すぐにサポート窓口に繋がったそうで、状況報告とログ提出を行い、遅い時間でしたが、有効に回答が得られ、無事現在に至るというまさにサポートの模範!!のような対応を頂けたそうです。

HCLサポート窓口のご担当者様、ほんとうにありがとうございました!!


さて今後の予定です。
本題のDominoサーバーですが、3/6夜からデータコピーを行い、3/7に入れ替えの予定です。
こちらもTravelerサーバーと近いのですが、現在は社内ネットワークにほぼ設定完了した状態で存在しております。

各アプリケーションテストは既に実施済みで、弊社内で運用しているほぼすべてのアプリケーションの稼動確認まで完了した状態です。

あまり心配してはいませんでしたが、このあたりさすがNotesですね!!

3/7の入れ替えからは、IDVaultが有効になります。
この時点で全社にNomadをリリースすることになります。

またVerseオンプレミスも動きますので、こちらもリリースします。

以上だけモバイル環境のメール環境は大きく変化してくれます。
現在は

・Traveler経由でメールアプリを使用(但し、文書リンクが使えない・・・)
・iNotes経由で使用

でしたが、加えてNomad、Verseが使えるようになります。
やはりNomadの登場は大きいですね。
いずれのメールからでもノーツアプリにアクセスできるようになるため、モバイル端末の利用頻度が格段に変化するものと予測されます。

クライアントはもうしばらく9.0を使用しますが、VDIの切り替え時に一緒にV11でリリースし、テンプレートを更新という流れを予定しています。

またこちらについても、ぽつぽつ状況報告させて頂ければと思いますので、よろしくお願いします。

2020年1月24日金曜日

過去日付を許さないフィールド

It's pretty simple today, but I'm going to talk about setting fields that don't allow past dates.

みなさま、こんにちは!

いよいよ来週ですね、【2020 HCL Masters 日本祝賀パーティー】。
みなさまにお会いできることをたのしみにしております!

さて今回の話題です。

弊社内で勤怠管理のアプリケーションを運用しているのですが、事後報告をできないようにするという案件が生じました。

たとえば「朝寝坊したから、今日は在宅で働こう」なんてことを避けるようなイメージです。
※実際の弊社の目的ではありませんので、悪しからず・・・w

最初は作成日フィールド(@created)で判断すればいいのではと考えたのですが、文書が保存できてしまうことは避けたいということになりました。

となると、「入力の確認」で設定するのが一番簡単という判断になりました。

「入力の確認」でよく利用するのが、必須フィールドに設定する


 @If([Field_name]="";@Failure("「Field_name」は必須です。");@Success)


という見慣れた式があります。

@If([Field_name]="";

・・・あとは簡単ですよね。



 @If(StartDate<=@Today;@Failure("[StartDate]は明日以降の日付を指定してください。");@Success)


記事公開後、とある逃げ道があることが判明!!
以下がさらに適切かと思いますので、書き直させて頂きます。
理由・・・?
先の式ですと、クライアント側の日にちをGETしてしまいますので、ごにょごにょごにょ・・・。


 @If(StartDate<=@Now([SERVERTIME]);@Failure("[StartDate]は明日以降の日付を指定してください。");@Success)


ご指摘、ありがとうございました!

念のために動きを見ておきましょう。

「<=」としていますので、本日の(2020/1/24)以前の日付だとエラーになるはずです。


無事、想定通りの結果が得られました。
もちろん明日の日付ですと、エラーは出ません。
・・・この画面だけではわからないのですが(汗


フィールドがエラーになっている以上、文書も保存することができません。

また一時的に明日以降の日付で保存し、本日以前に日付を変更したとしても、エラーになります。

以上、お恥ずかしながら至って簡単な内容ではありますが、それなりに効果のある設定でしたので、記事にしてみました。


なお弊社インフラですが、すったもんだがありまして、昨日よりV11のサーバー構築がスタートしています。
構築そのものはパートナーSE様に依頼していますので、作業内容等は今後書ける範囲で紹介させて頂きます。

予定としては、来週末にサーバー群が設置、結線。
再来週末にインフラの入れ替えを予定しています。

実際のDominoサーバーの更新は2/末から3/中になりそうです。

今回、VDIのOS入れ替えのため、各個人のWindows環境は新規作成します。
従ってノーツクライアントも新しいOSに新規インストールしたパターンを配布することになるのですが、この配布手順をどうするかが今後の課題になりそうです。

今までと違い、IDVaultが有効化されますので、なんとか作業工数を減らすことができないか検討致しますので、このあたりもテスト内容含めてご報告したいと予定しています。

それではみなさま、まずは来週!!!

2020年1月16日木曜日

感謝!!


Although it was late to report, I was able to be appointed HCL Master again this year.
This is also thanks to your support.
Thank you from the bottom of my heart.

今さらですが・・・(大汗
あけましておめでとうございます。
弊社にとって、今年は変化の年。またノーツを中心に、公表できる内容がありましたら、都度記事にしたいと思います。

さて冒頭にロゴを配置しましたが、無事今年もHCL Masterに任命頂くことができました。
これもみなさまからのご支援、ご協力があったから実現できたもの。
ほんとうに感謝いたします!!

https://hcljapan.co.jp/software/blog/masters-and-grandmaster-2020

昨年は、特に後半に入り、本業との兼ね合いから十分な活動ができなかったと反省しております。
実はこの余波はまだしばらく継続します・・・

という言い訳の下、2か月ぶり!!!の記事になりますが、内容が追い付いていない・・・(泣


現状を申しますと、2月に新インフラが搬入され、各サーバーOSやVDI OSの切り替えを行い、移行するという流れになっています。

Dominoに関しては、当初新インフラにサーバーを新規で準備し、データ以降完了時に新サーバーの名前とIPアドレスを旧サーバーのものに変更する予定でした。

ところが昨日になり、マイグレーションを依頼しているパートナー様において、ノーツ関連作業が大量に発生しており、弊社作業の変更依頼が入りました。

既に了承したのですが、変更後の予定は、

既存インフラに新たに新サーバーを構築し、Dominoサーバーを準備。
新インフラが立ち上がった時点でVtoVで移行し、新サーバーの名前とIPアドレスを旧サーバーのものに変更するという流れとなりました。
ちょうど本日、サーバーOSまでが起動したところになります。
来週からDominoのインストールが開始されます。

ちなみに今回パートナー様にお願いしている構築内容としては、


  • Dominoマイグレーション(V9⇒V11)
    • ID Vault の設定
  • Travelerマイグレーション(V9⇒V11)
  • Verseオンプレミスの構築
となっています。


クライアントについては、当初はMarvel Clientでとも考えたのですが、VDIのOS変更(Win7⇒WinServer2016)もあり、こちら側で実施することとしました。
※但し、VDI上のMarvel Clientも興味がありますので、別途検証できればと考えております。

またこれとは別にアプリケーション仮想化のテストも予定しておりますので、このあたりも報告できればと予定しております。


最後にいくつか告知です。

まずは今年も有志の方が【2020 HCL Masters 日本祝賀パーティー】を企画して頂けております。
私もなんとか現地参加できることになりましたので、当日みなさまにお会いできることを楽しみにしております!!

もうひとつ。
今年も【ノーツコンソーシアムFESTA】が開催されます。
詳細は近日案内があるかと思いますが、ノーツコンソーシアムサイトでは、2020年2月20日(木)のようですので、ぜひスケジュールキープください。

同日、ユーザー情報交換会も実施される予定です。
こちらはコンソーシアム会員限定開催にはなりますが、会員外の方の見学もできるかと思います。
弊社はユーザー情報交換会での恩恵が大きいと判断し、会員となりました。
ぜひ一度、ご見学ください!!

来月から進捗含め、頻繁に記事にできるかなぁ・・・。

引き続き、よろしくお願い致します。

2019年11月8日金曜日

#マイグレーション 決定!!

We have completed a contract with a focus on Notes / Domino migration.
The license format is "HCL IBMNotes Domino Complete Collaboration Authorized User Monthly License"
I ca n’t wait to build it.


現在、弊社インフラの再構築の準備を進めておりますが、そのなかのひとつとしてNotes/Dominoのマイグレーションを含んでおりました。

先般、会社の稟議が通り、ベンダー様と契約を結んだのですが、今日、無事ライセンスが届きました。

ちなみに弊社が契約したライセンスは、

HCL Notes Domino Complete Collaboration Authorized User Monthly License

というサブスクリプション型のライセンスになります。

従来は5年ごとに新規ライセンスを購入して、サポートを継続せずに使用しておりましたが、これで製品アップデートも含めて、堂々と利用しつづけることができるようになりました!!

さてライセンスは発行されましたが、実際の利用はもう少し先になります。

予定ではインフラの仕上がりが2月上旬。
それ以降にマイグレーション作業となります。

マイグレーションについては、パートナー様にお願いしておりますので、実際の作業は行いませんが、ある程度の作業内容は後日報告できればと考えております。

今回の構築内容は以下を予定しております。

●Dominoサーバーマイグレーション 9.0→11.0(予定)
●Travelerサーバーマイグレーション 9.0→11.0(予定)
●IDVault設定(Nomado用)
●Notesクライアントマイグレーション 9.0→11.0(予定)

なお今回のライセンスにはもっと活用できる内容が含まれておりますが、実際に使用するかは上記構築後に検討予定です。

またサーバーについてもクラウドに公開用のDominoサーバーを立ててみたいなぁなども考えております。

加えてアプリケーションの仮想化のテストを行う予定がありますので、Notesクライアントを仮想化して、VDIにアタッチできるものかや、モバイルデバイスに配信できるのか。
またできたとして、Nomadoとの違いなどを検証予定ですので、もうしばらくお待ちください。

以上、まずはマイグレーション契約が完了した報告まで!!

2019年7月11日木曜日

個人設定で #フォーム の色を変更する

This time, I tried to set the color of the FORM for each individual, so I introduce it.

みなさま、こんにちは!!
ついに2019年も半分が過ぎました。
巷ではオリンピックチケットがあたったとか、あたらなかったとか・・・
ちなみに筆者は現時点では申し込まず、蚊帳の外でございます。

さてさて、7月ということで我々が大きく関与しておりましたICS部門ですが、ついに大きなプレスリリースが行われました。


ということで、2年連続で任命頂きましたIBMチャンピオンの称号も残すところあと半年ということになりました。
HCL社でも引き続きそのような任命制度がとの噂もありますので、そのような場合はなんとかトライしたいものです。

本題に入る前にまずは告知を・・・
Notes/Domino Solution 2019が開催されることになりました。
東京・大阪・名古屋・広島・博多の5都市を廻る一大イベントになります。
多くのIBMチャンピオンが各地に参上し、・・・以降、ヒ・ミ・ツ・・・
ぜひ近隣開催へご参加ください!!


前置きが長くなりましたが、本題です。
昨年行われましたテクてくLotus技術者夜会での今後の製品への要望セッションの中で、私含めたくさんの方が要望されたものに、ノーツアプリケーションのCSS対応というものがございました。
・・・このサイトはどうなるのでしょう・・・

要はデザイン部分について、CSSを適用することで統一化や作業軽減を図るというものになります。
ちなみに今年リリース予定のV11はNotesクライアント側の強化が予定されているという噂です。Designerを使わずにアプリが作れるようになるかも!!

ということで、先の話は置いておいて、今回はよくSaasサービスなどであるような、フォームの色を個人の好みで変更できるようにしてみましたので、記事に致します。

イメージとしては、数種類の色のサブフォームを準備し、ユーザーがその中から色を選択して使うというものです。一度設定した内容は次回以降も引き継ぐよう想定してあります。
なお今回もスクリプトなしで完結させています。

この機能を実現する手順のキーワードは、
[サブフォーム][環境変数]
です。

ということで、早速ですがサブフォームを作成します。
今回は切り替えの試験のみですので、簡単に色違いの4種類のサブフォームを作成しました。

サブフォーム [Black]

サブフォーム [Blue]

サブフォーム [Green]

サブフォーム [Red]

作り方は簡単ですよね。
ひとつ作成して、それをコピー。
罫線と文字の色を変えただけになります。

サブフォームができたら、実際に使用するフォームを作成します。
フォームには環境変数を呼び出す計算結果フィールド[refTheme]とサブフォームを配置します。

まずは計算結果フィールドです。
式には以下を設定して、環境変数[TestTheme]に値があるときはそちらを。なければブランクを表示するようにしてあります。
本来はこちらを非表示にしておくべきなのですが、動きの確認のため表示したままとしてあります。


 THEME:=@Environment("TestTheme");
 @If(THEME!="";THEME;"")



続いてサブフォームです。
[作成]-[リソース]-[サブフォームの挿入]をクリックします。


サブフォームの挿入ダイアログが表示されますので、[式の定義によりサブフォームを挿入]にチェックし、[OK]します。


すると以下のように<サブフォームの計算結果>が表示されますので、こちらの式を設定します。


今回は4つのサブフォームを@Ifのネストで組んであります。
・・・Caseが利用できるともう少し式が綺麗なのですが・・・

 @If(refTheme="Red";"Red";@If(refTheme="Green";"Green";
 @If(refTheme="Blue";"Blue";"Black")))


以上でフォームはできあがりました。

それでは肝心の環境変数をセットするプログラムです。
選択用のフォームを作ってもいいのですが、ダイアログで選択するだけで画面一面を使うのはちょっと・・・ということで、今回は@PickListを使うことにしました。

@PickListのヘルプには、
「指定されたビュー。ユーザーはこのビューで文書を複数選択できます。@PickList は、選択された文書の列の値を返します。」
と書かれています。
またパラメーターの指定により、複数でなく1つしか選択できないようにすることが可能です。

それではまずは@PickListで使用するビューを作らなければなりません。
またその元となるフォームも必要です。

早速ですが、フォームです。
今回は4文書を登録するだけですので、単純にフィールド[Color]ひとつのフォームを作成しました。


こちらをNotesでプレビューし、以下4つの値の文書を追加してあります。
[Black] [Blue] [Green] [Red]

続いてビューです。
こちらも単に1列だけ、先ほどの[Color]を表示するだけのビューを作成します。
わかりやすいように、昇順に並べてあります。


続いてビューにアクションを追加します。
今回は便宜上、このビューしか作成しておりませんので、こちらに[テーマ選択]と[新規作成]のアクションを追加します。
[新規作成]ボタンは、先に作成しましたサブフォームが埋め込まれたフォームを新規で作成する設定を施します。


 @Command([Compose];"theme")



次に[テーマ選択]ボタンです。
こちらには先ほど記載しました@PickListを使用して、選択した値を取得し、環境変数にセットするという式を設定します。


 CHOICE:=@PickList( [Custom] : [Single] ; @DbName ; "Color" ;  "Select a product" ; "テーマカラーを選択してください。" ; 1 );
 @SetEnvironment("TestTheme"; CHOICE )



それでは動きを確認してみましょう。


いい感じですね。
念のため、notes.ini も見ておきます。


最後に設定した[Red]が登録されてますね。

どうせなら左のナビゲーターも・・・と考えたのですが、現在の私の技量では手に負えませんでした。
また何か妙案思いつきましたら、記事に書かせて頂きます。

さて本来ですとここまでの記事なのですが、実はこの機能!!
DMA(Domino Mobile Apps)でも動くんです。


実はDMAの環境変数についてはまだ実際にどのように処理されているのか理解できていません(汗
ただ、iPad内のどこかに保存されているようですので、今後のアプリケーション開発でも有効に利用できることが確認できました。

さて長くなりましたが、今回は環境変数を用いて、サブフォームを切り替える手順を書きました。
内容としては色の変更として記述しましたが、例えば部署ごとにサブフォームの内容を切り替えるなどすることで、部署別のポータルフォームのような使い方もできます。
もちろんほかにも用途があるはず・・・。

難しい式は一切使用していませんので、ぜひ機会あればお試しください!!

2019年5月30日木曜日

#カレンダー から #ics ファイルを添付した新規メールを作成する

This time I tried to create an action button with the following content.
1 Export ics file from Notes schedule
2 Display the new mail creation screen with the ics file attached

みなさま、こんにちは!!
IBM Notes/Domino Day 2019 Springツアー、各地盛り上がったようですね。
某会場では、なぜか申し込み人数より多くの参加者があったとか(笑

国内の注目、活況が証明されたようですね。

さて今回は、以前よりicsファイルのやり取りによるスケジュール追加が便利だと感じておりました。そもそもNotesのカレンダーからicsファイルが生成できるのかすら知りませんでしたのですが、「書き出し」機能のデフォルトに存在していました。


ただしこのicsファイル。基本的に自分のカレンダーには存在しているものであり、メール添付して送付することが主な利用用途になるかと思います。
ということで、自分のスケジュールからicsファイルを作成し、新規メール作成画面を表示させ、あらかじめ添付ファイルとして登録されていれば簡単に送信できるのでは!!?ということで、社内実装してみましたので、その手順をご紹介致します。

やり方は単純で、

①Notesがもっているエクスポート機能を使用して、指定したディレクトリにicsを保存。

②新規メールを作成し、①で保存したicsファイルを添付

となります。

ということで、まずは①のicsファイルのエクスポートです。
今回はメールテンプレートに共有アクションとして追加しました。


式として、以下を記述します(保存先はそれぞれの環境に合わせてください。もちろんファイル名は自由ですが、拡張子は[.ics]にします)
※半角"¥"は本ブログでは "\" になってしまいますので、便宜上全角"¥"を使用してあります。


 @Command([FileExport]; "Calendar File"; "(保存先ディレクトリ)¥¥ical.ics")



エクスポートのテストを行うため、作成した共有アクションを【($Calendar)|Calendar】ビューに追加します。


それではご自身のメールを再設計して、テストしてみます。
※再設計
  手順:メールアプリケーションを右クリックして、[再設計]をクリック
     テンプレートの場所(サーバー)を選択し、[OK]
  注意:メールアプリケーションがテンプレートから設計を引き継ぐにチェック


再設計が完了しましたら、カレンダーを開きます。以下のように[ics export]のボタンが表示されていることを確認します。



早速ですが、登録されたスケジュールのひとつを選択し、[ics export]をクリックします。

以下のように[iCal エクスポート]ダイアログが表示されますので、[選択文書]のまま[OK]します。(すべてをエクスポートする場合は、[すべての文書]を選択してください。)


指定したディレクトリに、ical.icsファイルができていればOKです。



続いての②新規メールを作成し、①で保存したicsファイルを添付の設計です。

新規のエージェント(LotusScript)を作成します。
名前/別名は自由ですが、私は両方に[ics_mail]としました。


こちらに記述する内容は以下となります。
件名や文面は自由に設定ください。


Sub Initialize
Dim session As New NotesSession
Dim db As NotesDatabase
Dim ws As New NotesUIWorkspace
Dim uidoc As NotesUIDocument
Dim doc As NotesDocument
Dim rtitem As NotesRichTextItem
Dim maildb As New NotesDatabase("","")
Dim afile As NotesEmbeddedObject 
Call maildb.OpenMail
Set uidoc=ws.CurrentDocument

Set doc = maildb.CreateDocument
Call doc.ReplaceItemValue("Form","Memo")
Call doc.ReplaceItemValue("Subject","icsファイル送信")

Set rtitem = New NotesRichTextItem(doc,"Body")
Call rtitem.AppendText("スケジュールのicsファイルを添付致します。")
Call rtitem.AddNewline(2)
Set afile = rtitem.EmbedObject( EMBED_ATTACHMENT, "", "(保存先ディレクトリ)¥¥ical.ics")
Call doc.Save( False, False)
Call ws.EditDocument(True,doc)
End Sub


次に、①で作成した共有アクションに、②のエージェントを実行する行を追加します。


 @Command([FileExport]; "Calendar File"; "(保存先ディレクトリ)¥¥ical.ics");
@Command([ToolsRunMacro];"ics_mail")

以上で保存し、再度メールアプリケーションを再設計します。

以下、動きをご覧ください。
※gifファイルを表示していますので、連続再生されています。


宛先を指定し、送信した結果は以下となります。


添付されたicsファイルの中身は、以下のようになっており、問題なくカレンダーに取り込むことが可能です。


以上、今回は少しLotusScriptを使いましたが、思うような動作を得ることができました。
これで社外の方ともスケジュールの共有が少し楽にできそうです。