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2019年2月24日日曜日

【参加レポ】IBM Notes/Domino Day 2019 Spring


I participated in IBM Notes / Domino Day 2019 Spring which was held the other day.
With a simple report, I wrote the expectations for HCL Inc. and V 11.

みなさま、こんにちは!!
早速ですが、金曜に開催されました複数のイベントに参加させて頂きましたので、この場で報告させて頂きます。

具体的には、以下のイベントが開催されました。

9:45 - 11:15 ノーツコンソーシアム ◆2019年第 1 回 ユーザー情報交換会
11:30 - 12:30 ノーツコンソーシアム 第25回通常総会
13:30 - 15:00 ノーツコンソーシアム FESTA 2019
15:30 - 17:00 IBM Notes/Domino Day 2019 Spring
17:15 - 18:00 大感謝祭(パーティー)


それではまずはユーザー情報交換会からです。

今回のテーマは「バージョン10への移行について

事前アンケートを元に、様々な意見が取り交わされました。
つい先日に日本語パックがリリースされたにも関わらず、すでに年内にバージョンアップ予定の会社が数社あることには驚かされました。
V10に対する期待の現れですね。

またその数社に含まれない会社様でも、今年V11がリリースされるということから、V10ではなく、V11で進めたいという先読みされた会社様もにいらっしゃいました!

ここでV11についてここで書くことは避けますが、少し聞くだけでもワクワクするような内容が含まれているとだけ申し上げておきます。

もちろんHCL社への売却についても議論され、様々な不安や疑問が挙げられました。
結論としては、製品を売却しただけではなく、人員やサービス、その他関連するものを包含した事業譲渡であるという点が強調されておりますので、そう心配する必要はないのではと感じました。
それよりもHCL社はそもそもV10の開発主体であり、その開発スピードに加え、組織的なメリットが出てくるのではないかと期待しております。

何れにせよ、これから発表される内容に注視しつつ、時には1ユーザーとして両者へアプローチすることも私の仕事かと実感致しました。


続いて通常総会です。

こちらは会員向けのイベントですので、この場では詳細については触れませんが、先にブログにて公開されました以下記事をご覧いただければと思います。

ノーツコンソーシアムから ~新年のご挨拶と現状の考察について~

まだ確定ではありませんが、コンソーシアムへの参加希望が数社届いているようです。
今年はV11 Jamの始まっておりますが、引き続き製品やHCL社へ意見を届けるための機会として、コンソーシアムの立場がさらに重要になってきている現れかと思います。


次にノーツコンソーシアム FESTA 2019です。

田中会長に挨拶に始まり、



こちらでは会長賞を受賞されました、浜松ホトニクス様のDAC(IBM Domino Application on Cloud)の導入事例発表がございました。


DACに興味にある会社様はたくさんあるかと思いますが、実際に現場で利用をスタートされている事例はかなり後押しになる素晴らしい発表ではなかったかと感じました。

その後は私も参加させていただいておりました「ザ・ノーツ研究会」


XPages研究会


クラウド研究会


日本を元気にするNotes研究会


と、活動報告および今年度の予定が発表されました。

近日、各研究会への参加申し込みが開始されるものと思われますので、今まで参加されたことがない方も、ぜひ思い切ってエントリーされることをお勧め致します。

私のようにリモートしか参加できなくても、得られるものは多くございますので、まずは参加してみる事が最善策です。


次はメインイベント、【IBM Notes/Domino Day 2019 Spring】

まずはオープニングイベント Ayasa さんによるバイオリン演奏でスタートしました。


演奏ではなく、パフォーマンスと言った方が正しいのかもしれません。
素晴らしい、迫力あるオープニングにみなさん引き込まれたのではないかと思います。

セッションでは、中島事業部長の挨拶に始まり、



●Notes/Domino V11 ロードマップ – Think 2019フィードバック


●Notes/Domino V10最新情報およびデモ

●クラウド&モバイル活用アップデート

と続きました。

とりわけV11ロードマップについては、V10では実装できなかったUIの改善ローコード開発環境が含まれているとの事。
このふたつは、エンドユーザーの満足度を上げる重要な課題ですので期待せずにはいられません。
また弊社のような小規模ユーザーにとってローコード開発で得られる効果は計り知れない結果をもたらすはずです。

私の役割・・・中小企業でノーツを使う魅力を広める・・・について、追い風でしかありません。

最後に先のAyasaさんの演奏に合わせ、とても印象的なスライドショーが映されました。
動画で撮っていればと公開した限りなのですが、こちらはどこかで一般公開されることを期待しております。

せっかくですので、撮った写真をつなげましたので、お時間ありましたらご覧ください。



最後に大感謝祭(パーティー)

会場にはたくさんの参加者様が集まり、移動するのも難しいほど。
熱気溢れたパーティとなました。

スマホを利用したクイズ大会では大人気なくもなんと1位!!
素晴らしい景品を頂いてしまいました。


さて大変長くなってしまいましたが、総じて感じたことは、

・HCL社様も大きな出資を行って事業を獲る訳ですから、その力の入れ具合はハンパない
・不安はゼロではありませんが、結果的に無駄になりそう
・V11が待ち遠しい
・コンソーシアムの立ち位置がさらに重要になってくる
・IBMチャンピオンも頑張らねば

以上、今回は私自身のノーツ贔屓という感覚を取り除き、出来るだけ1ユーザーという立ち位置で感じた内容を書かせて頂いたつもりです。
まだまだ思うところはたくさんあるのですが、今日のところはこの辺で・・・。

来週28日(木)はNotes Festa 2019 - Osakaに参加致します。
今回参加できなかった皆さまにも、その場で色々お話しできることもあるかと思いますので、ぜひお声がけください!!

2019年2月13日水曜日

ノーツでログオン管理

This time I created an application to record the logon and logoff records in Notes, so I will introduce it.

みなさま、こんにちは!!
USではThink2019が盛り上がっているようですね。
参加されている皆様、ぜひ満喫してきてください。
また戻られましたら、いろいろと情報発信もお願いしますね!!
来週のIBM Notes/Domino Day 2019 Springでのフィードバックも期待してます!

さて今回はログオン・ログオフ時間をノーツアプリに収集することに成功しましたので、記事とさせて頂きます。
※弊社ではクライアントは全員VDIを使用しておりますが、こちらの環境でも使用できることは確認済です。

そもそも弊社では事務所入り口に置いた共有パソコンのブラウザでXPagesで作成したノーツアプリを使ってタイムレコーダー

【第1回】タイムレコーダーアプリ作成~アプリケーションの準備~
以降でご紹介

を打刻していたのですが、労働基準法改正に伴い、さらに管理を強化する必要があることから、何かしらシステムで受けこむよう指示が出ておりました。
もちろんクライアント管理サービスなども考慮したのですが、性能が良すぎて価格的には安価ではないというところがあり、それならばノーツで何かできないかと考えた次第です。

早速ですが、アプリのイメージです。
ノーツアプリそのものは至って簡単です。
フィールドとして、creator,stamp,timeの3項目のみのアプリになります。
timeのみ「作成時の計算結果」として@createdとしています。
残り2項目は「編集可能」になっています。


ビューは単純に日時順と氏名別を作成しています。
以下は日時順のイメージです。



今回のノーツアプリは単純にデータを受けこむだけのものを想定してあります。
文書の作成は curl コマンドから REST を利用してアプリに書き込むこととしてあります。
従いまして、ノーツアプリ側でRESTからアクセスを受け付ける設定が必要です。
こちらについては、御代チャンピオンのブログがたいへん参考になりますので、ご覧ください。

Notes/Domino でREST APIを使ってみよう-前半

curlについては、以下サイトが参考になりました。

IBM Domino REST API 利用ガイド

まずはwindowsでcurlを使えるように設定を行います。

こちらのサイトからcurlがダウンロード可能です。
筆者はWindows 32bit 版をダウンロードして使っています。

ダウンロードしたzipファイルを解凍し、フォルダを【curl】にリネームします。
このフォルダをどこでもいいのですが、今回はCドライブ直下に移動させました。

curlを利用するには、コマンドプロンプトからcurl.exeのあるディレクトリに移動させるだけで使用できます。

今回の場合ですと、


  cd C:¥curl¥bin


となります。


正しく稼動するかは、以下コマンドでHelpが表示されればOKです。


  cd C:¥curl¥help


それではバッチファイルを作成します。
私は以下[logon.bat]と[logoff.bat]を作成し、対象クライアントのC:¥BATCHフォルダに保存しました。

logon.bat

  ECOH OFF
  cd c:¥curl¥bin
  curl -i -H "Content-type: application/json" -X POST -d "{¥"creator¥":¥"%USERNAME%¥",¥"stamp¥":¥"ログオン¥"}" -u "管理者名":パスワード http://サーバーパス/アプリ名.nsf/api/data/documents?form=フォーム別名


curlのオプションについては、私自身理解しきれておりませんので、割愛させて頂きます。
要はcreatorフィールドに %USERNAME% を用いて、ログオンユーザーの名前をセット。stampフィールドに固定値としてログオンをセットするようなイメージです。
timeフィールドは作成時の計算結果フィールドですので、こちらでは操作していません。

logoff.batについては、先の「ログオン」を「ログオフ」にしただけのものを準備します。

バッチファイルの準備ができましたら、弊社ではADのグループポリシーに設定を行いました。
ログオンする全社員を対象にデータを取得することが目的であり、且つログオフ時にバッチを実行させるにはポリシーを使う必要があるためです。

新規でグループポリシーオブジェクトを作成(場所は各企業様で必要な場所へ作成してください)し、グループポリシー管理エディターにてスクリプトを割り当てます。
割り当てる場所は
[ユーザーの構成] - [ポリシー] - [Windowsの設定] - [スクリプト(ログオン/ログオフ)]です。


こちらのログオンにlogon.bat、ログオフにlogoff.batを割り当てます。


続いて、グループポリシーを即時有効にするため、コマンドプロンプトにて以下を実行します。


  geupdate /force


それでは試しにログオンしてみましょう。
ノーツアプリで日時順ビューを開いた画面です。



うーん、ふたつ問題がありますね。
ひとつはスタンプ。「ログオン」と表示して欲しかったのですが、やはり2バイト文字は制限があるようです。
さらに問題は日時。
単純にアプリから新規作成時には作成時の計算結果としてtimeの値が保存、表示されたのですが、RESTから送り込んだため計算が行われず、以下のように文書にtimeの値すらありません。


ということで、まずは簡単なstampフィールドからです。
先のバッチファイルの「ログオン」「ログオフ」を半角で「LogON」「LogOFF」にしてみました。
先のログインした端末をログオフすると、


当たり前ですが、うまく取得できました。

次に日時です。
エージェントでとも考えたのですが、もっと簡単にtimeフィールドもバッチ側から送り込む方法に変更することにしてみました。

先のバッチファイルを以下のように変更します。


  ECOH OFF
  cd c:¥curl¥bin
  curl -i -H "Content-type: application/json" -X POST -d "{¥"creator¥":¥"%USERNAME%¥",¥"stamp¥":¥"ログオン¥",¥"time¥":¥"%date% %time%¥"}" -u "管理者名":パスワード http://サーバーパス/アプリ名.nsf/api/data/documents?form=フォーム別名


念のため、ノーツアプリのtimeフィールドも作成時の計算結果から「編集可能」に変更し、ログオン/ログオフしてみました。


値が取得できました。

使わないですが、フォームです。


こちらもOKですね。
念のため、編集して保存してみたとろ、少しだけ違和感のある動きが・・・


そう、ノーツアプリ側の時刻の表示設定がフォームでは「時分」、ビューでは「一般」になっていたため、保存することで秒が切り捨てられたようです。
ですので、「時分秒」に設定しなおし、正しく得られるようになりました。

ちなみにノーツビューで「表形式でコピー」してエクセルに貼り付けたものがこちらになります。


日時の書式設定は「ユーザー定義 yyyy/m/d h:mm」と認識されているため、集計にも利用できるはずです。



いかがですか?
ログオン/ログオフスクリプトとノーツアプリだけで、ユーザーのログオン/ログオフが記録できるようになりました。

まずは今回の案件がパソコン使用時間の収集という目的であるため、弊社では本アプリを使うこととします。
弊社のような1人SEや専任者がいない会社様などですと、それなりに使えるのではないかと思います。

※¥マークは"/"に変換されるため、全角文字を使用しておりますので、ご注意ください。